5月11日。
先日、Instagramを久しぶりに更新した。
2017年の暮れ以来だから2年半程ぶりになる。
再開する間接的なきっかけはスマホの買い替え。以前のスマホは容量が足りなくてInstagramを起動させる余裕が無くなっていた。
直接的には何だったのだろう。
Twitterでフォローしている人たちの多くが食べ物に関心が高く、食べ物の話題を追いかけているとInstagramにたどり着くのはよくあることだった。
Instagramは登録していなくてもサイトが見られるし、写真も比較的鮮明で、見ているだけでも楽しい。
自分は更新できない(容量問題)けれども、見るだけで十分、と思って過ごしてきたはずだった。
そういえば最近、どこかで『つばめグリル』が主力商品のハンブルグステーキの作り方を載せているという情報を得て見に行ったのだった。
『つばめグリル』はコロナ自粛でレストランは休業、営業は商品の持ち帰りのみになっていた。
そんな営業自粛の中で「ご家庭でも『つばめグリル』の味をどうぞ」ということでレシピ公開し始めたらしい。
家庭でもお店の味に近づけるようにと、家庭で入手しやすい材料と分量を提示し、作り方を動画でも配信している。
「『つばめグリル』総料理長がハンバーグのコツをお伝えします!」
太っ腹である。
このハンブルグステーキ (『つばめグリル』ではハンバーグのことを『ハンブルグステーキ』と表示する) のレシピ記事をいくつか読むうちに、昔の記憶が鮮明によみがえってきた。
仕事を始めたばかりの頃は特にお金の余裕がなく、たまに気晴らしにどこか美味しいものでもと背伸びしてたどり着いたのが二子玉川の『つばめグリル』。
当時それほどメジャーではなかった「サラダバー」の新じゃがのサラダがとてもとても美味しくて、何度もおかわりをした若い日だった。
私が何度サラダを取りに行っても颯爽としたユニフォームの給仕の方のにこやかな対応が以降何度も通うようになるきっかけになっていたのは間違いない。
気がつけば「サラダバー」は姿を消し、トマトのファルシーサラダになってしまった(これはこれで美味しい) のだけれど、それでもいつ行っても給仕の方達のもてなしはありがたく、家族がくつろいで食事をしたい時に訪れる店になっていた。
13年ほど前に実の父が身体をこわし東京の我が家に同居を始めてから家族の団欒で行ったのも『つばめグリル』だった。
父と私は、母を亡くしてから三度スイスに行っていた。その時スイスで食べて好物となったアイスバインを『つばめグリル』で食べるのを本当に楽しみにしていた。
『つばめグリル』が自粛中の家庭で食を楽しめるようにとハンブルグステーキの作り方のサイトを提供しているその暖かさは、わが家にくつろげる食の時間を提供してくれた感覚と、私のなかではぴったり重なっている。
『つばめグリル』に感謝を伝えたかった。
Instagramで、二子玉川でも持ち帰りメニューがあることを知ったので買いに行った。そして頂いたハンブルグステーキをInstagramに載せた。
そのハンブルグステーキは、残念ながら既に我が家から金沢に移転して入院中の父は一緒には食べられなかったけれど、
5月11日。
今日、無事に父は誕生日を迎え、92歳になった。
おめでとう。おとうさん。
この日を私のnote記念日にします。
どこに住んでも楽しむのは得意な方だけど、やっぱり神戸が好き。いつか神戸に帰る日を夢見て💐いただいたお気持ちは、神戸への想いを満たす何かに使わせていただきます。皆さんにもすてきな「好きな場所」ができますように💐