渡辺篤史が今はベジータに見える

なかなか収まりませんね。covid-19。僕の地元は収まるどころか罹る人が増えています。地方ですけど。

「不要不急の外出はやめてください!」とか「帰省は控えるように!」と政治家が口酸っぱく言うけど、バイトも満足にできない大学生なんて金が無いから実家で過ごしたい。って気持ちもまぁわからんことはない。

でもね、感染者が増えているのはそれだけじゃないと思うんです。観光客がバカみたいにいるんです。僕の住んでいるところなんて、田舎も田舎で、普段は自家用車より軽トラの方が多いんじゃないかってレベルなんですけど、ここ何週間はまぁ県外ナンバーが多いね。こないだなんか、マックのドライブスルーに大阪ナンバーが並んでてそれ見て「どこでも食えるやんか!」って1人で激怒してました。

さすがに県外ナンバー見つけて、車ボコるような過激派ではないけど気持ちはわかります。地方から都会に行くのはダメなのに、都会から地方に来るのはオッケー!みたいな風潮あるでしょ?(当然どちらもダメだけれど)あの風潮が腹立ってしゃーない。

地方のやつだって「夏休みは〇〇したいなー!」って思うんです。でもこんなご時世だから「アレは無理か」「コレも無理か」って断念しています。それをね、都会からね、観光しに地方に来てね、我が物顔で道を歩くでしょ?で、初めて地球に来たベジータみたいな事言ってるでしょ?(最後のは僕の偏見です。)あれが腹立ちますね。

図1 地球に初めて来たベジータ(©️集英社/©️バードスタジオ)

身近な話で言うと、僕の同級生に東京に住んでいるやつがいるんです。(まぁ顔も名前も変えているんで厳密には同級生じゃないのかもしれませんが。)そいつがね、宮古島に旅行しに行ってるらしくて。この夏休みで3回も。しかもこれをインスタで鼻高々と載せているんです。この時期に行く事自体やばい。でも万が一行ってもインスタなんかに載せないんです。ヤバいことってみんな分かってるから。でも頭のコックピットを操縦しているのが理性じゃなくて、承認欲求なんですよ。なんなら承認欲求を満たすために宮古島行ってます。多分承認欲求も注入したんでしょうね。承認欲求が服着て歩いてます。

そんなやつらが割といるからいつまで経っても収まらない。みんながある程度我慢してそれでも収まらないなら「しゃーないな、でももうちょっと頑張ろうか」ってなるけど「なんで承認欲求のために我慢しないといけないんだ!しばいてやろうかな!」と思ってしまう訳ですよ。

人間って我慢はできる生き物だと思うんです。でも不平等にはなかなか耐えられない。なんでこっちは我慢しているのに、あいつは我慢しないんだ!ってめちゃくちゃ腹立ってくる。

地方、特に自分の地元に全国から遊びに来てくれる事は本来とてもありがたい、嬉しい事です。でも今じゃない。covid-19が収束して、不要不急の外出を控える事が不要になった時にぜひ来てください。その時は僕たちの目には皆さんは渡辺篤史に見えることでしょう。

図2 初めて訪れる家にも物怖じせず、家のいいところを評価する渡辺篤史(©️I・T企画)

その時は

いいですね〜立派なおうちです!

と褒めてやってください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?