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2023年活動実績 石垣島のパイナップルを盛り上げたい! 農業研修実施について


石垣島よりあいか相方のまなみと


全国の農場を渡り歩いているフリーランス農家コバマツです。
久しぶり過ぎです。私の活動記録もきちんと残していこうと思い、記録します。

農村漁村関わり創出事業の一部委託を受けて、実施地域の選定、プログラム内容の作成、企画、人材募集、当日運営等を行っていました。

実施した地域の一つ目の地域は沖縄県石垣市。


皆さんご存じ石垣牛だけではなく、パイナップルやマンゴーも盛んな島

国産パイン発祥の地は石垣島!

石垣島にあるパイン発祥の地を記す石碑

国産パイン発祥の地はなんと石垣島。1935年、台湾のパインの缶詰工場の関係者と栽培農家が石垣島に移住。島の有力者と会社を起こしたのが、沖縄パイン産業の起点となっています。それから石垣島では広くパイン栽培が広がっていき島の産業として根付いていきました。

貴重な国産パイン。石垣島産のパイン

パイナップルは株本からニョキっと生えている


今回のテーマとなるパイナップルですが、国内生産量はなんと3~4%。国内で流通しているほとんどが海外産です。そんな中でも、貴重な国産パイナップルの産地となっているのが沖縄本島、次いで石垣島です。石垣島のパイナップルの収穫時期は4月~8月上旬。収穫時期になると島内の市場にパインが多く流通します。


太陽をたっぷり浴びた石垣島のパイナップル。見るからに美味しそう!


パインの品種も様々。果肉が乳白色で柔らかくしっとりした甘さと桃の香りが特徴の、「ピーチパイン」。酸味が少なく、甘味が強く、千切って食べることができる台湾の品種「ボゴール(スナックパイン)」、酸味と甘味のバランスが良く、果汁が豊富でジューシーな「ゴールドバレル」など。


時期によって、様々なパインの品種の味を楽しむことができるのも石垣島の農業の魅力の一つでもあります。





今回の受け入れ農家さんご紹介

そんな貴重な国産パイナップルを生産している生産者の皆さんをご紹介します。

全国的に、「国産パインの認知度がそもそもない。石垣島でパインが作られていることも知られていない。」そんな希少なものを石垣島で作っていることを、もっと多くの人に石垣島産パインを知ってもらいたい。

旬の時期は多く島内に出回るので価格が安くなる。美味しい時期が安く、生産者が納得いく味では無い時期に出回るものの方が高くなるということも課題に感じているそうです。


◼️てぃだぬファーム
荒木俊之(あらき・としゆき)さん



千葉県から6年前に石垣市に移住して現在新規就農3年目。石垣島に移住して果物を作りたいと思い、パインと出会う。

音楽イベントの企画やラジオのDJ、自らポッドキャストを配信するなど、農業をしながら石垣島ライフを楽しんでいる。

畑ではいつも大胆に鎌でパインを切って味見しているそうです。贅沢!

パインは追熟せず、取るタイミングで味が変わるそうです。4月から出て来る。

早い時期はオレンジの色で収穫、気温が上がる7月頃は青い色で収穫をしていく。

タイミングで取る色を変えていくのが特徴なので、慣れないと収穫を手伝ってもらいにくいそうです。パイン栽培は技術と経験が必要なようです。


もっと詳しく:
てぃだぬファーム Instagram



◼️やえやまファーム
農産部部長
山中広久(やまなか・ひろひさ)さん



東京都出身。石垣島のパインの美味しさに感動して、「自分もパインを作ろう」と思い、8年前に石垣島に移住。「農薬を使わないで作物を作ってみたい。」と思い、国内でも希少な有機パインを栽培しているやえやまファームで有機パインを作っている。年間300玉のパインを食べて、パイン栽培について日々研究を重ねている。別名パイン王子。


そんなパイン博士とも言えるほど、パインに情熱を注いでいる山中さんが手掛けた商品がこちら。


空港やファーマーズマーケット、インターネットでも販売をしている

「夏場にしか取れないパインをジュースとして絞って、石垣島のパインを年中味わってほしい。」との思いから製造を手掛けたとのこと。

ハワイ種をクラッシュ方法で絞った、パイン100%無添加のジュースは濃厚で自然なパインの甘さがあります。

山中さん自身、パインを作っていてよかったと思える一本だそうです。


もっと詳しく:
やえやまファーム | 山中 広久(農産部) 「絶対に不可能」と言われた日本唯一の有機パイナップルへの挑戦



◼️Mammy Farm
杉原真美(すぎはら・まみ)さん



千葉県から移住し、新規就農5年目。前職はマッサージ師をしていた。
石垣島のパインと出会い、美味しさに感動したこと、生産者の道に進む。土からもらえるエネルギーを自分だけではなく色々な人に感じてもらい、農業を通して人に癒しを提供したいと考えている。


もっと詳しく:
mammy farm Instagram



パイン農家が感じている課題とは?


課題はズバリ!


石垣島産パインの認知度向上

消費者目線でパインの魅力を見つけて、発信をしてほしい


希少性が高い国産パインを作っている石垣島ですが、そのほとんどが島内で流通しているのが現状です。収穫時期の4~7月は島内では多くのパインが流通します。そのため、国内では希少性があるにも関わらず、島内では手に入りやすいことから価格も安いそうです。

島外では希少性がある国産パイン。「島外に発信することができれば、もっと価値が付けられるのではないか。」そんな風に生産者の皆さんは考えています。

そんな農家の課題を解決するべく集まった研修生の皆さん

研修生の皆さんと石垣島の農家さん達と

そんな農家さんの課題を解決するために関西、関東から6名の異業種の人が4泊5日×3回の農業研修に参加してくれました!

皆で農作業をしたり
畑の話を聞いたり
現場をみっちり体験

農作業を通してパイナップルの価値をきちんと理解したうえで、ではどうやったらこれが発信していくことができるのか?ということを議論し、企画していきました。

農家さんも交えてがち<MTG

参加した人たちは石垣島パインのファンになり、さらなるファンづくりの企画が生まれました!

フリーランス農家はこんな感じで全国で農業のファン作りもしています!

自分の地域でもやってみたい!という人は是非おこえがけくださいませ~!

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