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つま先をまっすぐ出して歩く弊害

こばです!

つま先はまっすぐ正面を向けて歩く

歩き方教室やウォーキングの指導をされる方に多いのですが、
この言葉を聞いてどのように感じますか?

きっと、完全な正解のように聞こえていると思います。

では、なぜ正解なのですか?
【つま先がまっすぐ】だから?
【正面を向いている】から?

言葉の魅力と言いますか、魔力と言いますか
とても素敵なワードセンスだと思います。

今回は、これを否定する話です。

つま先はやや外向きが楽


座っている人、立っている人、寝ている人。

STOP!!!!


そのままの姿勢でそっと顔だけ動かして足元を見てください。
つま先はどこを向いていますか?

きっとやや外向きだと思います。

これは、関節の角度やスネの骨の捻じれ、股関節の開きが関係している事が多いと言われています。※女性の方は骨格の関係から、つま先が正面を向きやすい傾向にあります。少なくとも内側を向かないようにする程度で十分です。

また、実際に立ってみてください

感じ方の違いを体験して欲しいのですが、ふつうに意識せずに立って

1 つま先を内側に向けてください
2 次に正面に向けてください。
3 最後につま先を外側に向けてください。

いかがですか?
きっと、多くの方は少し外側に向けた方が楽に感じたと思います。

これには3つの要因が関係していて

1 つま先が内を向くと内体重になり
2 足の土踏まず、横アーチが潰れやすくなる。
3 つま先が外を向いていると【骨で立ちやすくなる】

骨で立つ。という事は余分な筋肉を使わずに楽に立てるという事です。

このような関係から、つま先はやや外向きの方が楽に感じられる傾向が強いです。また、これは歩行においても同様です。


まずは、下の画像を見てください。

あおり歩行

一般的に、歩行時にこのような順番で荷重できると楽で効率的!と言われています。多くの歩き方教室でも言われている事で、様々なメディアでも共通して言われているように思います。

大事なポイントは②-③に移る時!

体重が外~内に流れる時、この捻りの連動性が楽に歩けるキーになります。そう、体重が外~内に流れる時ですよ。

やってみると分かりやすいのですが、つま先をまっすぐ~内に向けているとこの動きが非常にしにくくなります。また、体重が外~内に流れるので、蹴り出しの位置は自ずと【内側寄り】になります。

最終的につま先が正面~やや外を向く事を目指す

歩行時の重心移動の関係から、最終的に内側寄りの力がかかります。
足の内側に力がかかると、土踏まずが余計に潰れやすくなります。これによって、蹴り出しや着地時のショック吸収がしにくくなり結果として

立つと疲れ、歩くのもゆっくり、だけど足裏の負担は大きい

という良くない連鎖に陥りやすくなります。

教科書的に歩行時のつま先は7-13°外旋が正常

運動学や解剖学の教科書でも、このようにつま先は7-13°外を向くのが正常ですよ~と言われています。また、これは【歩角】【歩行角】などと言われています。

※基礎運動学では歩行角でした。

文献や教科書によって単語に違いがあるのですが意味は一緒です。
(翻訳の受け取り方による違いでしょうか)

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まぁ、楽にしてる時に足先を見たら、
つま先はちょっと外向いていますよね?
そのまま歩いたほうが楽じゃないですか?

と思っていただいても差し支えはないように思います。

たぶん・・・・



こばでした!

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