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リーダーって「率いる」人?私は「一緒に成長」できたらいいなあ


大学生のころ、私はダンス部に所属していた。

踊っていたのは、ジャニーズや宝塚歌劇団がよく取り入れているジャズダンス。ターンをしたり、手先をきれいに伸ばしたりするのが特徴で、「綺麗なダンス」というイメージを持たれることが多い。(アップテンポの曲でも踊るので、一概には言えないけれど)


私はダンス部での活動が大好きだった。学生だけでわいわい集まるサークルとは違い、外部から講師を呼んで、週1回以上はレッスンを受ける。大会に出るような、ダンスに全精力を注ぐ部活ではないものの、部員それぞれが真摯にダンスと向き合える環境だった。

「強制せずともみんな真剣」という塩梅は、今思い返しても絶妙だったと思う。実際、とても居心地がよかった。みんなもにこにこしていて、楽しんでいるのが伝わってきた。


しかしあるとき、私は部活の雰囲気に違和感を覚えるようになる。

◇◆◇

入部から約1年半後。大学2年生の夏。

私は、同期や後輩が疲れた顔をしているのを見逃せなかった。踊って疲れた顔ではなく、なんとなくやつれている様子。何かあったのだろうか……。


”何か”のひとつは、部活中に予想できた。

おそらく当時の部長の変化だと思う。2週間ほど、アメリカへダンス留学に行っていた。いつもと違うレッスンに刺激を受けた先輩は、帰国後すぐ、私たちに振付をしてくれた。身体の動き、振付の伝え方、振付をするスピード。先輩が醸し出す雰囲気から、心の内にあるダンス魂が静かに大きくなっているんだなあと思った。


一方。

横にいる同期は、何だか表情が煮え切っていない。後ろにいた後輩も同様だった。


先輩の姿と照らし合わせると、根拠はないものの納得できる気がした。そうだよな、今までそれぞれのペースでがんばっていたのに、「”がんばるレベル”を急に統一するのか」と思う人もいるよな。

「強制せずともみんな真剣」の塩梅が、少しずつ崩れたように思えた。みんなダンスが好きなのに、素直に楽しめない。少し悲しいなと思った。



もし私が当時の部長と同じ状況だったら、どうしていただろう。

体験したことを話す。その時の感情を話す。次の行動について話す。その行動を選んだ理由を話す。話すボリューム以上に、周りの意見を聞く。聞いてから、芽生えた想いを再び話す。


たぶん、話すことを選んだと思う。

とにかく話して、「率いる」というよりは「一緒に成長」できたらよかったんじゃないかな。当時の部長は、部長としての立場を守ろうとして「話す」時間を見失っていたのかもしれない。時間の経過とともに、留学の話は聞かせてくれるようになったけれど。



3か月後。奇しくも、私は部長を引き継ぐことになる。先輩のようにダンスのスキルがなかった私は、そもそも「率いる」先輩にはなれなかった。

消去法で「一緒に成長する」先輩になってしまったが、これはこれで、ひとつの正解だと思いたい。先輩・後輩関わらず、胸の内を聞けるようになったし、誰かに「がんばらなきゃいけない」と思われそうなときほど、丁寧にコミュニケーションが取れるようになったのだから。

「楽しいからやりたい」


みんながそう思える塩梅を、ずっと追い求めていた。

◇◆◇

キャリアスクールSHElikesで受講をはじめて3か月。新しいチャレンジとして、SHE内で1月より立ち上がる、コミュニティのプランナーをやることになった。プランナーに決まったとき、真っ先に思い出したのがダンス部での経験である。

率いるなんて、とてもじゃないけどできない。参加いただけるみなさんや、他のプランナーさんと話して、一緒にコミュニティを作れたらと思う。相談するのは苦手だけれど、それも含めて成長したい。


目標は、「がっつり参加の方も、ゆるっと参加の方も、みんながwant toで学び合えるコミュニティ」にすること。


~ライティングに興味があるシーメイトさんへ~
3か月間、お付き合いいただけたら嬉しいです!



▽SHElikesはwebスキルを「教えてもらう」だけでなく、ともに「学び合える」多くの仲間と出会えます!ぜひ一緒に、自分のペースでスキルアップを目指しましょう♪


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