代表コラム6.お金と社会的価値
今日はお金と社会的価値について、想いを綴りたいと思う。
自分の願望が本物かどうか
先日お会いした方は、「稼ぎたい」という思いに対して今のプランや悩みを明かしてくれた。
これは僕自身も常に自問自答するが、「稼ぎたい」という欲望は非常に大切だと思う。
仕事をする理由、有限な時間を捧げる理由、成長する理由、社会的な意義などの理由、多くの想いがあって「稼ぎたい」という願望があると素晴らしいと思う。
一方で、ただ闇雲に稼ぎたいという人もいる。稼いだお金で何をしたいのか?と問うと意外と出てこないこともある。
何の為に稼ぐのか。
家族の為でもよし。社会の為でもよし。何なら己の為でもよし。
極端な話、タワマンなどのいいところに住みたい、モテたい、自由になりたい。そんな話でも想いが強ければ構わないと思う。
ただ、何をいつまでにどうやって成し遂げたいのか、が明確であるかそうでないか自体にその願望の強さは明確になり、この差は行動に明確に現れる。
つまりは、「未来を鮮明に描くこと」自体が「叶うかどうか」に直結している。手段云々はその次ということである。
未来の明確化は物事の原理原則
これは人間の願望に限った話ではなく、どの物事に対しての原理原則とも言える。
例えば地図でとある目的地に行くとする。持っている情報が「行きたいところのエリア」だけでは範囲が広くてルートが決まらない。さらには「現在地」が不明だと余計何も決まらない。
必要なのは、「行きたいところ」の1点を決めること、「現在地」を明確にすること。
この2つができると、必然的にルートが定まってくる。もちろん1点ではないが複数の手段がある中で、それぞれの手段を選択しながら「行きたいところ」への「進捗評価」をしていくわけだ。
未来の明確化。
ちなみに稼ぎたい方は大阪などにある造幣局に行くことをお勧めします。お金の価値観が変わります。
お金に苦労して、お金の価値を感じる
そしてそのお金はどこで生まれているのかにも思想を巡らせると稼ぐ意味をより感じられると私は思います。
お金を支払う人は、自分の何に価値を感じていて、それに対する対価を支払っているのか。
ここに思考が巡らないとお金を稼ぐ本当の意味はわからないのかなと。これは僕自身が体感したもので。
おいしい食事を提供してくれるからお金を払う。
AI・ロボットによって苦労していた作業が自動化できたからお金を払う。
ビジネスとは"問題解決"だと私は思います。相手が問題と認識しているかどうか、そこへお金を払っている自覚があるかを感じていく瞬間を作ると、より「稼ぐ」ということが意味を持ってくるのではないかと思います。
お金を稼ぐと、ただの紙切れに見えると言います。銀行員の方なども普段は会社にあるお金を見てもありすぎて感情があまり動かない、というのはよく聞きます。
明石家さんまさんもとある番組で「今よりもお金に苦労していた時の方が楽しかった」とマツコデラックスさんと会話していました。
個人でも月収300万を超えるとどう浪費しても使いきれず、ただ貯まる(正確には使いきれず残る)こともあるそうです。
お金の価値が感じれずに、相手へお金を要求している未来ほど恐ろしいものはありませんね。これがいわゆる不幸なお金持ちを作る一因と私は考えています。
循環こそが価値を生み続ける
苦労せずにお金を稼いでも人としての面白みは形成されず、人が離れていく。そんな人間にならずに幸せなお金持ちになるにはどうするか。
私はその一つの解は「循環」と考えます。
それは「スイス人銀行家の教え」から学びましたが、所有の概念があると物事は停滞し、改善されません。
水に例えると、常に新しい水を送り込んでも、沼や池のような溜まる一方の場所はどんどん濁っていきます。
一方川や海のような流し続ける場所は入り口と出口をケアすると絶えず新鮮になります。
こういった状態を循環させること、所有せずに流れながら今ベストを模索する、こういった姿勢がもしかしたら物事の状態を最善にするにはいいのかもしれませんね。
変化に敏感に、柔軟であれ。
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