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代表コラム2. 「物流」と「副業」

今日は「副業」について。

先日、コンサル先から「副業」を始めたい相談をもらった。今では名だたる大企業も副業解禁の報道がなされ、新しいビジネススタイルを模索する若いビジネスマンが増えているのではないだろうか。

僕自身も今の働き方に「何故」を持ちながら何年も働いてきた。今目の前の仕事の「イミ」や「目的」が分からずに心と体がリンクしない時もあった。そんな悩みを抱えている若手ビジネスマンも多いのではないだろうか。

そんな人たちにとって、新しい働き方が生まれつつあるこの流れは追い風ではないだろうか。

新しい働き方は「自由」と「責任」

新しい働き方事例としては、東京R不動産の働き方は新しいのではないだろうか。

ここではフリーエージェントスタイルという働き方制度をとっており、各々が時間や場所に縛られずとも責務をもって不動産仲介を行なっている。

また別の事例では「ティール組織」と呼ばれる社長や上司がマイクロマネジメントをしなくても、目的のために進化を続ける新しい組織の形も唱えられている。

従来と違うのは、「個人」が人生を「選択」できる時代に入ったこと。

逆にいうと、「個人」が人生について自ら「選択」しなければならない時代に入ったこと。

これには終戦後のGHQ配下の環境下世代と、今の戦争未経験世代の価値観が異なることが挙げられると私は思う。

選択出来る人生というのは、自由な選択肢を持っている、ということ。

その上で、自由と責任を履き違えている人もいる。縛られないことが自由であるのと同時に、縛ってくれる人がいないので全ての責任は自らが背負う

漫画「約束のネバーランド」を見るとこれはよくわかるが、制限された環境下においては制限された自由が許される。この環境を作り出している人は理由があって制限された環境を構築しているのであって、それなりの制限された自由がある。

自由とは縛りがないことではなく、ある程度の縛りがあって初めて自由を感じれるのではないだろうか。

自由とは、美しく過酷である。

副業制度はあっても実施は25% 課題は文化への浸透

話を戻すと、2018年に「働き方改革関連法」が施行されてから、政府が掲げる「一億総活躍社会実現」に向け、働く人々の労働環境を大きく見直そうという取り組みが各社企業でなされている。

ただこれは制度の問題であり、文化に浸透するまでにはまだまだ時間がかかる。おそらく大企業になればなるほど、長く勤務されている方や年齢が上の層になればなるほど変化に対する【嫌悪感】はあるだろう。慣性の法則である。

とあるアンケートによると副業をしている人の比率は約25%、その中でも副業をする一番の理由は「収入を補うため」とのことだった。

制度上自由」の範囲が広がりつつある中、文化的な「自由」がまだないところもありながらそれぞれが今ベストを歩みながら模索し始めている。

どの仕事でもそうだと思うが、ビジネスとは「問題解決」であると私は思う。目の前の相手は何を求めていて、何に困っていて、それが解決できたらどんなことができるのか。ここに必要な解決策を提示できることでビジネスが成立する。

自分が提供できる価値を明確化する

物流業界においては、おそらく下記が問題解決の主な項目ではないだろうか。

●新しい技術を開発する【技術】
●業界の仕組みを簡素化し、伝承する。【教育・展開】
●最新情報キュレーションして提供する。【情報提供】 

もちろん己の時間を投じる作業等にも「労働力」が問題解決にはなりうるのだが、それでは根本的解決にならないので除外する。(さらには副業という時点で時間的制約が厳しいこともあるので労働力投下ビジネスは副業には適さない。)

近年ではAI開発などにおいては人材不足で、技術を持っていることが圧倒的なプレゼンスになる。

そして何より大切なのは、「副業」としてではなく「複業」としてやる意識が何よりも必要だと思う。

メインではなく、サブだから何をしてもいいのか?いや、NOだ。

それは自らの意識の話であり、先方からは「一ビジネスマン」としてみられている。

そしてその「責任」感を人は評価し、「信用」が醸成される。

メイン、サブの意識の先には、人様からの「信用」がある。人生における評価は自分ではなく他人が下すもの、という視点から行くとビジネスにおける「評価」は間違いなく「信用」が大きなウェイトを占める。

となると、仕事をする以上は「複業」として120%の意識を集中させられるものが一番いいのだろう。

まずは仕事を受託するところから始めてみる

これは人によってまちまちなので、巷にあるような「どういったものがいいのか」のような指南・明言は避けておいて。

最近はビザスクやガイドポイントなど「スポットコンサル」が起業などをせずに始められる手段だ。これらのサービスがいいのは、対外の相手から「何」を求められているのか、が明確であるのと同時に、「自分は何を与えられるのか」も明確になる。これは良くもありある意味しんどい部分でもある。

さらにはスポットではなく短期間「タレント」としてプロジェクトに参加するサービスもある。lotsfulでは「タレント」として属し、依頼先企業から仕事を受託して仕事を行う。いわゆる「プロ人材」として派遣されている以上は提供できる「価値」を明確にする必要がある。

何者にでもなれる可能性を信じて

人材不足が嘆かれる業界だからこそ、確実に仕事は存在する。自分次第で道を拓く可能性は無限大にある。そんな領域で自らの強みを確立できるのは、「複業」を通じてなのかもしれない。

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