Kohsei

普段はサンゴについて研究してます。 が、書くことは色々です。

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マガジン

  • エッセイ

    ある体験をきっかけに気づいたこと、思い出したことを書いています。紐づけられた記憶を抽出する作業。

  • 体験記

    色んな体験を超主観的に、個人的見解を述べています。1つのサンプルとして読んでみてください。

  • インタビュー

    色々な方のインタビューを掲載。もし、何から読むべきか迷っているなら真っ先にここにあるインタビュー記事を読んでください。

最近の記事

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江上賢悟さんに聞く「サルパが語る海洋マイクロプラスチック」

今回は江上賢悟さん(東京大学大学院修士1年)にインタビュー。サルパ類を使い海洋マイクロプラスチック(=海洋を漂流している5mm以下のプラスチック片)を研究。サルパ類ならではの研究手法に迫っていきます。 そもそもサルパ類とは佐々木:サルパという言葉を聞いてぱっと生物がイメージできる人って少ないと思うんですよね。 江上:そうかもしれませんね(笑)。海に詳しい方でもあまりピンと来ない方は多いかもしれませんね。 佐:簡単にサルパ類という生き物の紹介をしてもらってもいいですか?

    • 報連相して、面子を立てて、要求を明確にすれば、万事うまくいくと信じてる。

      • 母校はいつ「母校」になるのか

         先日の「同窓会に行ってみた」の続きです。  自分にとっての母校が高校だなと感じたのは最近のことで、これは高校の同窓会に行ったのが明確な動機になっているのは言うまでもない。同窓会に行き、ずっと昔の顔も名も知らぬ同窓生に会い、そう感じた。多分、同級生が揃う同窓会だったらこうは思わなかったんだと思う。歳のずっと離れた人々の存在が私をそう思わせている。  でも、何がそんなに遠い同窓生の存在が私に高校を母校たらしめているのか、今一度考えてみたい。  まず一つには、勘所が同じとい

        • 優れた文章は究極的に赤の他人が見てられる自慰的なそれなのかもしれない。限りなく冗長で主張にいまいち欠くが、読めてしまう文章を気持ちよく書ければ個人的には満足かな。

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        江上賢悟さんに聞く「サルパが語る海洋マイクロプラスチック」

        • 報連相して、面子を立てて、要求を明確にすれば、万事うまくいくと信じてる。

        • 母校はいつ「母校」になるのか

        • 優れた文章は究極的に赤の他人が見てられる自慰的なそれなのかもしれない。限りなく冗長で主張にいまいち欠くが、読めてしまう文章を気持ちよく書ければ個人的には満足かな。

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          9本
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        記事

          同窓会に行ってみた

           先日、久しぶりに同窓会に行ってきた。とはいっても、同級の同窓会ではなく、卒業会の異なる同窓会で、顔を知る人物は誰もいなかった。それはそれで居心地は良かったのだが。その同窓会は一風変わっていて、幹事学年の方が企画をした出し物が披露された。立食形式のものではなく、浅草花劇場で行われ、まるっきり鑑賞スタイルであった。卒業生の中には音楽活動やパフォーマンスに従事でしている方もいて、その演奏があったり、現在の母校を訪問するという企画のもと撮影された映像が流されたりした。  2027

          同窓会に行ってみた

          話題を探すような会話の切り出しは疎遠や沈黙よりも悪質で逆効果になることを心得ておかなきゃね。会話の奇妙な間を余裕で待てる人になりたいとつくづく。

          話題を探すような会話の切り出しは疎遠や沈黙よりも悪質で逆効果になることを心得ておかなきゃね。会話の奇妙な間を余裕で待てる人になりたいとつくづく。

          ランディ・パウシュの「夢を叶える道のりに障害が立ちはだかった時、自分にこう言い聞かせる。壁がそこにあるのには理由がある。僕たちの行く手を阻む為ではない。その壁の向こうにある「何か」をどれほど真剣に望んでるか証明するチャンスを与えてるのだ」を聞いてまだやれると思った。

          ランディ・パウシュの「夢を叶える道のりに障害が立ちはだかった時、自分にこう言い聞かせる。壁がそこにあるのには理由がある。僕たちの行く手を阻む為ではない。その壁の向こうにある「何か」をどれほど真剣に望んでるか証明するチャンスを与えてるのだ」を聞いてまだやれると思った。

          いつもと違う場所で本を読みたい

           先日、友人に旅行に行かないかと誘われた。二つ返事で行く行くと答えていたが、結局友人の方に大事な仕事が入りその旅行は頓挫となったのだが、今回はその頓挫するずっと前の話。  友人にどこに行って何をしたいかと聞かれた。何をしたいのか。これが非常に難しい。私は旅行に行き、その地を少しぶらぶらして本を読みたいといった。その地で買った本、その地に根ざした本ではなく、いつも読んでいる本を読みたい。何なら今読みかけの本でも良い。友人は怪訝な顔でこちらを睨み、面と向かって割と真面目そうに意

          いつもと違う場所で本を読みたい

          八丈島で車に乗せてくれたオヤジさん

           大学1年生の春休み、八丈島に行った。春休みも残り1週間というタイミング。誰かを誘うわけでもなく、入念なプランもなしにのんびりと船に揺られて、島に向かった。  底土港からすぐ近くの民泊を借り、着いたその日は当てもなく近くをぶらついた。雲が地上に近くずっと雨が降っているみたいで、海沿いをひたすら歩いた。その日は船が港に入れるか怪しいくらい波があり、風も強かった。海沿いは岸までやってきた波が風にゆっくりと持ち上げられ、白い波しぶきを上げていた。肌には潮のべたつきがあった。  海

          八丈島で車に乗せてくれたオヤジさん

          甘く焦げ臭い構内

           心臓のあたりに大木が貫通したような虚脱があった。同心球状に大きな虚脱が惑星を飲み込むみたいにぽっかりと居座る。私は何度もそこから逃げ出そうと試みるがそれは私の中にある。逃げられない必然性が蛇口から漏れる立ちの悪い水滴みたくーー私はパニックした。あらゆる自分を取り巻く音が巨大になり大挙として押し寄せる。それは押さえつけるほどに反作用よろしくこちらに向かってくる。悪い夢ならそろそろ終わりそうなものの、これが夢でないために迫り来る。油汗と空気中の行き場ない蒸気が混ざりあいむせ返っ

          甘く焦げ臭い構内

          短期的な成果物を出す意味

          最近はnoteの投稿頻度を上げるように心がけている。その最大の理由は短期的に成果物を上げて、自分の中のペースを維持すること。そして、自分自身に自信を持ってもらうこと。普段、インタビューの編集をしていることが多いが、インタビューは現状、毎日出せるようなものではない。出せて月1-2本が限界である。インタビューの準備やインタビュー相手との調整など一人ではどうにも解決できない部分がある。しかし、そうやってインタビューだけに投稿を絞り、頻度を減らすと個人的にはこれでいいのだろうかと不安

          短期的な成果物を出す意味

          友人に「思い出トランプ」を勧めた自分はウザいのか

          先日、友人と本の話になった。その友人は本を読まないらしいが、私がなぜ本を読むのかとか、どんな風に本を読んでいるかとかを聞いて、本を読みたくなったらしく本を紹介してくれと頼まれた。本を紹介する。これは非常に難しいことだ。頼まれたことがある人なら分かるだろう、おそらく。ただでさえ、人に本を紹介するというのは気を遣うのに、相手は普段本を読まないときた。非常に難しい問題だ。 みなさんはこういうときどういった本を紹介するだろうか。今回の私のケースでは小説の話になっていたので小説を紹介

          友人に「思い出トランプ」を勧めた自分はウザいのか

          リバネス奨学金~自分史上最高の手弁当を作れ!~

          2023年4月から3ヶ月間、リバネス奨学金のゼミに月に1回参加してきた。ゼミの内容はシンプルで、1ヶ月自分はこんなことをして、こんなことができなくて、次はこんなことをやってみようという報告とその報告へのフィードバックである。 各ゼミ生が何をやってきたかは外部に話せる境界が不明瞭なので、詳細は差し控えるが事業をやっている人もいれば、研究をやっている人もいた。採択されたゼミ生をそれぞれに特色はあるが、何となく分野と特徴が満遍なくなるように散っていた印象である。実際、選考でそうい

          リバネス奨学金~自分史上最高の手弁当を作れ!~

          「英国王のスピーチ」から思い出すハハキコウヘイ

          先日、英国王のスピーチという映画を見た。父が偶然BSの録画を残していたのだ。その日は風邪気味で外に出る気にもなれず、これ幸いとこの映画を見ることにした。映画の内容は、ざっくり言うと、吃音のジョージ6世がいかにして、吃音とそして自分と向き合ったかを描いたものである。実際にあった話に基づいているので、劇的な展開があるわけではないが、国王が一歩ずつ「話す」という行為に向き合う姿が切実で印象的であった。 さて、映画の話はこの辺にして、映画を見ながら感じたこと・思い出したことについて

          「英国王のスピーチ」から思い出すハハキコウヘイ

          なぜインタビューをするのか

          どこから話すべきか、非常に難しいですが、順を追って丁寧に話していくのが賢明だと思うので、少々回りくどいですが、適当に読み飛ばしてもらえればと思います。 きっかけはリバネス奨学金そもそものきっかけは2023年4月に採択されたリバネス奨学金で参加したゼミでした。ゼミで感じたことの詳細は別の記事にしようと思いますが、簡単にいうと、手弁当で自分の好奇心を満たせるのは本を読んだり、映画をみたり、論文よんだり、人の話を聞いたりだから、これを人に伝えればそれもきっと面白いと考えました。自

          なぜインタビューをするのか

          『夕方がいちばんいい時間』

           日々の忙殺に流されてしまいついぞ1日が終わってしまうというのは今に始まったことではありません。中学を過ぎたころ、それは少し言いすぎでしょうが、高校生になったころにはそういう感覚が少しづつ芽生えてきたように思えます。気づいたら夜なんていう日が増え、大人の言ってる時間にまつわるあっという間とはこれのことかと妙に納得している自分に背筋がひやりとして、そんなことかと思えばもう大学3年生です。とはいっても20代までは、このあっという間がこれ以上は進行しないとも聞きます。実際のところは

          『夕方がいちばんいい時間』