Kohsei

普段はサンゴについて研究してます。 が、書くことは色々です。

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マガジン

  • エッセイ

    ある体験をきっかけに気づいたこと、思い出したことを書いています。紐づけられた記憶を抽出する作業。

  • 体験記

    色んな体験を超主観的に、個人的見解を述べています。1つのサンプルとして読んでみてください。

  • インタビュー

    色々な方のインタビューを掲載。もし、何から読むべきか迷っているなら真っ先にここにあるインタビュー記事を読んでください。

最近の記事

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江上賢悟さんに聞く「サルパが語る海洋マイクロプラスチック」

今回は江上賢悟さん(東京大学大学院修士1年)にインタビュー。サルパ類を使い海洋マイクロプラスチック(=海洋を漂流している5mm以下のプラスチック片)を研究。サルパ類ならではの研究手法に迫っていきます。 そもそもサルパ類とは佐々木:サルパという言葉を聞いてぱっと生物がイメージできる人って少ないと思うんですよね。 江上:そうかもしれませんね(笑)。海に詳しい方でもあまりピンと来ない方は多いかもしれませんね。 佐:簡単にサルパ類という生き物の紹介をしてもらってもいいですか?

    • 好きな生き物を研究対象にすることの残酷さを伝えるべきか迷うとき

      生き物を研究対象として扱うとき、往々にしてなぜその生き物を研究対象として選んだのか、という問いが出てくると思う。何かきっかけがあり、動機があり、数ある生物の中からそれを選んだわけなのだから。研究や実験ありきで、研究対象種を絞り込む場合、わりかしドライな理由で生物を選ぶのでーー飼育が容易、大量に入手可能、繁殖・累代が容易などーーその生物を破壊的に処理することにそれほどあれこれとは考えない様な気がする。解剖や標本を作る場合、その生き物を生きた状態で維持することはできない。必ず、ど

      • 言葉が拙いと思考は単純になる

        どうも,こうせいです.台湾に来てから1ヶ月が経とうとしています.1ヶ月が凄く早く感じるような気もしますが,凄く鮮明に記憶が残っている気がします.不思議な感じです. この1ヶ月で生活にも慣れてきて,いろいろな気付きもありました.今日はその一つについて書きたいと思います. 台湾に来てから当然のように日本語を使う機会がめっきり減少しました.日本語を使うのはラボのボス(日本人です)とポスドク(日本に2年間住んでました)くらいです.あとは時偶,友人や家族と電話で話す程度です.基本は

        • 檳榔と檳榔辣妹 ~その個人的な所感~

          先日、台湾で知り合った友人らに連れられ、檳榔辣妹(びんらんらんめい)を体験しました。正確には檳榔辣妹に会い、檳榔(びんらん)を体験したという感じです。 さて檳榔と聞いて、ピンとくる方はそんなに多くはないと思います。簡単にいうとタバコやビールのような嗜好品のようです。以前は沖縄などでも嗜好されていたと聞きましたが現在では珍しいようです(日本での実態は測りかねます)。細かいことはビンロウと調べると出てくるかと思います。 ビンロウ - Wikipedia 【台湾文化】檳榔(ビン

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        江上賢悟さんに聞く「サルパが語る海洋マイクロプラスチック」

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          どうしてサンゴを研究しているのか?

          どうも、Kohseiです。今回は、サンゴについて書いてみたいと思います。今、この記事を台湾で書いているのですが、その辺の経緯を説明するためにも一旦、過去2年間の話をしたいと思います。いつか書こうと思っていましたが、ここらで区切りもよく過去2年くらいについては書きやすいというのが大きな理由です。 2022.5~ 私がサンゴを研究してみようと思った最初のきっかけはイノカでバイトを始めたことにあります。当時、イノカは虎ノ門の神谷町付近にオフィスがありました。ちょうどJTのデカいビ

          どうしてサンゴを研究しているのか?

          報連相して、面子を立てて、要求を明確にすれば、万事うまくいくと信じてる。

          報連相して、面子を立てて、要求を明確にすれば、万事うまくいくと信じてる。

          母校はいつ「母校」になるのか

           先日の「同窓会に行ってみた」の続きです。  自分にとっての母校が高校だなと感じたのは最近のことで、これは高校の同窓会に行ったのが明確な動機になっているのは言うまでもない。同窓会に行き、ずっと昔の顔も名も知らぬ同窓生に会い、そう感じた。多分、同級生が揃う同窓会だったらこうは思わなかったんだと思う。歳のずっと離れた人々の存在が私をそう思わせている。  でも、何がそんなに遠い同窓生の存在が私に高校を母校たらしめているのか、今一度考えてみたい。  まず一つには、勘所が同じとい

          母校はいつ「母校」になるのか

          優れた文章は究極的に赤の他人が見てられる自慰的なそれなのかもしれない。限りなく冗長で主張にいまいち欠くが、読めてしまう文章を気持ちよく書ければ個人的には満足かな。

          優れた文章は究極的に赤の他人が見てられる自慰的なそれなのかもしれない。限りなく冗長で主張にいまいち欠くが、読めてしまう文章を気持ちよく書ければ個人的には満足かな。

          同窓会に行ってみた

           先日、久しぶりに同窓会に行ってきた。とはいっても、同級の同窓会ではなく、卒業会の異なる同窓会で、顔を知る人物は誰もいなかった。それはそれで居心地は良かったのだが。その同窓会は一風変わっていて、幹事学年の方が企画をした出し物が披露された。立食形式のものではなく、浅草花劇場で行われ、まるっきり鑑賞スタイルであった。卒業生の中には音楽活動やパフォーマンスに従事でしている方もいて、その演奏があったり、現在の母校を訪問するという企画のもと撮影された映像が流されたりした。  2027

          同窓会に行ってみた

          話題を探すような会話の切り出しは疎遠や沈黙よりも悪質で逆効果になることを心得ておかなきゃね。会話の奇妙な間を余裕で待てる人になりたいとつくづく。

          話題を探すような会話の切り出しは疎遠や沈黙よりも悪質で逆効果になることを心得ておかなきゃね。会話の奇妙な間を余裕で待てる人になりたいとつくづく。

          ランディ・パウシュの「夢を叶える道のりに障害が立ちはだかった時、自分にこう言い聞かせる。壁がそこにあるのには理由がある。僕たちの行く手を阻む為ではない。その壁の向こうにある「何か」をどれほど真剣に望んでるか証明するチャンスを与えてるのだ」を聞いてまだやれると思った。

          ランディ・パウシュの「夢を叶える道のりに障害が立ちはだかった時、自分にこう言い聞かせる。壁がそこにあるのには理由がある。僕たちの行く手を阻む為ではない。その壁の向こうにある「何か」をどれほど真剣に望んでるか証明するチャンスを与えてるのだ」を聞いてまだやれると思った。

          いつもと違う場所で本を読みたい

           先日、友人に旅行に行かないかと誘われた。二つ返事で行く行くと答えていたが、結局友人の方に大事な仕事が入りその旅行は頓挫となったのだが、今回はその頓挫するずっと前の話。  友人にどこに行って何をしたいかと聞かれた。何をしたいのか。これが非常に難しい。私は旅行に行き、その地を少しぶらぶらして本を読みたいといった。その地で買った本、その地に根ざした本ではなく、いつも読んでいる本を読みたい。何なら今読みかけの本でも良い。友人は怪訝な顔でこちらを睨み、面と向かって割と真面目そうに意

          いつもと違う場所で本を読みたい

          八丈島で車に乗せてくれたオヤジさん

           大学1年生の春休み、八丈島に行った。春休みも残り1週間というタイミング。誰かを誘うわけでもなく、入念なプランもなしにのんびりと船に揺られて、島に向かった。  底土港からすぐ近くの民泊を借り、着いたその日は当てもなく近くをぶらついた。雲が地上に近くずっと雨が降っているみたいで、海沿いをひたすら歩いた。その日は船が港に入れるか怪しいくらい波があり、風も強かった。海沿いは岸までやってきた波が風にゆっくりと持ち上げられ、白い波しぶきを上げていた。肌には潮のべたつきがあった。  海

          八丈島で車に乗せてくれたオヤジさん

          甘く焦げ臭い構内

           心臓のあたりに大木が貫通したような虚脱があった。同心球状に大きな虚脱が惑星を飲み込むみたいにぽっかりと居座る。私は何度もそこから逃げ出そうと試みるがそれは私の中にある。逃げられない必然性が蛇口から漏れる立ちの悪い水滴みたくーー私はパニックした。あらゆる自分を取り巻く音が巨大になり大挙として押し寄せる。それは押さえつけるほどに反作用よろしくこちらに向かってくる。悪い夢ならそろそろ終わりそうなものの、これが夢でないために迫り来る。油汗と空気中の行き場ない蒸気が混ざりあいむせ返っ

          甘く焦げ臭い構内

          短期的な成果物を出す意味

          最近はnoteの投稿頻度を上げるように心がけている。その最大の理由は短期的に成果物を上げて、自分の中のペースを維持すること。そして、自分自身に自信を持ってもらうこと。普段、インタビューの編集をしていることが多いが、インタビューは現状、毎日出せるようなものではない。出せて月1-2本が限界である。インタビューの準備やインタビュー相手との調整など一人ではどうにも解決できない部分がある。しかし、そうやってインタビューだけに投稿を絞り、頻度を減らすと個人的にはこれでいいのだろうかと不安

          短期的な成果物を出す意味

          友人に「思い出トランプ」を勧めた自分はウザいのか

          先日、友人と本の話になった。その友人は本を読まないらしいが、私がなぜ本を読むのかとか、どんな風に本を読んでいるかとかを聞いて、本を読みたくなったらしく本を紹介してくれと頼まれた。本を紹介する。これは非常に難しいことだ。頼まれたことがある人なら分かるだろう、おそらく。ただでさえ、人に本を紹介するというのは気を遣うのに、相手は普段本を読まないときた。非常に難しい問題だ。 みなさんはこういうときどういった本を紹介するだろうか。今回の私のケースでは小説の話になっていたので小説を紹介

          友人に「思い出トランプ」を勧めた自分はウザいのか