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野球×ウォームアップのまとめ‐アジリティ‐

今回は野球のウォームアップで取り入れたい<アジリティ>についてまとめていきたいと思います。


アジリティとは「敏捷性」を表しています。 加速・減速や方向転換など速度の変化に対応して身体を動かす能力です。

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野球はサッカーやバスケットなどの競技に比べて、アジリティ要素は多くはありません。しかし、野手の打球へのチャージや落下地点までのバック走、走塁など野球に求められるアジリティがさまざまな部分にあることが想像できるかと思います。



今回は野球で取り入れておきたいアジリティメニューをご紹介いたします。


■アジリティに求められる要素

まずはアジリティについて解説していきます。


アジリティとは単なる移動するスピードではなく、動作の方向を的確に判断し正確に方向転換できる速さを指します。


それには、様々なタイプの筋力を必要とし、加えて反応時間や判断力のような認知能力も必要とされる特別な身体要素です。


学生の時に行う体力テストで行う「反復横跳び」は敏捷性のテストとして活用されています。



加速・減速・方向転換が的確に行えることが求められます。

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■アジリティメニューをどう練習に取り入れるのか

それでは実際の練習の中でどのように取り入れていくのかを考えていきます。


|①トレーニング

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トレーニング練習においてアジリティメニューを取り入れていきます。

アジリティメニューの課題は競技に動きに類似したり、競技特性のある運動ができることが理想であるかと思います。

内野手と外野手で表すとその違いが判るかと思います。

内野手:打球のチャージに向けた細かいステップ

外野手:落下地点に向けた反応・スプリント・バック走のような形です。



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|②ウォームアップ

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トレーニングで実践できた内容をウォームアップ内に取り入れていきます。



ウォームアップでは難しい課題でのメニューの設定ではなく、体を温めること・神経系の活性化がより求められます。難易度設定として明らかに簡単・難しいという形にならないように注意しています。

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トレーニングやウォームアップで活用する際は、決められたタイミングで切り返すだけではなく、合図を出して方向転換するなどのリアクション要素を入れたメニューでの活用も実践的であるかと思います。


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■アジリティドリルメニューの解説

それでは実際のアジリティメニューについて解説していきます。


①Nドリル



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このドリルでは直線方向の加速・方向転換・バック走を含んだ内容になります。



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②プロアジリティ


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このドリルでは2点間の直線をサイドステップで移動していく内容です。


一般的な方法は横方向への移動になりますが、縦方向やバック走などを入れた内容で取り入れることで活性化をしていきます。


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③Iドリル



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野球の中でも多い直線的な動きで行うドリルです。


直線→バック走→直線とシンプルな動きですが、野球の走塁や野手の動きでよくみられる動きになります。

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Zドリル


このドリルでは、アルファベットのZ字を動くような動きの内容になります。



基本的に野手の動きに応じたメニューになりますが、Nドリルのように打球へのチャージなどを想定したメニューになります。



動画のようにボールを補給するような目的で行うと練習などでも取り入れやすいのかと思います。


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⑤サイドステップ・スプリント


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サイドステップにてSTOP・GOを繰り返していきます。


STOP→GOを生かすためには、ストップ時の脚での吸収・出力が大切です。


野球では走塁や打球を追う際の切り替えし(方向転換)、前方へのチャージなどのアジリティ要素に含まれます。


また、スローイング・バッティングの軸足の強化にも活用できます。


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その他、アジリティトレーニングでくくると多くのものがあるかと思います。今回はウォームアップにも活用できる内容として、細かい準備を要さないでも実践できる方法をご紹介しました。


引き続き、野球に求められるアジリティトレーニングについて、まとめていきたいと思います。

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