見出し画像

『なんだ、けっきょく最後は言葉じゃないか』を読んで

皆さま、こんにちは。
毎週日曜日に雨のサイクルに入りましたね。

今週も読書感想文です。
コピーライターの伊藤公一氏著の、『なんだ、けっきょく最後は言葉じゃないか』という本です。

本書は2021年に初版されている、新しい本です。

私は文系出身で、バリバリ文系の管理職をしておりますので、"言葉を用いて、他者に変化を起こす"という事が仕事の成否の鍵を握っております。

と、いう事で本書を購入するに至りました。
本書は"現役コピーライター"をターゲットにしているものと思われますが、"言葉を大切にしている仕事"の方には参考になると思います。
コミュニケーションの考え方が、体系的に書かれております。

1. 本書はこんな方におススメ!

本書を読んでみて、こういった方におススメと感じました。

①現役コピーライターさん
②1対多数のコミュニケーション(メール、プレゼンなど)が多いお仕事についており、コミュニケーション力を我流で鍛えている方
③大切な面接等を控えている方

2. "現役コピーライターさん"におススメな理由

こちらは言わずもがなですね。
元々コピーライター向けの学習イベントを開催していた伊藤さんの本ですから、「学び+即戦力スキル」につながると思います。
特に、『共感』という感情を分解している点は"顧客や社会の心を動かす"ために重要なポイントと感じました。

私の感覚ですが、本書では、『共感』という感情を以下に分解しています。

納得、確信、尊敬、憧憬、友情、賛同、覚醒、成長

コピーライティングは『共感』がポイントではありますが、それをここまで分解できると、よりターゲットの感情のゴールイメージが湧きますし、ゴールイメージが湧く事で手段(=どのようなコピーにするのか?)が適切化されますね。

3. "1対多数のコミュニケーション(メール、プレゼンなど)が多いお仕事についており、コミュニケーション力を我流で鍛えている方"にオススメな理由

本書は、コミュニケーションの本質的な部分に触れており、その点を理解しておくことで、割と広い分野でお仕事をされている方に参考になると感じました。

やはりポイントとしては、『コミュニケーションの相手を知る』事や、『相手にどのような気持ちになってもらいたいか?(どのような行動を起こして欲しいのか?)』という下準備を丁寧に行う、という点ですね。

この点を理解した上で、手段(メール、プレゼンテーション)にアウトプットする。というステップを踏むことで、効果は上がりますよね。

また、多数にコミュニケーションをとる際に、『ターゲットイメージを明確にする』という点も重要と感じました。※これはマーケティングの手法にも似ていますよね。
30人のメンバーに向けて発信をしていても、その中で特にメッセージを伝えたい人は誰なのか?そういった想定が大切ですね。

4. ”大切な面接等を控えている方”にオススメな理由

個人的に、就活生や転職活動中の方、昇格面談前の方にもおススメだと感じました。

一つ前の項目と類似しますが、やはりコミュニケーションは『相手ありき』のものです。

面接には必ず面接官がいますので、"面接官を出来る限りトレースする"という作業が必要となります。

就職(転職)活動であれば、事業内容はもちろんのこと

『理念、売上規模、業界での位置づけ、今後の展望、リーダーが今気にしていそうなこと、どのポジションの人が面接官になるか』

くらいは最低でも押さえていきたいですね。
特に、"どのポジションの人が面接官になるか?"は重要です。
こういった点まで、情報収集して挑めると、更に的を得た答えや振る舞いを準備できると思います。

昇格面談も同様ですが、こちらは情報を掴みやすい環境となりますので、『リーダーや面接官が今気にしていること』+『そのソリューション』の提示が必要となりますね。ソリューションを提示する時に、本書の"コピーの具体例"や、"相手にどんな気持ちになってもらうか"、といったリソースや思考法が役に立つはずです。


以上、伊藤公一著『なんだ、けっきょく最後は言葉じゃないか』について、"こんな方におススメですよ"というポイントを、感想文ぽく書かせて頂きました。

私自身も、"相手に影響を与える言葉"を紡げるよう、日々努力していきたいと思います!

この記事が参加している募集

読書感想文