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チームプレイできていますか?

組織人であれ、フリーランスであれ、チームで仕事をすることはよくあることだと思います。その際、自分が属しているプロジェクトチームが複数人いるから「チーム」であり、すなわちそこで行われているのは「チームプレイ」だよね、というのは必ずしもそうとは限らないという話。

どんなものであれ、組織というの往々にして縦割り化します。「縦割り」というと、ネガティブな意味合いで使われることが多いのですが、別の言い方をすると、特化・深化であり、専門化というとポジティブな意味合いになってくるように、言い方次第であり、これが組織が縦割り化する理由です。

誰しも、チームプレイは否定ないし、組織を壊そうなんてしていない。むしろ、チームで分担して、効率よく仕事をしたいと願っている。にもかかわらず、そうならないのは、縦割りと作業分担が背中合わせの関係だからではないでしょうか。

チームで仕事をする理由は、異なる知見を持ち寄り、ひとりではこなせない量を分け合って進めることができるからです。なので必然的に、「分担」という発想が出てきます。効率化を考えれば考えるほど、分担に行き着きます。実際、世の中の組織やチームは、この分担がうまくできている。

ただ、ここで忘れてはいけないのは、チームプレイのもうひとつの要素である「協働」です。この協働というのが厄介で、チームで一緒に仕事をしているから、既に協働は成立しているよね、という勘違いを誘発しやすい。そういう感覚でいると、往々にして縦割りのチームになり、結果として個による局地戦が各所で起こることになります。

チームで戦うというのは、異なる知見や経験を持つ複数の人間の協働であり、協働とは同じゴールに向けて一緒に考え、振り返り、試行錯誤を繰り返すことの全体を指しています。ただ漠然と一緒に仕事をすることは協働ではなく、最も大切なことは、自分以外の人間の仕事内容を知ることであり、自分と相手の仕事の距離を理解し、助け合う意識だと思います。

チームプレイをするためには、「分担」と「協働」というふたつの要素を意識し、何を分担し、協働のために何をするのか、このコントロールがうまく行っている組織・チームは、きっとよい意味で縦割り化されており、よい意味で横断的に機能しているでしょう。

「相手を信頼して任す」というのは一見、プロフェッショナルな雰囲気を醸し出していますが、一歩間違えれば単なる無関心と無責任になりかねません。相手を思いやるチームプレイを心掛けてみてください。



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