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仕事のコツとしての成功シナリオ

おおよそすべての仕事、もしくは、仕事に限らず成功させたいモノゴトに適用できるコツとして、「成功シナリオ」を事前に用意してから行動する、というものがあります。

先に結論を書いてしまいますが、
・ゴールを決める(成功の定義を決める)
・成功するために必要なシナリオ(筋書き)を考える
・シナリオを関係者に共有して合意する
・それに沿って行動する
・もしシナリオが破綻しそうならすぐに見直す
ほぼこれで成功確率は飛躍的に高まります。

なんだ、当たり前じゃん、と思うかも知れませんが、ダメなケースも書き出してみます。
・とりあえず動き始める
・必要なことを都度考える
・最後まで頑張る
前向きな行動ですが、いくつか問題点があります。

すぐに動き始めるのは悪くないのですが、何に向かって動き始めているのかがおそらく曖昧です。成功とはなんでしょうか?ゴールとはなんでしょうか?これがひとりだけで完結する仕事ならまだよいのですが、チームプレイになる場合、おそらくひとりひとりで頭に思い描く成功やゴールのイメージは異なります。そんな中で動き始めると、少しずつ思惑がズレていき、気づいた頃には異なる道を歩いていることに気づきます。早めに気づけばまた良いのですが、遅れると致命傷で取り戻すための労力たるや絶望的です。同床異夢は簡単に発生する、ということは知っておいて損はありません。

そういうときに、ゴールとはどういう状態かを決め、そこにたどり着くためのシナリオを描き、関係者全員で認識をあわせた上で、それを念頭におきながらみんなが行動する。これだけで成功確率は飛躍的に高められます。(2回目)

広大なマップの中で、全員で同じゴールにたどり着くことが成功条件だとした場合、みんなが同じ地図を持っていれば、途中バラバラに行動することがあったとしても最終的にはゴールできる可能性が高い訳ですが、むしろ、同じ地図を持たなかった場合に、同じゴールにたどり着く可能性の低さを想像してみてください。ほぼ不可能に近いと思います。

なので、この件の本質は、成功シナリオを持つことで成功確率が高まるのではなく、成功シナリオを持たないことで失敗確率が高まることを理解することです。それさえ共通認識で持っていれば、十分に勝率が高まります。

そして、みんなで共通のシナリオを持っていれば、困難に直面した際に、「このシナリオはもしかしたら間違っているのではないか?」という疑問を「全員で」感じることができる、というのが非常に重要です。各人が個別に感じていてもなかなか途中で修正することは難しいものですが、全員が感じたなら修正することは容易でしょう。

これが計画があることの価値であり、計画を修正できることの価値です。

なにも難しいことではなくて、この本質をどれだけ早く、全員で認識して信じられるかどうかが大切です。ぜひ、一緒に成功を成し遂げたいチーム全員で、成功シナリオを描いて共有する、ということに取り組んでみてください。


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