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映画ドラえもんの観直しレビュー Part.7

Part.6 のつづき。
このレビュー記事も残り 2 本というところ。

のび太の大魔境

新ドラのオリジナル映画 5 連チャンの後の旧ドラ作品は帰ってきた感がすごい。あんなこといいな♪の OP の安心感よ。世代だから仕方ない。
この映画に出てくるヘビースモーカーズフォレストはちょっと調べてみたら実在しない地域らしく、子供の頃は完全に地球上にそんな場所が実在するんだ!と信じていたなぁ。でもそんな少しワクワクしてしまうものを考えてしまう藤子先生はすごい。
この映画に出てくるひみつ道具、先取り約束機は結構捻った道具というか、子供の頃はどういうことだ??とちょっとよく分からなかった記憶がある。
でもこの道具のおかげで、大どんでん返しが起きるわけなので面白い。さすがに何が起きるかは伏せておこう。
だが気になるのは、今この映画を観るとドラえもんはいつ色々知ったんだ…?という疑問が沸いてきた。昔は気にならなかったがよくよく考えると…あれ?って感じになってくる。気になる…!
それとこのひみつ道具、先取りした約束を果たさなかった場合のペナルティなど、今思えば結構分からない事あるな!?と改めて気付かされた。
気になった方は一度観てみてほしい。↑までの意味が分かってくると思う。
序盤の方で全員でアフリカのジャングルに探検に出るが、ジャイアンが一度帰って母ちゃんに殴られて戻ってくるシーンがある。ここのシーン、原作の漫画の方がテンポが最高過ぎるので何度も笑った記憶がある。
後半では敵と戦う展開になってくるのだけど、敵側の兵器の戦車が怖すぎる!戦車の前の部分に木を切り倒して進むための大きな刃が付いているんだけど、この切れ味が良過ぎて怖い!
戦車がスピードを落とす事なく進めるくらい刃が木をザクザクと切り倒していく。やべーだろ。どんな切れ味なんよ。
ドラえもん側も結構やる。敵側殺っちゃってない?という場面が何度もある。いや、きっとみんな間一髪助かってるに違いない。そうなんだ。

新・のび太の大魔境〜ペコと5人の探検隊

リメイク版のび太の大魔境。
原作コミックスに忠実な流れで、旧ドラよりも原作に沿っている気がした。
ところどころ追加で挟まれるオリジナルのストーリーもあるが、流れを邪魔するものではなく、ストーリーに膨らみを持たせるものが多くて見てて違和感はなかった。
一箇所だけ、電車ごっこロープで走る展開ははなんで追加されたのかよく分からなかったが、まぁ別に話を邪魔をするほどではなかったので良しとししよう。
声優陣もペコは小林ゆうさんが演じていて、これがまた結構良かったんだよなぁ。俺は好きだった。
スピアナ姫やブルテリ&バーナードは相変わらずの素人声優で違和感あったけど、小栗旬さんが演じるサベール隊長は全然違和感なかったな!むしろ合ってて良かった。
旧ドラ版がもちろん好きだけど、今のキレイな作画でストーリーも違和感なく見れるのび太の大魔境も良いなと思った。
巨神像がめっちゃ CG してたけど、その分動きが増えて悪くはなかったんじゃないかな。旧ドラ版の方が恐ろしさみたいなものはあった気もしたけど、新ドラ版は巨神像が動いてからもちょっとピンチになる展開があったりで悪くなかった。
今回のリメイクは総じて良かったと思う!あえて言えばのび太がサベール隊長を倒す改変は無くても良かったかも。のび太は射撃の名手だけど剣の名手ではないからね。
原作でも映画でも↑のサベール隊長との戦いとは別に、後半でのび太がスモールライトを持って戦ってる場面があるけど、あれはスネ夫のショックガンと交代でも良かった気がする。

のび太のひみつ道具博物館ミュージアム

この映画は数年前に Netflix でドラえもん映画が配信されていた頃に観た記憶があり、その時はイマイチ…?と思ったのだけど、結果から言うと観直してみたら普通に面白かった。
まず最初に笑ったのが、ドラえもん映画と言えばのび太がドラえもーん!と叫んでオープニングが始まるのが定番である。
過去にはジャイアンとスネ夫が叫んで始まったり、新ドラになってからはそもそも叫びが無かったなど例外もあるが、多くの作品ではのび太が叫ぶのが定番である。
だがこの映画はなんと、ドラえもんがのび太くーん!と叫んでオープニングが始まったので一本取られた!これは笑った。ドラえもんの叫びがまた勢いがあって良いものだった。笑
お話としてはレギュラーメンバー全員が未来のひみつ道具博物館に行ってなんやかんや起きるわけだけど、ひみつ道具がたくさん出てくるのかと思うとワクワク感が凄かった!
博物館では色々なひみつ道具が出てくるけど、海底鬼岩城で出てきたカメレオン帽子や、銀河超特急で出てきた天の川鉄道の SL 宇宙船など、過去の映画でしか出てこなかった懐かしのひみつ道具が出てきたりで旧ドラファンにはたまらないシーンもあり楽しかった。
終盤のドラえもんがまさかの変身するシーンでは笑ったけど、ドラえもんとのび太が最初に仲良くなったキッカケの話しなどは普通に良い話しじゃねーか…と思ってほっこりした。
ゲストキャラクターのクルトが作ったひみつ道具も面白かったし、ジンジャーちゃんはかわいくて良かった!でも MVP はポポン、お前だぞ。
エンディング主題歌は Perfume が歌ってて、Perfume 好きの嫁さんはそこだけ反応して観てた。全部観て!

のび太の日本誕生

子供の頃に何度も繰り返し観た作品。
家出をしたいのび太たちが行き着いた先は 7 万年前の日本。
対して時空乱流により 7 年前の中国から現代の日本に飛ばされてしまったククル。
偶然にもどちらも同じ 7 万年前の世界が舞台となるわけだけど、 今考えると 1 年の狂いもなく同じ時代を共有できているのが凄過ぎる。
今回観直して思ったのは、個人的にはスネ夫の別人ぶりが凄いな!と思った。
ここまで 30 作以上もの映画ドラえもんを連続で観てきたからつい目に留まってしまったんだけど、いつもはひ弱で、危ない事は怖い、逃げ出したい、ママ〜!とのび太よりも怖がりなスネ夫が、今回はククルの一族を救う事にめっちゃ積極的!
みんなでククルに、くらやみ族からククルの一族を救うのを手伝うと説得してた時も、スネ夫は「僕らはそんなスリルと冒険が大好きなんだ!」と胸に手を当てながら言う。
お前いつからそんなキャラに!いつもならやめようよ!帰ろうよ!みたいに喚くじゃないか。
でも今回は最後までそういう嘆きはなかったので、今作のスネ夫は安心して見ていられた。
ついでに言えばジャイアンも今回はのび太に対して優しが強い。のび太の仕事を認めてちゃんと功績を讃えてる。
映画ではのび太がピンチになるとジャイアンは真っ先に助けに行こうとする。乱暴者に思われがちだけど、元々責任感が強くて優しいやつなのだ。
さすがレギュラーメンバーの中で唯一、妹がいるお兄ちゃんなだけある。
スネ夫にもスネツグという弟が実はいるけど、まぁ特殊な事情で離れて暮らしてるのでカウントしなくてもいいだろう。
お話的には最後はのび太と動物たちとの別れのシーンがあるんだけど、そこは結構ジーンときたなぁ。
のび太の優しを映画を通してずーっと観てきた今だからこそ、改めて感動した。
どうでも良いけど、ドラえもんがのび太の 0 点の答案をポケットから出す時の SE が天才だと思う。

新・のび太の日本誕生

リメイク版日本誕生。
前半ではドラえもんがのび太の答案をポケットにしまい込んだり、のび太がペガ達を作る時に、闇雲に思いつくのではなく、2 本の木を見て閃くなど、伏線張りや理由付けなどがちゃんとされていて良いなと思った。
細かいところで原作や旧ドラ版とは違う所もあるが、基本は忠実に作られていた。
のび太が遭難したシーンは展開が少し変えられていたけど、昔よりものび太が死にそうな目にあっている描写が強く描かれていた。
ドラえもんがキガゾンビと出会ってからは展開がだいぶ違ったが、キガゾンビの野望をタイムパトロールではなく、ククルとみんなが打ち砕くというのはむしろ良かったのでは?と思った。
ギガゾンビの基地のデザインや、ドラえもん vs ギガゾンビの戦いはちょっとスターウォーズっぽかった。
全体的にのび太がペガ達 3 匹に対して愛情を持って接している姿が原作や旧ドラ版よりも多く描かれていて、だからこそラストの別れのシーンにはすごくジーンとした。
タイムパトロールに預ける時にも、ちゃんと 1 匹 1 匹の好きな事とかを伝えて幸せに暮らせるように願っており涙腺が緩んでしまった。良かったなぁ。
のび太の大魔境に続いてこちらも良リメイク作品だったと思う!
ツチダマが戦隊みたいに 5 人編成になってたのだけはちょっと笑った。


久しぶりの旧ドラを含む 5 作品!今回は新ドラもどれも良かったなぁ。
次でこのレビュー記事も最後になるけど、今回 Amazon Prime Video で公開されている 40 作品を 5 作品ごとに分けて 8 本の記事になる予定が、まだアマプラでは公開されていない現在劇場公開中の新・宇宙小戦争リトルスターウォーズも含めてしまったため全 41 作品となってしまった。なので最後の記事だけ 6 本の作品になる予定。

Part.8

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