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映画ドラえもんの観直しレビュー Part.3

Part.2 の続き。

のび太と雲の王国

ひみつ道具の雲かためガスを使って人間が乗れる大きな雲を作り、そこに自分たちの王国を作ってしまおうとするのび太たち。
これ子供がやってみたいと思うことの中でもかなり上位に食い込む夢のひとつだと思うなぁ。
ドラえもんの道具のお陰でかなり本格的な王国を作っているのは、大人になった今見ても羨ましい。今考えるとリアルマインクラフトだな。笑
実はのび太たちが作った雲以外にも人が住める雲はあって天上人たちが存在していた事が明らかになるが、地上よりも高度な文化で、雲の上なのでソーラーパネルを設置し放題というのはめちゃくちゃ良いじゃんと思ったな。
ドラえもんが大変な目にあったり、地上世界も大変な目にあったりと、夢のある雲の世界とは裏腹に緊張感のある展開が続くので飽きさせない。
ドラえもん短編のお話を読んだり、アニメで観ていたりすると懐かしい顔ぶれが出てきたりする(知らなくても紹介はあるので大丈夫)。
ところでこの映画の時のドラえもんの声はちょっとかすれ気味な気がする。大山のぶ代さんの体調が良くなかったのだろうか。

のび太とアニマル惑星プラネット

レギュラーメンバーが全員動物の被り物をしているという、見た目のかわいさが振り切ってる作品。
のび太はクマ、しずかちゃんはウサギ、スネ夫はキツネ、ジャイアンはゴリラ。ドラえもんはもちろんタヌ…いや、猫である。
ゲストキャラクターであるチッポの声優が田中真弓さん。
ツキの月というひみつ道具の薬が登場し、普段から運が悪い人がその薬を口にすると信じられないようなツキを手にするという羨ましい薬である。
しかも原材料がゴツゴーシュンギクという薬草らしく、ネーミングセンス天才か?と思い、ちょっとフフッと笑ってしまった。
宇宙救命ボートが川に不時着するの、結構ヤバい事態で大丈夫かと思う。よくみんな生きてたな…。
動物たちは人間のように進化していて仕事などもしているが、警察官が犬だったり、白ヤギと黒ヤギの手紙のやり取りがあったり、童謡をネタにしたシーンなどもある。

のび太と竜の騎士

この映画は子供の頃に観た記憶がなく、妹とかに聞いても同様だというので子供の頃は本当に観たことがなかったのかもしれない。最初に触れたのは大長編のコミックスだったかも。
秘密道具であるどこでもホールを使って地下の大空洞を探し当て、自分たちの秘密基地にするという、子供なら誰でもいいなーと思うことをする。
地底には恐竜が進化した地底人がいるのだが、この映画の舞台はのび太たちの普段過ごしている世界の地下が舞台なので、あの世界には恐竜人がいるのかと思うとすごい設定だなと思う。
地下世界には聖室と呼ばれる空間がはるか昔からあって、どうやってできたのかは分からないという謎がワクワクする。こういう過去の謎を紐解く系の話って好きなんだよなぁ。
やがて恐竜人と地上人のび太たちの戦いが始まるのだけど、物語が進むにつれて思いがけない展開になったりするので面白い。
しかし、海底鬼岩城や雲の王国でもそうだけど、基本的に捕まって、閉じ込められて、家に帰れないという展開が多いな。笑

のび太と鉄人兵団

みんなリルル大好きでしょ。俺も好きだよ。
巨大ロボットであるザンダクロス。なんかこのロボットだけ良い意味でドラえもんの世界観っぽくなくてカッコいい。機動戦士 Ζ ガンダムの百式のデザイン元にしているとか(ガンダム未履修なので詳しくはないです)。
この映画を観ていつも思うのは、あとから地球に来るメカトピアのロボットたちは、逆世界入りこみオイルが撒かれた湖を通って鏡面世界に来るわけだけど、現実世界から湖を通ってくるときに何か違和感は感じなかったのかな…。湖を通る前にこの森や街はなんだろうとか思わなかったんだろうか。そこだけいつも不思議。
スネ夫やジャイアンはリルルとの関係が希薄なので、リルルが味方になってからも敵のスパイではとリルルをずっと信用できない姿がのび太やしずかちゃんの優しい心を際立たせていて良い。まぁジャイアンとスネ夫の気持ちが普通だとは思うけど。
ドラえもんが自ら自分以外の人にスペアポケットを託すという珍しい場面がある。まぁしずかちゃんなら間違いないよね。
この映画ではタイムマシンに別の星へのワープ機能がついているが、しずかちゃんが完璧に使いこなしているのが今思えば凄かった。笑

新・のび太と鉄人兵団〜はばたけ天使たち〜

そんなわけでリメイク版の方も立て続けに観てみた。こういう事ができるのも全作品見放題で配信されてるお陰ですな。
原作との最大の違いは新キャラであるピッポの登場。ピッポはザンダクロスの脳が変身した姿だが、原作ではただのボーリングの玉みたいだったのが、今作からは途中から帽子を被ったヒヨコみたいな姿になり、のび太たちと一緒に過ごすことでリルルの心を動かしていく。
ザンダクロスの脳は原作では声もガラが悪く、途中でドラえもんに改造されて喋らなくなる存在だったので今の時代では倫理的にあんまり良くなかったのかもしれないな。笑
まぁ小さい子供にはこの方がお話も分かりやすくなったのかもしれない。
ピッポの登場により、ミクロスの出番は後半無くなった。
リルルの声は沢城みゆきさんだったので、より心に芯の通ったリルルになった気がする。
物語はピッポ以外は概ね原作通りだが、随所でメカトピアでのリルルの姿が描かれていたりするので、原作しか観たことがない人でも楽しめる作品だと思う。


これで 15 本終わった!あと 25 本あるのか。なんでこの企画始めたんだろう。ちょっと後悔し始めている。
今もう観終わっているストックはあと 2,3 本なので更新ペースはちょっと落ちるかもしれないけど、最後まで頑張る。誰に向けて頑張ってるんだこれ。

Part.4

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