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映画ドラえもんの観直しレビュー Part.2

Part.1 の続き。

のび太と銀河超特急エクスプレス

物語はのび太たちが宇宙にある遊園地でいろんな世界を楽しみつつ、襲ってくる宇宙生命体に立ち向かう話し。
この映画を観てミステリートレインに憧れたよなーって思い出した。行き先が分からない旅ってのも面白そう。宇宙空間を走る機関車は夢があってとても良かった。
あとこの映画で今でも便利で欲しいって思うものがベアリングロードね。
道に立って頭の中で進みたい方向を思うだけで勝手に連れてってくれる道路。これは外を歩いてる時に未だに欲しいなって思う!はやく実用化されないかな〜。
のび太たちはテーマパークとなっている色んな星に行って遊ぶわけだけど、のび太とドラえもんが行った西部の星と、ジャイアンとスネ夫が行った忍者の星は楽しそうだったなぁ。
西部の星では、撃って当たったものが風船みたいになってフワフワするという銃を手にするのび太たち。射撃の腕は天才ののび太なので才能をいかんなく発揮する様は、普段の泣き虫なのび太とは見違えるくらいカッコいい。

のび太の創世日記

ドラえもんの道具で宇宙と地球を丸ごと作ってしまうのび太。しかもそれを観察して夏休みの自由研究に観察日記として提出するものだというのだから、待て待て待て待てとツッコまざるを得ない。
最終的にはのび太だけの自由研究ではなく、レギュラーメンバーとの共同研究となるのだけど、ドラえもんの道具を使っての自由研究はチート過ぎる。これを提出される先生としてはどういう気持ちで見るのだろうか。普通なら理解の範疇を超えてしまい、何を言っているのかと却下される物だろう。
そしてこの共同研究、ジャイアンだけは本当に何もしてなくない?と言いたくなる。笑
のび太たちが作る地球は本物の地球とは少し異なった進化過程を辿って、別の世界へとなっていく。
のび太は自分と似た一族の家系をずっと追っていくわけだけど、そういうの見るの楽しそうだよなぁ。
でもこの映画は物語の進行上、ジャイアンとスネ夫の出番が若干抑え気味。
また、別の地球の進化過程をずっと見ている時間が長いので、他の作品のような冒険パートは少なめになっている。

のび太の海底鬼岩城きがんじょう

テキオー灯を使って海底にキャンプに行くのび太たち。
テキオー灯のお陰で海底でも暗くないし息もできるが、うっかり 24 時間経つとテキオー灯の効果も切れて水圧でペチャンコなので、親からしたら怖いことこの上ないだろう。
バギーちゃんの声が三ツ矢雄二氏だったとは…。
バギーちゃんが海底人を録画していた場面では岩に録画していた動画を映すけど、コードを岩に繋がないと映すことができないというのは、22 世紀の道具としてはなんともアナログチックだなと思ってしまった。
最終的にはのび太たちは海底人のエルと共に、海底のアトランティスにある核爆弾の発射を止めに行く話しになるのだが、当時の冷戦やバミューダトライアングルをモデルにしている話しなのでちょっと大人向けで異質だなと思う話しでもある。今ならこんな話しでは映画ドラえもんは作れないと思う。
それにしてもテキオー灯は他の作品でもたまに出てくるけど便利過ぎる。便利過ぎてテキオー灯を使わない場面でも使いなよ思ってしまう事が多々ある。

のび太のパラレル西遊記

藤子先生がご存命の時に、唯一原作が存在しないオリジナル映画。
当時藤子先生が体調を崩して入院してしまい、原作となる話しを描くことができなかった作品。ただし西遊記の世界でというアイディアは藤子先生から出されたとか。
この映画は子供の頃にビデオで何回も何回も観た記憶がある。なので結構詳細に物語を覚えている。
序盤からずっと出てくるひみつ道具、ヒーローマシンは当時羨ましかったなぁ。ゲームの世界に入って体感型ゲームを楽しむことができるなんて、今で言うなら SAO の世界みたいなものだし。ただしゲーム自体はやはり映画の制作当時の時代が反映されているので、ファミコンみたいな背景と音の世界。
ドラえもんの過失から現実の世界にまで悪影響を及ぼす展開を作ってしまう珍しい作品。
のび太たちが西遊記のメンバーに扮して物語が進んで行く。ジャイアンやスネ夫じゃなくても、孫悟空の役で立ち回れるのび太は子供心ながらに羨ましかったし、今見てもおいしい役どころだな!って思う。
ちなみにこの映画ではタイムマシンに音声制御機能が付けられていて、ナビの声はバギーちゃんと同じく三ツ矢雄二氏が演じていることを知った。

のび太の南海大冒険

当時観た時は海が舞台のドラえもん映画は久しぶりだったので結構印象に残っている作品。
この映画の見どころはなんと言ってもジャイアンでしょ。
のび太が海に攫われそうになった時、固く手を取って助けようとしていたジャイアンだけど、結局手が離れてしまい、それを悔やむジャイアン。
そして今作のゲストキャラクターであるベティも同じような目にあい、ジャイアンが今度は絶対離さねぇ!と言って固く手を取る姿は、いわゆる映画版ジャイアンのカッコよさ全開だったところだな。
ジャイアンとベティはちょっと良い雰囲気の関係にもなっていくので、そういう意味でも珍しい映画。
藤子先生が亡くなった後の 1 作目の映画という事もあって当時どうなるんだろうと思いながら観に行ったけど、杞憂だったなと思えるくらいドラえもんしてる!と思えた記憶がある。
リヴァイアサンのデザインがカッコよくて、当時から好きだったなぁ。
ひみつ道具で桃太郎印のきびだんごが出てきたかと思えば、実はお尻印のきびだんごで、食べるとお腹をこわすという道具が出てきたのは笑った。


こうして映画を振り返っていくと、三ツ矢雄二氏が意外といくつかの作品に出ていたんだなと気づく。あとから知ったけどリメイク前の宇宙小戦争のロコロコも三ツ矢雄二氏だった。
これから他の作品を見ていってもまだ出てきそう。

Part.3

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