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映画ドラえもんの観直しレビュー Part.4

Part.3 の続き。

のび太のねじ巻き都市シティー冒険記

藤子・F・不二雄先生が原作の執筆途中で亡くなってしまった作品。当時映画館で観た時は凄くその事実を噛み締めたなぁ。
人形や模型にひみつ道具の生命のねじを使うと、本物のように動き出したり使えたりするのは良いよなぁ。幼少の頃なら誰だって憧れたことあるはず。
ぬいぐるみ達の街を作るというファンシーな世界観の中に、前科百犯の人間の悪人が登場するアンバランスさがすごい。
悪人は普通に犯罪者なので本物の銃を持ってるし、のび太たちに普通に発砲するのヤバすぎ。笑
対するのび太たちはドラえもんが出すフワフワ銃を使う。
このフワフワ銃、実は銀河超特急で出てきたドリーマーズランドの西部の星でのび太が使っていた銃である!ドラえもんがお土産に持って帰ってきたとの事。
別作品の映画の事を話すのは初めてかも?分かる人にはちゃんと分かるネタで嬉しくなる。ぜひ銀河超特急を観てから観てほしい!

のび太の魔界大冒険

猫姿の美夜子さんがかわいい映画。
のび太がもしもボックスで魔法を使える世界を作る。すぐに魔法が使えるかと思いきや、魔法を使うのにも学校でちゃんと勉強をしないといけないという。がっかりするのび太。誰だってすぐに魔法が使えるものだと思うよな。
最終的にのび太が使えた魔法はほうき乗りと、しずかちゃんのスカートめくりだけ。
美夜子さんという魔法を使えるかわいい女の子が出てきて、のび太もかわいいなぁと言うのだが、なんとここでしずかちゃんがのび太に嫉妬をする!
こういう描写はアニメでも漫画でも滅多にないのでとても珍しい。
美夜子さんは魔法も使えるし、魔法のじゅうたんの操縦も一流。魔界に連れ去られた父と、地球を救う信念を持つかっこいいお姉さん。小学生の子供がこの映画を見たら憧れるようなキャラクターで良いなぁと思う。
途中からドラミちゃんが出てきて優秀さを遺憾なく発揮する。旧ドラの映画ではこれとパラレル西遊記にしか出てこないので貴重な作品。

のび太の新魔界大冒険〜7人の魔法使い〜

リメイク版の魔界大冒険。新ドラになってからまだ 2 作目という事もあって、キャラの描き方が今のドラえもんともちょっとだけ違うかな?という印象を受けた。柔らかいタッチ。
今までの観たリメイク版は基本的に原作・旧版の踏襲だったけど、今作は結構展開が違うところが多くてビックリした。
まず序盤の展開が旧版とは全然違う。のび太たちの石像を発見するシーンも違うし、一番ビックリしたのはドラえもんが一瞬未来に帰るシーンがあること。まさかセワシくんが出てくるとは思わなかったよなぁ。
満月親子もリメイク版ではすごい研究所みたいなところで天体を観測しているし、そもそも満月博士が博士じゃなくて牧師になっていた。
中盤以降も結構違う。リメイク版で新しく美夜子の母が出てきたりするし、魔界星に着いてからも魔王の城に行くまでの展開が全然違う。
姿を隠すひみつ道具は石ころ帽子からモーテン星に変わったけど、なんで変えたんだろう。別にどっちでも姿が認識できなくなるという効果は同じだけど変えた意図がよく分からなかった。
メジューサのキャラデはより人間に近い感じになっていた。
他にも変更になった展開がたくさんあって、かなり新鮮な感覚で観ることはできたけど評価は分かれそうだなぁといった感じ。
満月一家の声優がみんな芸能人だったのでちょっと違和感はある。
ただ魔王の声優が銀河万丈さんで、話し方がもうリキッド・スネークっぽくて笑っちゃった。

のび太のドラビアンナイト

旧ドラ映画の中でも個人的にお気に入り度が高い作品。いや面白いのよ。
最初にのび太は絵本の中に入れる絵本入り込み靴を使ってシンドバッドの冒険を楽しんでいるんだけど、なんかこの時点でもうワクワク感が凄いんだよね。
映画の半分以上は絵本の世界から帰れなくなったしずかちゃんを皆んなで助けにいく王道物語。実際に助け出す時のシーンがまた良いんだよね。
物語が進んでいくとのび太が砂漠で熱射病にかかり倒れるが、ジャイアンが放っておくわけにもいかないと言い、自身も熱さで辛いのにのび太を担いで歩くシーンは映画版ジャイアンの見せどころだった。
シンドバッドも物語に加わり、たくさんの不思議な道具を持っているというので色々見せてくれる。魔界大冒険に続いてまた空飛ぶじゅうたんが出てきてしまった。笑
アラビア世界の案内ガイドのミクジンというキャラクターが出てくる。かわいいやつだし優秀なので好き。

のび太の太陽王伝説

オープニングの歌をウィーン少年合唱団が歌うという豪華な演出。当時も思ったけど、なんで?笑
ゲストキャラクターのティオの声優は緒方恵美さん!まさかドラえもんの映画に出ていたとはなぁ。
古代の国に住むのび太と瓜二つの王子ティオは、序盤はお互いを入れ替わる事をする。のび太は王子に、ティオはのび太として過ごす。
ティオは周りに王子らしい横柄な態度をとるので、サポートするドラえもんの気苦労が凄い。いや怒るょあんなん。
泥だらけになってるティオをお風呂で洗わせようとシャワーを浴びせるが、ドラえもんが「ふつうのシャワー!」と言ってシャワーを手にするので笑ってしまう。
一方、王子を演じるのび太だが、王子の仕事なんて分からんし、自分がやるとしても怖いな…と大人になった今なら思っちゃうよね。
今回も毎度おなじみでタケコプターの電池がなくなるシーンがあるんだけど、もうドラえもんには急速充電のモバイルバッテリーを持っていてほしい。というかスペアをもっと持っててよ…!
終盤はのび太がカッコいいシーンが多くて良いぞ。


確か子供の頃に映画館に観に行った映画は太陽王伝説が最後だった。
うちは妹と弟もいるから翌年も映画は観に行ってたが、高校に上がるのを機に自分は行くのをやめちゃったなぁ。旧ドラあと 4 作を映画館で観なかったのを後悔している。

さてこれでようやく半分の 20 本で折り返しだが、ここまでで観終わってるストックが本当になくなったので、また新たに 5 本観たら続きを書こう。

Part.5

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