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映画ドラえもんの観直しレビュー Part.5

前回から少し間が空いた。
前回の記事で完全に観終わった映画のストックが尽きたので新たに 5 本見切るまで記事を書けなかったのと、GW が重なったのもあり、予定が意外と入ってて映画を観るまとまった時間がなかなか取れなかったためである。

というわけで Part.4 の続き。

のび太の宇宙開拓史

映画第 2 作目で 1981 年公開の、まだ自分が生まれてない頃の作品なのでさすがに古さを感じられる。
だが子供の頃にビデオで何度も観た記憶がある。
改めて見直して観ると、ドラえもんとのび太以外のレギュラーメンバーの出番が他作品より意外と少ないんだなと感じた。
チャミーの顔が原作の漫画と比べるとリアルさがある…!
ギラーミンはドラえもん映画の悪役の中でもカッコいいキャラだと思っていたけど、映画だとそうでもなかった。
ギラーミンとのび太の銃の決闘シーンが無くて、あれ!?と思ったけど、決闘シーンは原作の漫画だけだったらしい。記憶が混ざってた。あそこがカッコいいんだけど単行本で加筆された部分だとか…?映画化された時には無かったのかも。
最後に必ずあるゲストキャラクター達との別れのシーンは、ドラえもん映画の中でもかなりグッとくるシーンだった。主題歌と合わせて良かったなぁ…。
クレムちゃんかわいい。

新・のび太の宇宙開拓史

リメイク版宇宙開拓史。
ロップルくんのショタみが原作や旧作よりだいぶ強い。
モリーナというロップルくんの姉的存在な幼馴染みが新キャラとして登場する。ロップルくんの妹のクレムはリメイク版でも登場するが、このクレムとモリーナの声は声優ではない人たちが担当しているのでとても棒読み感があり残念だった…。特にクレムがなぁ…キャラデはかわいいのにもったいない。どうしてもそこが気になってしまうレベルだった。
旧作も原作と違う部分がいくつかあったが、リメイク版もモリーナの登場により原作と展開が違う部分がある。が、旧作にはなかった原作の展開も混ぜられていて、ギラーミンとのび太の決闘シーンがこちらでは盛り込まれていて良かった…のだが、原作の方が緊張感あったかな。
しかしギラーミンは一応殺し屋なのに、のび太が自分が相手をするとも言ってないのに、ドラえもんが君の射撃の腕なら大丈夫だ!と背中を押すのはどうなのか。のび太の保護者的立ち位置にいるドラえもんが言っちゃダメだったのでは…。
作画的にはのび太たちの頭身がちょっと高すぎでは?と思うシーンもあって、まだまだ新ドラとしての作画が安定しきっていない面も感じた。

のび太とロボット王国キングダム

ねじまき都市冒険記辺りから感じてる事として、この辺りになってくると旧ドラの作画、キャラデザの完成形だなと感じる。
ドラえもんのちょっとした表情が豊かでかわいい。タイムマシンが橋の上に着陸してのび太がクシャミをする時とか、コロシアムの決闘で追い詰められた時とか。
時空が歪んで別世界に繋がる、敵の背後にダースベイダーみたいな親玉がいるなど、映画のテンプレ感はちょっと強いなーと思った。
スネ夫は冒頭でパパの会社で作ってるアイボ的なペットロボットをのび太達に自慢するシーンがあるけど、ドラえもんがいるのび太になぜマウント取りにいったんだ…。どう足掻いてもそこは勝ち目ないぞ!
人間のジャンヌとロボットのポコ、そしてマリアの関係性がとても良くて微笑ましい。でもジャンヌ、改造したみんなのロボットを元に戻してあげて…。
人間とロボットの関係性を描いているので、ドラえもんとのび太達の絆の深さをより感じられて良かった。
最後にのび太のママがドラえもんに対して言うセリフでまたジーンとしてしまった。

のび太とふしぎ風使い

原作のコミックスにある「台風のフー子」を原案としている作品。
旧ドラ映画はこの作品と次作の「ワンニャン時空伝」で最後となるのだけど、この作品から作画監督が変わり、ロボット王国で完成されていたキャラデザが少し当時の時代観に合わせたタッチにしようとしているなぁと感じた。
全体的にみんな丸っこくなって、一番変わったのはしずかちゃんでおさげが大きくなっていたり、目にハイライトが入ったりしている。
この頃には声優が交代する事は決まっていたので、新ドラへのキャラデザへ少しずつ移行しようとしていたのかもなぁ。ひみつ道具の登場が CG になっているのもその一環なのかも。
お話ではスネ夫がまたもや悪役に体を乗っ取られ、吹雪の中でのび太が倒れ、ドラえもんはお決まりの四次元ポケット紛失、最後はタイムパトロール登場で解決という、今まで観た作品でも似たようなシーンを観たなぁと思った箇所が多かった。
フー子が原作よりもかわいく、ぬいぐるみ姿になってからも表情豊かでかわいらしい。それ故に終盤では切なさが募る。終盤にフー子が上空でグルグルするシーンでは、いつもの映画よりも作画に力を入れてるなぁと感じた。
テムジンたち風の民が使う乗り物カゼスビーがカッコいい!風使いって響きだけでカッコいいよな。テムジンの妹ももう少し活躍するかなと思ったけどほぼ序盤だけだったのは残念。
ドラえもんの巨大化のシーンではついに巨大化したか!と思ったけど、ドラえもん単体で映るシーンが多かったからイマイチ巨大化感を感じにくかったな。
それにしてもいつもジャイアンはバトル要員だが、大人に対しての機転の利かせ方や度胸がとても小学 5 年生とは思えない。あんた凄いよホント。

のび太と翼の勇者たち

ふしぎ風使いを観た後に時代を遡ってこの作品を観ると、うん、やっぱ旧ドラのしずかちゃんはこの頃の方がかわいいな。
空を自由に飛びたいな〜♪ハイ、タケコプター!ってオープニング以外の本編でネタにするドラえもんかわいいw
バードピアに行ってからは狸ではなく猫だと鳥人たちに認識されて喜んでるドラえもん面白すぎる。
イカロスレースでグースケの優勝が却下されるのはさすがに酷くて笑う。いや飛行機での参加を認めてるなら却下の言い分は筋が通らんだろう…。
フェニキアの注意を引くグースケを助けに行くのに一番に駆けつけたのび太はやはり優しい。そしてここぞという時は実は一番勇気があるよなぁと改めて思った。
そうそう、劇場版で恐らく唯一出てきたであろうひみつ道具、コエカタマリンを出したのはナイスだった。ジャイアンが「ホ」「ゲ」と飛ばすのは笑った!
他にもモーゼステッキなんかも出てきて、あったなーこんなの!と、コミックスで見た以来久しぶりなひみつ道具が出てきたりして良かった。


しかし宇宙漂流記を観た時からずっと思ってるけど、映画ドラえもんはしずかちゃんのパンツを映すことに何も躊躇がない。しずかちゃんと言えばお風呂なのでサービスシーンがある作品が多いのだが、銀河超特急あたりでは普通に前からの全裸を映してて、当時映画館でこれが大スクリーンに映ってたかと思うと結構凄いよなと思う…。

旧ドラ作品も残り少なくなってきた。
あとはリメイク版も制作されている作品と、最後のワンニャン時空伝だけかなぁ。リメイク版はやはり旧作と合わせて記事を書きたいから、見る順番を少し調節してきたから。
次の記事からは新ドラ作品が多くなっていく予定。

Part.6

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