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○○ネイティブ、「あって当然」であってほしいもの

「デジタルネイティブ(物心ついた時からIT製品が身近にある世代)」という言葉をお聞きになったことがある方は多くいらっしゃると思いますが、これはアメリカの作家マーク・プレンスキー氏が提唱した言葉のようです。もう一つ、「デジタルイミグラント」という言葉があり、その世代よりも手前に生まれ育ち、後天的にIT製品がある環境で暮らしている世代となります。

私は、大人になってからコーチングを学び、「あぁ、こんないいものがあるならば、子どもの頃から知っていたらどんなに良かったか」と思います。我が子に対しても、これから生まれてくる世代に対しても、「あって当然」であってほしいもの、その一つにコーチングがあってほしいと感じます。

学校の先生がコーチングをしたら幸福度が上がった

先月、東京で小学校の教員をされている新居逸郎先生が、担当しているクラスでコーチングを実践した取り組みについて紹介いただきました。
アンケートで「私のクラスは幸せ度が高い」という項目において、新居先生のクラスが突出して良い結果を出したそうで、日頃の生徒たちとの対話についてお聞きしました。
とある生徒に聞かれた「先生、トイレ行っていいですか?」という場面。
私なら「はい、どうぞ」と答えそうな瞬間です。新居先生は、そもそもなぜそんなことを聞いてくるのかという点に違和感を覚えられたそうです。
「あなたがトイレに行きたいなら行っていいんだよ。」、そんなやりとりを重ねていくうちに、次第に「トイレに行きます。」と言うように変わっていったそうです。
先生は指導する存在じゃない、引き出す存在。与える、教えるのではないと。問題行動を起こす生徒に対しても、あなたの味方だよと伝え続けることで、変わっていくと。
なんと素敵なことでしょうと思って聞いていると、この新居先生のお母様がそもそもコーアクティブ・コーチングを学ばれていたとのこと。
まさに生まれ育った環境にコーチングがあったというわけです。そんな環境が子どもたちにとって当たり前であったらどんなにいいことかと思いました。

我が子とコーチング的に話してみる

私のコーチにそのことを話しているうちに、まずは親として我が子(小1)とコーチング的な対話をしてみようと思い至りました。忙しく過ぎていく日々の中で、家庭内の会話はどこかおざなりな感じになってしまっていて、ちゃんと面と向かって話すことを日々の習慣に取り入れてみたいなと。

私:ねぇねぇ、あのさぁ、こんなことしてみたいなぁとかあんなことしてみたいなぁとか話してみない?
娘:え〜、いいけど。
私:じゃあさ、話してみると楽しいこととかいっぱい出てくるかもしれないんだけど、どんな感じになるかな。
娘:笑っちゃうな〜。
私:いいねいいね〜。そんな話し合いに名前をつけてみようか?
娘:スマイル会議〜!
私:おぉ、まさに笑顔になるね〜。みんなが笑顔になると思ったらどんな感じ?ちょっと体を動かしてやってみよう!
娘:ぐわーってなって、頭から脳みそボーンって飛んでいっちゃうかも!
私:はっはっは、いいね、脳みそボーンってなるんだ。じゃあさ、スマイル会議で今日何について話そうか。
娘:母の日?
私:うんうん、いいね。母の日に家族みんながついつい笑っちゃうのはどんな時かな?
娘:おいしいもの食べた時かな。
私:そうだね〜。何食べようか?
娘:うーん、ママに聞いてくる!(走り去り、母親に突然尋ねて帰ってくる)お寿司!
私:そうかそうか。じゃあお寿司行こうか。みんなでお寿司行ったらどう?
娘:楽しみ〜!!
・・・と満面の笑みで、会議の結果を自由帳に書き起こしてくれました。

日頃の会話を思い起こしてみると、朝起きてご飯食べて、着替えて、歯磨きして学校の準備して、見送って、帰ってきたらご飯食べて、お風呂入って・・・と次の行程を促すような話しかしていないなと愕然としました。

そして、ちょっとコーチングを意識した関わりを子どもにしてみると思った以上の反応があり、そのやりとり自体が面白い!というのがシンプルな感想です。

昨日、スマイル会議で決めた1日を終えて、ふとした瞬間に娘から「今日のスマイルどうだった?」と尋ねられて、幸せだったな〜と思う瞬間をそれぞれが口にしてみると、また格別な味わいがありました。

ついつい、あれこれと行動指示ばかりをしてしまっている日常の中に、一緒に描いた時間を共に過ごすという場面を織り込んでいくのは、暮らしを豊かにしてくれそうです。

そして、子どもたちの身の回りにコーアクティブ・コーチングが大切にする価値観や人との関係性が当たり前にある状態を創りたいと思います。

現在、コーチングモニター募集中です。我が子とのコミュニケーションを変えてみたいと思われている方や、日頃子どもたちと接点がある方でコーチングにご関心持たれた方は、FacebookまたはLINEでご連絡いただけますと幸いです。

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