寺子屋えん「無意識と意識の研究室」

これからの「風」の時代への向けて、新しい叡智を探求します。

寺子屋えん「無意識と意識の研究室」

これからの「風」の時代への向けて、新しい叡智を探求します。

最近の記事

大和言葉と漢語

日本人は造語に秀でていて、古代からあらゆる文化を取り込んで、新しい言葉を作っていました。 そのため、一つのものを表すのにいくつもの言い方があることが少なくありません。 その一例として、今日ご紹介するのは、大和言葉と漢語の例です。 例えば、「大根」について。 「大根」を今のように「ダイコン」と呼ぶようになったのは、室町時代ごろからのようで、「永正五年の歌合せ」の中に「ダイコン」が使われた例があります。 それまでの呼び名というのが「おほね」というもので、それが、日本古来から

    • 眠りの前の練習

      人の名前を覚えるのが得意な人がいれば、 人の顔を覚えるのが得意な人がいたり、 一度通った道は覚えているという人もいれば、 いつも道に迷う人もいて、 記憶も人それぞれ、得意・不得意(これは、単によく使う神経経路か、そうでないかということだと思います。)があると思いますが、 私は、音に関する記憶、中でも音の高低に関する記憶が、あまり保持されません。 つまり、音階・音程を覚えるのがとても苦手です~ そんな私が、今 西洋の祝詞ともいえる「アヴェ・マリア」にチャレンジしていま

      • 触覚を感じながら

        ジョアン・ミロという絵画・版画・彫刻・舞台などで知られるスペインの芸術家がいます。  今はもう亡くなったミロが、バルセロナのフランセスコ・ガリの美術学校に画学生として通っていたころのエピソードです。 デッサンが不器用で悩んでいたミロに対して、教師であるガリは、目隠しをすること、つまり、描くべき対象を見ることから遮断するよう勧めたそうです。 それで、ミロはひたすらモデルを触り、手の記憶を頼りにデッサンを描きました。 その経験が後生の彼の芸術に大変役に立ったと、ミロはそのガリか

        • 日本人の感覚器官

          感覚を感じる器管といえば、眼や鼻や耳、舌などが挙げられます。 けれども、そういった感覚器官だけではなく、私たちの皮膚にも、五感をキャッチする細胞が備わっています。 例えば、こんな実験がありました。 耳にも聞こえないような音を含む高周波を聞くと、その多くの人に血行が良くなったり、体温が上がったりという実験結果が得られます。 この実験を、半袖と厚着の長袖で行ったところ、半袖の人にのみ効果があったそうです。 肌も音を聞いているようです。 夏に打ち上げ花火を見るときの心地よさは

          優美さはどこから

          今年に入って、フラメンコや太極拳、弓道などいろいろな分野の方たちの実演を見る機会がありました。 多くの人が演技している中でも、見ていると自然と目が行く人がいます。 あとで一緒に見ていた方と話すと、同じ人に目が行っていたことがわかります。 そのように人の目を引き付ける人とは、どのような人なのでしょうか。 おそらく技術的にも優れたものを持っている方なのかもしれませんが、それと同時に優美さのようなものを持っている方ではないでしょうか。 足が高く上がる、速いステップを踏めると

          つながっているエネルギー場

          マルセイユ・タロットの会に昨夜出席しました。 そこで私がある方の題目のリーディングを行ったのですが、そのときに出たタロットの結果が、その前日に私が別の方と話した内容とシンクロしていましたので、そのリーディング結果は、私へのタロットからのメッセージでもあるように感じられました。 あとで聞いたところによると、ほかにも同じように感じられていた方がいました。 このように、マルセイユタロットの会では、一人の人のお題の結果が、その場にいるほかの方や、みなさんへの答えでもあるようなことが

          モーニングコール

          昨夜、普段より眠りにつくのが遅れました。 「明日、いつも通りに起きれるだろうか」と心の声が聞こえます。 それで、無意識さんへ適当な時間に起こしてくれるようオーダーして眠りにつきました。 結果は、 いつもより少し早めに目が覚めて、朝の支度をゆっくりすることができました。 睡眠時間は短めだったのですが、スッキリと目が覚めて、体も頭も朝からよく動きます。突然、起こされる目覚ましよりも快適です。 無意識さんからのモーニングコール、よかったら今夜から試してみませんか?

          副人格のこと

          先日、こちらで「副人格」のことをお話しました。 「副人格」というのはNLP(神経言語プログラミング)で用いる用語で、なじみのない方も多いのではないかと思いますので、すこしそのことについてお話させてください。 「副人格」は英語ではpartsといって、一人の中にある複数の人格です。 副人格はそれぞれの声や体のパターンを持っていて、視覚や聴覚、体感覚などの五感で認識できます。 例えば、人前で話すときに視線が右へ動いたり、息を吸い込んだりといった感覚でとらえて同一化できるものを指

          ハープの練習日記その1

          先日のハープの練習では、呼吸に合わせて弾きました。 メトロノームをとめ、息を思い切り吸い込みます。 そして口を丸めるようにして勢いよく吐きながら弾きました。小節ごとにそれを行うというものです。 私たちは、それぞれ行動や反応に特定のパターンを持っていて、人前でハープを弾くときや話すときなど、どれも同じパターンで行っています。 私には「正しくありたい」副人格がいて、自分が話したりやハープを弾いたりするのを監視する傾向があります。(それは目の動きや声や呼吸などでわかります。)そ

          ミルトン・エリクソンのエピソード

          ミルトン・エリクソンという卓越したセラピスがトいました。彼が弟子に語ったエピソードです。 若いころ、学校の帰り道に、はぐれ馬に出会ったそうです。 それで彼は馬の背に乗り、手綱を曳いて馬に「どうどう」と言って、道の方に馬を向けたそうです。馬が進めばよい方向は自分にはわからなかったけれど、馬が正しい方向へ行くだろうと思っていたからです。 馬は小走りしたり、全速力で走ったり、ときどき道を走るのを忘れて、草原に入っていこうとする。そうしたら、ちょっと道の方に向けてやって今は道を

          ミルトン・エリクソンのエピソード

          「無意識のこと」その3

          ある日のこと、図書館へ行こうとバス停に立っていると、「今日は図書館に行かない方がいい」とふと思いました。 けれども、その日は、年末年始の休みに入る前日。(いわゆる御用納めの日です)「いやいや、今日行かないとしばらく返せないから」と、先ほどの声を打ち消して、やってきたバスに乗りました。 ところが、ついてみると、図書館は閉まっていて、結局本は返せませんでした。休暇の前の館内の図書整理日になっていたのです。 最初にやってきた直感の声は正しかったのです。 けれども思考がそれを遮

          「無意識のこと」その2「盲点」

          私たち、すっかり見落として気づかなかったことを「それ、盲点だったわ!」なんて言ったりしますが、その盲点、体の一部に誰もが持っている部位だということは、「盲点」という言葉ほど知られていないかもしれません。 「盲点」それは、目の眼球の奥にある部位で、視神経が集まって束になって大脳へとつながっている、その「束になった部分」、ちょうどポニーテールの結び目のようなものを、想像していただければよいかもしれません。 そこは光を感知することができない場所です。 そのため、その部位だけは

          「無意識のこと」その2「盲点」

          「無意識のこと」その1

          このブログは、その名も「無意識と意識の研究室」ですが、それではここでいう「無意識」とは何なのでしょう。 無意識と同様の言葉に「潜在意識」や「前意識」といった呼び名もありますし、その指し示すところも少しずつ違っています。 ここでは、意識できないことや無意識にやっていることを「無意識」と呼びます。 例えば、食べ物の消化や、体温調節、免疫機能など自分の中で24時間知らないうちに働いてくれている生理的な機能なども無意識です。(転んですりむいて血が出てもいつの間にか治ってしまう。自然治

          無意識からのGOサイン

          知人から、今が翡翠拾いによいころだと話を聞きました。 海が荒れているときの方が、翡翠も動いて河原でよいものが拾えるそうです。翡翠も動いているのですね(*^_^*) 一度行ってみたいと思っていた翡翠拾い。けれども、3月は他にも旅行の予定があります。数日検討してみようと思いました。 そして今日、立ち寄った図書館の棚でふと目に留まった本が、 「採集して観察する海岸の石ころ」 「鉱物コレクターマニュアル」 という題名! すぐに借りて読みました。 宝石などには全く興味のない私ですが

          音を本当に聞くということ

          私たちは、音を聞いているようで実は聞いていないことがあります。 と言っても、音が全く聞こえていないということではないのです。音としては聞こえているのですが、それでも聞いていない、そういうときがあります。 ハープ初心者の私、先日こんなことがありました。「きらきら星」を左手で伴奏を、右手でメロディを演奏して、スマホのボイスメモで録音しました。そして聞いてみると、伴奏がとても美しく私のメロディに寄り添ってくれているようで驚いたのです。 実際に弾いているときは、私は弾くのに忙しくし