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大和言葉と漢語

日本人は造語に秀でていて、古代からあらゆる文化を取り込んで、新しい言葉を作っていました。
そのため、一つのものを表すのにいくつもの言い方があることが少なくありません。
その一例として、今日ご紹介するのは、大和言葉と漢語の例です。

例えば、「大根」について。

「大根」を今のように「ダイコン」と呼ぶようになったのは、室町時代ごろからのようで、「永正五年の歌合せ」の中に「ダイコン」が使われた例があります。

それまでの呼び名というのが「おほね」というもので、それが、日本古来からの呼び名です。

「おほね」と「ダイコン」では、音の響きによる印象がかなり違いませんか?
「おほね(漢字では大根と書きます)」という響きにはどことなく親しみや敬意が込められているように感じます。

下手な役者さんを「大根(ダイコン)役者」と読んだり、太い足を「大根足」とからかうようになったのは、「大根」を「ダイコン」と呼ぶようになったからはないかとすら思えます。

ご興味がありましたら、ぜひこちらのブログ記事をご参考ください。

「返事はきちんと素早く返すもの」みたいな気分になったり、
「最近、世の中物騒だな」と身震いするのも

「返事」を「ヘンジ」と呼ぶようになったり、
「物騒」を「ブッソウ」と呼ぶようになったせいかもしれない。

時には

「かへりごと、きませんね」とか、

「近頃、世の中、物騒がしですね。」

とつぶやいてみてください。

おっとりした気分になりませんか。

言霊(ことたま)という考えが昔からあり、私たち日本人は言葉の波動に敏感でした。

新しい時代へと入って日々新しい言葉や用語が登場している今、

自分の使う言葉の波動に敏感になる

それが、より必要になってきているように思います。


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