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「無意識のこと」その2「盲点」

私たち、すっかり見落として気づかなかったことを「それ、盲点だったわ!」なんて言ったりしますが、その盲点、体の一部に誰もが持っている部位だということは、「盲点」という言葉ほど知られていないかもしれません。

「盲点」それは、目の眼球の奥にある部位で、視神経が集まって束になって大脳へとつながっている、その「束になった部分」、ちょうどポニーテールの結び目のようなものを、想像していただければよいかもしれません。

そこは光を感知することができない場所です。

そのため、その部位だけは常に何も見えていないのですが、私たちの視野が一か所欠けて白くなっているということはありません。

それは、脳がその見えていない部分を予想して、イメージを補っているからです。

目の前に大きな青い海が広がっていて、本当は一部欠けているんだけど、全体が青なんだからここも青だろう、と青に塗っているというか、そう感じているのです。脳は私たちが目を開けている間、常にそれを行っています。
なので、私たちが見ている世界というのも、現実の世界全くそのままではありません。

無意識が補って加工している世界を現実と感じているのです。


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