見出し画像

会計事務所経験者がSaasのスタートアップにジョブチェンジして感じた3つの仕事の違い


こんにちは!
カスタマーリレーション推進室の高木です。
今回はごく私的な記事になります。

はじめに

私の過去の仕事、経験はこちら。

私は、過去2つの会計事務所でお世話になっていました。
いずれも人員が数十人の中規模の事務所です。

その後、2013年にナレッジラボに創業メンバーとして参画します。
ナレッジラボのミッション・ビジョン・バリューはこちら。

ミッション:日本中の中小企業の経営インフラを変えていく
ビジョン:テクノロジー×コンサルティングによって経営のプラットフォームを提供する
バリュー:チャレンジ・信頼・課題追求

Manageboardを2018年2月にローンチし、現時点で約3年が経過しました。
私は今はナレッジラボのManageboard事業部に所属し、カスタマーリレーション推進室に所属しています。
これまでManageboardのセミナー講師、セールス、CS、サポートと様々な役割を経験してきた中で、会計事務所業務との違いを感じることが多々ありました。

この記事では仕事の進め方、考え方などについて、感じた違いをまとめてみました。
もちろん、どちらがいい、悪いというものでもありません。

私がお世話になった会計事務所と、私がこれまでのManageboard事業で経験したことの比較になります。
優劣をつけるという意図はありません。
私自身が税理士ですし、会計事務所が日本の中小企業を最もサポートしている存在であるという強い認識を持っています。
あくまで私個人が経験してきたとても狭い範囲での比較、という前提でご覧ください。

①繰り返しの仕事があまりない

会計事務所の仕事について、一般的な法人の決算、税務申告メインの事務所の場合は、時期ごとに行う仕事がある程度は決まっています。
例えば、5月は3月決算の会社で繁忙、夏になると比較的余裕が出てきて、冬になると年末調整や確定申告が出てくるなどです。業務に慣れてくると、「年末調整は少し早めに依頼しておく」「顧問先との面談予定は半年先まで抑えておく」など、比較的スケジュールコントロールがしやすく、業務フローも固めやすいと思われます。

一方Manageboard事業については、ナレッジラボがまだ成長途上ということもあるのと、saasのスタートアップは全般的に売上が継続的に成長することが多いため、同じ時期に同じ仕事を繰り返すことが少ない感覚があります。

過去行っていた仕事は、過去の限られた人的・時間的リソースで実施した暫定的なもので、そのやり方をいったん壊して再度いいものを構築するという意識が必要になります。人がどんどん増えていくのと、過去行っていた業務をやめて新しい業務を始めたりするサイクルがとても速い印象です。
私が今行っている仕事も数か月前とは全く違うことをしています。

②新しいポストがどんどんできる

新しいポストをいうとやや乱暴なのですが、新しい職能組織がどんどん増えていく印象です。
職能組織とは役割ごとの組織で、例えば営業、生産、総務、などのことです。
例えば、それまで人事部1つだったのが、人事部の中に、「採用チーム」「労務管理チーム」「教育・研修チーム」などに細分化されていくイメージです。例えば私が所属しているカスタマーリレーション推進室は、1年前には影も形もありませんでした。会社の成長に伴い、カスタマーリレーションを部署を横断して管轄する必要が出てきたので、新設されています。
もちろんこれは成長している会計事務所でも同じかもしれませんが、そのスピードがとても速いと感じます。
メンバーは常に新しい仕事をキャッチアップし、引っ張っていく必要があります。ナレッジラボのビジョンである「チャレンジ」の姿勢が重要です。

③入ってくる情報がとにかく多い

これも一概にはいえませんが、Saasのスタートアップは他の部署の情報をできるだけオープンにするケースが多いと思われます。

例えば弊社であれば、マーケ→セールス→カスタマーサクセス→サポートと各部署で密接にやりとりをしながら事業を推進するため、他部署の決定が他の部署に大きな影響を与えることが多々あります
できるだけオープンに情報を取れるようにしておかないと、つまづくケースがあります。ナレッジラボではアクセスしようと思えれば他事業部の会議の議事録も自由に見ることができます。

社内のやりとりは基本的にはSlackですが、かなり多くのやりとりが行われます。大量の情報の中から自分が必要な情報を取捨選択する必要があると感じます。

④チームプレイが必須

SaasはTHE MODELに記載があるように、いわゆるパイプライン管理となるケースが多いです。

マーケ→セールス→カスタマーサクセス→サポートの順番でお客様のタッチポイントが変わっていきます。

一方で会計事務所は役割分担をきっちりしているところもありますが、多くは1人で複数の顧問先を担当し、最初から最後までやりきるケースが多いと思われます。
今の仕事は、自分1人で1から10までやりきるというよりは、他部署との連携を密にとって全体の生産性が最大になるように調整する必要をかなり感じます。
そのための部署間のコミュニケーションにかける時間もかなり増えました。

ナレッジラボのバリューには「信頼」があります。他のメンバーや他の部署の仕事を理解し、信頼して業務を進めることが重要です。

最後に

繰り返しですが、どちらがいいというものではなく、私個人が感じた違いをまとめてみました。
私自身、仕事の進め方や性質があまりにも違うので、Manageboard事業を始めた際は正直戸惑った部分があります。

会計事務所での業務は、会社活動全体を見渡すことができ、経営者と直接やりとりができるという意味で、とても貴重なものだと思います。私はその経験があるからこそ、Manageboard事業に様々な形で関わってくることができました。

また、会計事務所からスタートアップに転職されて活躍されている方は私の周りでもいらっしゃいます。
会計事務所からスタートアップSaasへの転職を検討されている方にも当記事を参考にして頂ければ嬉しいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?