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20231006


一気に冷え込んで何だか呆気なく秋である。夜道を半袖で平気だったのが既に重ね着しなければ肌寒い事態になった。ある明朝カラスが山の方でわらわらと騒ぎ立てた。晴れ空が天まで透き通った。雑草の原っぱが皆白身を帯びた。すすきのような枯れ草が繁った。鈴虫が白昼に鳴いた。赤とんぼが行き交った。曼珠沙華がもう枯れた。

寒い季節の思い出が寒い身体に蘇ってきて文字通り心機一転の心持ちがする。季節は巡るということを僕は当たり前に喜ぶ。今頃は終りの季節つぶやく言葉はさようなら

黙って真理を実行するのが大自然だ、という曹洞宗の高僧が述べた言葉がある。秋はのんびりしてやろうと思う。

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