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15. 英検1級合格率に関する考察〜東京都の事例

 2023年7月25日(火)、英検1級二次試験C日程の結果が発表となりました。
 私も同日程で挑戦したのですが、私自身の結果は下記のとおりです。

二次試験の結果

 素点27点/40点満点のギリギリ合格を果たすことができました。
 聞いたところによると、素点26点ならCSE602点を超えることができていないようですので、2023年度第一回については合格点のボーダー(素点)は27点です
(余談ですが、ひそかに、いつかは一次試験で2028点のギリギリで合格したいと考えています。一番合格の味をかみしめられるようなスコアであるような気がしています。)

 一次試験の合格点(2044点)との合計CSEスコアは2648点となり、東京都内の順位はこのとおりです。

合計CSEスコアの順位

 一次試験のCSEスコアは最低スコアよりわずか16点上回っているだけですので、私のスコアが東京都内合格者の中で最下層であると想定されます。

 となれば、東京都内の英検1級の合格率は、”ほぼ”23%だと言えます。

 合格率の計算式は
   一次試験合格率 × 二次試験合格率 = 最終合格率
となります。

 ここからは仮説となりますが、一次試験、二次試験の合格率について、分けて考えてみると、均等の合格率は下記のとおりです。

  一次試験合格率 50% ~ 46%
  二次試験合格率 46% ~ 50%

 ですが、実際には、一次試験免除者が二次試験から参戦するので、二次試験に初参戦するより受検者より合格率が高いと期待されるでしょうから、一次試験の合格率は二次試験の数字を上回らないと思われます。
 そうなると、(比較的)見やすい数字で合格率を出すとすれば、下記の5種類くらいが現実的かと思われます。

   一次試験合格率  二次試験合格率
 ①   45%       51.1%
 ②   40%       57.5%
 ③   35%       65.7%
 ④   30%       76.7%
 ⑤   25%       92%

 皆様はどのあたりが現実的だと感じるでしょうか。
 かつて、全体の合格率が公表されていた10年以上前は、10%前後という合格率がウェブ上で確認できます。
 この数字は全国での数値であると思われますが、当時の数値と対照すると、今年の東京都の合格率はかなり高いと言えます。

 この統計には中央値等、他の資料が一切明らかにされていないので、居住する地域によって成績の開きが存在しているといった仮説まで立てることはできません。
 
 ただ、今回の英検、とりわけ東京都内の合格率については、上記の①~⑤くらいの数値であったと断定できます。(数字の扱い方に誤りがあればご指摘願います。)

 今回の一次試験の語彙問題は、個人的に、難易度がグッと上がった気がしました。
 新方式導入も控えていますし、英検も新たなフェーズに入っていくものだと感じています。
 高性能な生成AIの利用が広まっているので、学習者としては抗えないものだと思います。

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