木芽ハルナ/ Konome Haruna

*ラジオで働く東北人*24歳*哲学・倫理学・法学*恋愛論・価値観・思考・人生観*not…

木芽ハルナ/ Konome Haruna

*ラジオで働く東北人*24歳*哲学・倫理学・法学*恋愛論・価値観・思考・人生観*noteは文章として綴られる言葉表現の場として置いています*言葉は着飾らずに、心はまっさらに*

マガジン

  • 木芽ハルナ入門

    まずこれらの記事を読んでください。思わずスキしたくなるような記事でありますように。フォローしたくなるnote筆者になれますように。

最近の記事

  • 固定された記事

”人生”のタイムリミット

 私はあと648日。これは自分で決めた。別に余命宣告されたわけでもない。先が見えない人生の中で、いきなり明日が消えるのも怖いけど、だらだらと続いていく終わりの見えない日常が嫌になった。  1000日を切っている。今、自分がやりたいことは何か、できることは何か。やらないと後悔することは何か。  今日は電池切れ。そういう日が今までにも多々あって、毎回病んできた。どうして自分は、どうしてこんなに弱いんだ、ひとりで強く生きるって決めたのにな。  病む。世の中とのつながりを切る。

    • 悪霊退散

       重たい気持ちが抜けない。  趣味の習い事では一気に集中して煩悩ひとつも気にならなかったけれど、 そのあとはずっと重い気持ち。言葉にできれば軽くなるかもしれないけれど、これがまた緊張でも不安でも嫌でもひとことには当てはまらないから困ったものだ。  気分転換にお散歩しようと普段下りない駅で降りた私は強風に向かわなければならず何も考え事ができなかった。  風から逃れようと目指していたカフェはおやすみだった。  前からいってみようと思っていたお店は想像以上に古びていて、まだ

      • はちみつ

         どろどろしたものが体の芯を流れている。  はちみつ生姜飴を流し込んでも染まることはない。はちみつよりももっと黒くてもっとどろっとしている。  この正体を私は知っている。正確には、これが何を自分にしてくるかを知っている。どろどろはいつも喉の真ん中につまり、それより上に出てくるとこんなにどろどろしているのに綺麗に姿を変えて透明な涙として姿をあらわす。  そうか、透明なのにこんなにも見る人の顔を歪ませ呆れさせ失望させるのはこの中身のせいか。  いわゆる「普通」と呼ばれる人

        • 分離

           生きる意味なんて考える方がナンセンス。 そんなの数年前から分かってる。あったほうが恐ろしい。  そのうえで、「私にはこれが生きる意味」と勝手に決めている。 少しでも生きる意味をもっていないと自分が保たれないことを知っているから。同時に、決めきることで生きる意味をこれ以上追求しないようにしている。  なのにまた最近私は生きる意味を探している。  会いたい人に会いに行くために生きているなんてものすごく幸せなのに、私は何か足りないと思っているのかしら。足ることなんてないのに

        マガジン

        • 木芽ハルナ入門
          10本

        記事

          澄心

           いつもの冬が戻ってきた。今日は朝からずっと雪が降り続き、街中でも10センチぐらいは積もった。  雪を踏みしめる足の感触、傘に積もる雪のさらさらとした音、いたるものに積もる雪のたくましさとビジュアルの可愛さ、街の雑音を消す雪。夜も暗くならない雪の街。私にとって癒しの暮らし。もし一年中夏の国か冬の国に行かなきゃいけないとしたら、私は後者を選ぶかもしれない。  私にとっては真っ白に染まる街が、美しくて癒されて沁みて仕方ない。

          過去作を読んで。4年前の私へ、仕事観に幸せという言葉がよく登場するようになったよ。

          過去作を読んで。4年前の私へ、仕事観に幸せという言葉がよく登場するようになったよ。

          渇望

           4年経っても私は変わらず生き急いでいる。  夏から仕事を一旦辞めて学生の身になったのだが、半年は短いようで長い。その間仕事が全くなかったわけではないが、月に数日になってしまったから正直毎度ブランクも怖い。学生期間は来年度の自分の将来についてじっくり考え直す機会でもあり、定期的にキャリアの時間がある。  私は通学が始まった時から既に焦っていた。特性「生き急ぎ」の持ち主は始まる前から焦りがちだが、時には「先回りをして動くことができる」なんていう良い面も持っている。おかげさま

          永遠小児科

           私は病院に行くのは慣れている。生まれてすぐから通い続けているから、もう注射も怖くないしむしろ定期健康診断をマメに受けているような感じだ。しかも小児科の先生は知識が広い。何か不安があったらなんでも相談できる先生がいるのは本当に心強い。あせもなど皮膚科の対応や、貧血時の対応までしていただいた。  23歳の今も行くのは、小児科である。私は今更違和感なんて何もないのだが、「お母さんと来院」と書いてあるメモを見たりすると、ここは小児科だったとちょっと思い出すこともある。小学生たちに続

          整理

           なんだか最近片付けが上手くいく。断捨離がスムーズ。なんだか不思議な感覚だ。  私は自分の部屋に限って片付けが大の苦手。6畳のワンルームだって毎日片付かないし、一人暮らしで3部屋もある大きな部屋にいたときもそうだった。「どうしたら1日で片付かない部屋になるかわからない」と言われるぐらい(平気なふりしたけどちょっとへこんだ)。  片付けなくてもどこに何があるかは意外と把握しているものだし、むしろ片付けた方がどこにしまったかわからなくなって掘り出すためにまた部屋が散らかって手

           たぶんこのタイトルをつけるのは二回目だ。  大事な人を泣かせてしまった。涙は、人の涙だ。私はいつもどちらかというと泣く方だから、自分の涙の意味や心の動きを考えることが多いのだけど、人を目の前で泣かしてしまったのは初めてに等しくて、すごくすごく苦しくなった。  私の方が悪いのに、わがままのに、いつも困らせているのに、まだ困らせている。私の言葉にイライラするでもなく言い返すでもなく涙を流した彼は、優しさと我慢をずっとたくさん抱えていたんだと思う。言いたいことが言えないのに、

          カマンベールを齧る

           急に肺の出入り口が狭くなったようだ。胸が痛い。  数日前、大事な人が高熱を出した。離れて住んでいるから簡単に行くことが出来なくて、唯一の連絡手段が携帯。生きているか確認するにも、寝ている呼吸をきこうにもきけるわけもなく、相手の返信が無いとわからない。  あまり過去と比較するのはよくないと分かっているけれど、どうしても脳が連想してしまう。私の大事な人はいつも生死をさまよわなければいけないのか?その場面に向き合うこと、その人をひとりにしないことが私の使命なのか?私は相手がどう

          カマンベールを齧る

          雨過天晴

           電車の中で静かに学生時代の恋の感覚を思い出す。  今月からとあるスクールに通うため、電車通学を始めた。片道2時間の通学。少し足が重たいが、悪いことばかりでもない。  電車に乗ってしまえば意外と自由で、新聞を読んだり資格勉強をしたり、いつもは他の方への興味で気が散ってしまう勉強たちにもすんなり向かうことができる。揺れに身を任せて眠るのも心地いい。  自分時間の確保に加えて、世間の動きも一緒に感じることになる。早朝からネクタイを締めて出勤するパパたち、おしゃれして出かける

          そばにひとり

           今日は新しい場所に行った。これから6ヶ月間通ういわば社会人の学校。知識や技術を学ぶのはもちろんだけど、働くということをはじめ、自分との対話を重ねて今後の自分の行先を考えるのも大事な目的のひとつだ。  自分を知ること。共に生きるを知ること。漢字に直せば自己理解と共生。  「ひとりでは生きていけない」というのはよく言われることで、社会が回るためにはたくさんの人手が必要なのは重々承知だ。でも共生というのは単に労働力の数ではない。  私が「ひとりでは生きていけない」ということ

          目玉焼き

           誰でも綺麗な目玉焼きが焼けたら単純に嬉しい。  目玉焼きの作り方はいたってシンプルだ。フライパンを火にかけ、卵を割り入れる。あとは好みの硬さになるまで待つ。  目玉焼きを作るのにコツなどあろうか、とも思ってしまったがその工程の少なさが更に芸を極めるのかもしれない。私が尊敬しているガラス職人さんが言っていた。  少ないからこその際立つ質。丁寧が表れる物体。  私も毎朝目玉焼きを焼いていた日があった。あまりに朝に活力が無さ過ぎた当時、いっそアニメのような朝食を食べようと

          嘆声

           声を出して息を吐きたい時がある。 誰に聞かせるでもない、まるで自分の声を確かめるような、生きていることを確認するかのような無意識で意識的な行動。  自分のデトックス行動のひとつにランニングがある。小学生のことから長距離を走るのが得意で好きで、中学でも認めてもらい、途中から苦手にはなったけど(それでも学校選抜の補欠だ)やっぱり好きだった。他人から見ても特技だといえる自分のひとつのスキル。加えて一歩進めば確実にゴールに近くなるという裏切らないところも好き。高校生になってからは

          揺られて

          自分と向き合いたい。 自分を大切にしたい。 自分のことをちゃんと知っていたい。  常に思うことだけれど、部屋に戻ると忘れている。 部屋から出てやることが制限されると、途端に思い出す。  よく感じるのは、公共交通機関利用時だ。 電車に揺られている時、バスに乗ったとき、新幹線で景色を眺めている時。  私の部屋には、自分の興味がいっぱいあふれている。 好きなものに囲まれる部屋はすごく幸せだけれど、部屋にいる時間の密度は 意外と濃くなってはいないかもしれない。  今年のこれま