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「オーストラリアでレスリングの大会に出た話」と5/14〜5/20の日記

お知らせ

2023年2月よりオーストラリア メルボルンへ移住。現在はMBA取得に向けて大学院に通いつつ、Absolute MMAというジムでグラップリング/ブラジリアン柔術の練習に励んでいます。
noteには、メルボルン生活をより充実したものにするため、日々をより意識的に過ごすために毎週ちょっとした文章と数枚の写真とその週の日記を投稿しています。
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今週の文章と写真は「オーストラリアでレスリングの大会に出た話」
です。

「オーストラリアでレスリングの大会に出た話」

今週はオーストラリアでレスリングの大会に出てきたのでその報告と、気づいたことについて書きます!

出場した大会について

出場した大会はヴィクトリア州選手権。
オーストラリアはオリンピックなどの窓口となっているオーストラリアレスリング連盟の下に各州の協会が組織されており、今回の大会の主催はその中のヴィクトリア州レスリング協会。後述するようにきっちり組織されている協会とはいえないけれど、一方で各ジムのコーチたちが集まって自分たちでヴィクトリア州のレスリングを盛り上げていくぞとやっている気概が感じられる大会だった。

階級は男女とも20歳以下とシニアの2部門でそれぞれ が募集されて、最終的には73名が申し込み。一番多かった階級は74kg以下と86kg以下の10名で、合計71名が申し込みをしていた。4名以上が申し込んでいる階級では敗者復活が組まれており、トーナメントで敗退しても最低2試合はできるようになっていた。申し込み費用は50ドル(5000円弱)だったが、協会への登録費用に85ドル取られてしまったのでトータルでは結構割高な大会だった。

主催のヴィクトリア州レスリング協会には自分の所属するAbsolute MMAのコーチも所属しており、ADCCに向けたレスリング力強化の一環で出場を推奨されていたため、自分も出場することに。合わせて課題に追われてオーストラリアにきてから試合に出られておらず練習も少し流してしまうこともあったので気合いを入れ直そうとも思っていた。

大会運営について思ったこといくつか

1 審判がめちゃくちゃ大事
レスリングのルールは(やってない身からすると)中々複雑で、審判の介入する要素が柔術に比べると多い気がした。まだ試合運営に慣れていない審判も何人かいてそのためにセコンドの人が怒ってしまったり試合が長時間止まってしまうことも度々あった。アマチュア競技を根付かせていく、広めていく上で審判の重要性を改めて感じた。
去年のUWWグラップリングでもルールの特殊性を踏まえて日本で広めていくためには審判の育成が必要だと思ったが、ある程度敷居を低く大会を開催していくためには審判も草の根的に増やしていかないと中々賄えない。日本でグラップリングやアマチュアMMAの大会がたくさん開けるのはある程度の費用で稼働してくれる審判がいるからだし、それを当然と思わず業界の未来を考える上では審判を育てていくことは選手を増やすことと同じくらい大切だなと思った。

2 Smooth Compめちゃくちゃ便利
海外で大会に出る時はほぼ例外なくSmooth Compというシステムを利用する。Smooth Compは格闘技の申し込みから大会運営までをワンストップで完結させるシステムで、選手側としても運営側としてもストレスの少ない大会がこれを使うことで実現できる(回し者ではない)
Smooth Compを使うメリットは
・申し込みと同時にエントリーが完了、出場選手リストもリアルタイム更新
・運営側としてもトーナメント表をボタン一つで作れる
・過去の大会も含めた戦績を確認できる。対戦相手の情報もわかる。
・申し込み期間を延ばせる
・今どの試合をやっているか、次の試合誰がやるか、会場にいる全員が確認できる
・結果もすぐ反映されるし全員が確認できる
など、システム化するメリットを諸々享受できる。これがあるから草グラップリング大会で6マット申込者100人とかでも運営できるのだと思う。
日本ではまだ普及していないが、使う大会が増えたらいいなと思う。戦績も共通で管理できるようになるし。

自分の結果などについて

自分は今回はシニア(20歳以上)の70キロ以下の階級で出場。結果は本戦、敗者復活とも10点差をつけられてのテクニカルフォール負け。試合映像と尊敬する有識者の仲間からのアドバイスを踏まえた反省点はこのnoteの有料部分に載せておきます。

試合で負けたことは、レスリングの練習をほとんどしていないので仕方なく(どっちの試合も何もわからないままグラウンドで8点くらい取られた)、グラップリングの試合に向けた強化が目標だったので、その意味では進捗もあったし課題も発見できたので、出場することができて本当によかったと思う。

もう一個試合に出ることのメリットとして、会場で色々な人と会って仲良くなれることがあげられる。特にこっちに来てからジムで次々色々な人と会うが中々名前と顔が一致できなかったり話すきっかけがない中で、一緒に試合に出ると一気に距離が縮まる気がする。試合は一種の高揚感を伴うので、吊り橋効果的なものも生まれるのかもしれない。ともあれ、少し溶け込み切れてなかったジムにもこれをきっかけにもう少し溶け込んでいけたらなと思う。

まとめとその他雑感

自分の弟は高校/大学とレスリングをめちゃくちゃやりこんだ猛者なので、そんな弟のやっていた競技を大人になってから今度は兄である自分がやっているというのはなんか不思議な巡り合わせだなとレスリングをやるたびに思う。同時に自分も昔からやっておけば、という気持ちもいつも湧き上がる。これはスポーツを大人になってからやりこむようになった人には共通する気持ちだろうと思う。一方で、時間は決して戻せないし、スポーツやってなかった時間に後悔があるわけではないので、人生トータルで見れば何も後悔はないのだけど、純粋にスポーツに関してという意味で。

気持ち的にはこういう感じだけど、人生に後悔があるわけではない

グラップリング強化のためにはレスリングは欠かせないし、まだまだいくらでも伸びしろがあるので、やればやるだけ楽しくなる。
グラップリングと合わせてレスリングももっと頑張っていこうと思う。

今週の写真

試合がメインだったのであまり写真は撮れてないのですが何枚か撮ったものを載せておきます!有料部分には試合の映像と、尊敬する有識者の仲間に聞きながらまとめた自分なりの反省点をいくつか載せておくので興味のある方はそちらもぜひご覧ください。

86キロ級の試合 この人たちは同門でいつもスパーリングでギタギタにされる
会場の様子 マットは全部で2面敷かれていた

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