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コロナ禍VISAなし渡独

2020年7月5日。
トラブルなく、無事にベルリンへ到着することができました。
つ、つ、つ、つかれ、たぁぁぁぁぁぁ、、、、、
でもよかったーーーーー!!!!!!!!

これから書くことは、
同じことをすれば日本からドイツへ渡航できますよ、なんてことを、
意図している訳ではありません。
人それぞれが置かれている状況も違えば、情勢も常に変化しています。
これから渡航しようとしている方は、
ご自身で各所へ問い合わせの上準備してくださいね。
ふーん、くらいに読んでね。

パグの移動編は、また別の記事で。


我々夫婦の状況
・夫婦とも日本国籍
・夫がEUの長期滞在VISA保有
・妻はVISAなし
・ベルリンの住居は夫婦の名前で大家さんからの居住許可有り
・パグを機内に乗せて連れて行くため出発日時点で航空会社はフィンエアー一択
 (成田からヘルシンキを経由してベルリンへ)

渡航前に準備したもの
・夫のパスポートコピー
・夫のVISAコピー
・夫の居住者証明コピー
・婚姻証明コピー
・戸籍謄本原本
・賃貸契約のコピー
・ベルリン連邦警察へ問い合わせた際のメール(日本語/ドイツ語/英語)
・大使館発表の第三国から外国人家族渡航を許可するページ(日本語/ドイツ語/英語)
・ベルリンでの夫の保険契約と私の分の見積もり

出発日までの流れ
1、6月初旬に7月5日のフライト予約
2、6月中旬に夫の長期滞在VISAが承認される
3、上記の書類を持って広尾のドイツ大使館へ配偶者VISAの申請へ行く
4、審査に3ヶ月はかかると言われたため日本での取得は諦める
5、大使館でベルリン連邦警察とフィンランド大使館へ問い合わせるようアドバイスされる
6、夫がベルリンの日本大使館へ戸籍謄本の翻訳を依頼しに行く
 (婚姻関係にあることの公的な証明/HEIRATSBESCHEINIGUNG)
 7、ベルリン連邦警察回答「あなたはドイツへ入国できますよ」
  フィンランド大使館回答「あなたはフィンランドからの入域はできませんよ」
  (6月25日頃の回答)
8、7月からEU渡航制限解除国リストが発表されるも
 日本からドイツへの渡航は引き続き制限されている状態
9、戸籍謄本翻訳完成、データをもらいコピーを用意
10、ドイツ大使館が公式に、第三国からの家族呼び寄せによる外国人家族の入国許可を発表
11、予定通りのフライトで出発

出発当日
成田空港での搭乗手続きの際、私の状況を説明。
用意していた書類の束のうち、
ベルリン連邦警察からのメールに特に目を留めていたCAさん。
(ドイツ語で届いていたため英訳も用意しておいた、これ正解だった)
確認してきますとCAさんが奥に引っ込んで待つこと30-40分。
(搭乗手続きの時に椅子を用意されて座ったのは初めてw)
戻ってきたら「入国できるかわかりませんよー」とか言われるんだろうと、
もしそう言われても押し切って出国はするつもりでいたから、
この待ち時間は特にひやひやすることもなくぼーっと待っていた。
開いているカウンターはどこも通常より時間がかかっている様子。(国籍問わず)

戻ってきたCAさん、
「ヘルシンキのボーダーへEU入域の確認をしましたが、
 こちらではわからないからベルリンへ任せるとのことでした」
と!
これは予想をしていなかったラッキー。
今回の渡航いちばんの難所は、トランジットのヘルシンキからのEU入域。
ここをパスできるかできないかが、全てを握っていると言っても過言ではないくらい。
どうなるかわからないとは言え、少しだけ軽くなった心で無事出国。
定刻通り午前11時に飛び立った飛行機の中は当然のようにガラガラ。
パグを連れていたこともあり、
左右前後に誰もいないのはとても快適で、
約10時間のフライトは意外とあっという間。
ちなみに、機内食のサービスは復活していたから、2回の食事もあったよ。

緊張のせいで一睡もできないまま、ヘルシンキに到着。
入国審査もだけど、パグの様子も心配でね。
(パグのような短頭犬種は気圧の変化に弱く、体調を崩す子が少なくないと言われている)
まずはパグが元気なことにほっと胸を撫でおろし、いよいよ入国審査。

EUパスポートのカウンターが2つ、それ以外のカウンターが3つ開いている状態。
並んだ列の後ろから、外国人カウンターの方をずっと見ていた。
すんごいどきどきしながら。
ほんと、すんっっっごい、どきどきしながら。
時間がかなりかかっている人、わりとあっさり通っていく人、、違いは何よ!!
たぶん、たぶんだけど、運も大きいんだろうなと思う。
誰に当たるかも重要なシーン。
いよいよ自分の番が来て、何をしに来たんだと聞かれる。
(金髪のフレンドリーなイケメンをひいてある意味当たりではあるw)
引越しだと答え、いろいろ質問攻めにあう前に、
これがあれで、それがそれでと、用意してきた書類をひとつずつ出していく。
婚姻証明、夫のパスポートとVISAのコピー、家の証明を出したところで、
説明を聞いていたイケメンが手を伸ばしたのが婚姻証明。
私のパスポートと、婚姻証明と、PCを睨めっこしながら、
ふーんと笑顔であっさりスタンプ押してくれた。
・・・あ、れ??
こんなに用意したのに他はチラ見でそれしか見ないの??
え、でも、あ、EU入域成功やーーーーー!!!!!!
と、いちばんの難所だと思っていたところは、
予想より遥かにあっさりと抜けることができてしまった。
歓喜の足取りで、乗り継ぎの便を待つ。
ここで免税店が開いていたら、勢いで結構な買い物をしてしまっていたはず。
シャッター街だったのは逆に良かったのかもしれない。

乗り継ぎ搭乗の段になって、チケットと一緒にパスポートを確認される。
何かを聞かれたんだけど完全に油断していたため、全然わかんない。
わかんないけど、私にはたくさんの書類の束がある。
入国審査の時と同じように順番に書類を出していくと、目を留めたのは賃貸契約。
夫婦の名前と、ベルリンのどこに住むのかの住所を確認され、
やはり笑顔で通してもらえた。
ふー。
ヘルシンキからベルリンへの便は、2席-通路-2席の小型機でほぼ満席。
2時間のフライトののち、いよいよ最終関門。

飛行機を降りると、バスで預け荷物待ちのレーンへ連れていかれる。
ロストバゲッジもなく無事に2個のスーツケースを抱え、まずは動物検疫へ。
・・・あれ?
フツーの出口しか見つからないんだけど、、、あ、れ?
動物検疫のカウンターどころか、入国審査のカウンターすら見当たらない。
目と鼻の先に荷物を抱えた人たちがぞろぞろと出ていく出口。
しばらく眺めていたんだけど、その場にいる人全員がただただ出口へ流れていく。
通る、か。
ダメなら止められるだろう。
そこしか道がない、よし通ろう。
・・・通れ、た?
・・・・・通れた!!!!
ドイツ入国できた!!!!!!!!
あとで聞いた話し、預かり荷物の受け取りに降りた時点で入国審査はないそう。
EUに入域できた時点で本来なら気にする必要はないんだけど、
このコロナの最中EU域内でも国によりけりの対応をされるんだろうと思っていたから、
最後の最後は拍子抜け。
これは、テーゲル空港の雑さのせいだとおっしゃっている方もいますw
動物検疫に関しては、
テーゲル空港で書類確認されずにフツーに出たという話しをたくさん見聞きしていたから、
まぁそんな結果になるんだろうなと予測はしていた。

というわけで、結果的にはトラブルのない渡航でした。
長い長い時間がかかって、やっと、やーーーーーーっと、
引越しできたーーーーーーーーーーーーーー
週末には荷物も届く。
実家に預けている子たちを迎えに行くまで完全に完了ではないけれど、
東京を撤退できたことでひとまず終わったなと。
はぁ、長かった、、、

到着から4日目。
連日30度超えの東京から来た私に、ベルリンはとても寒い。
20度いくかいかないか。
夏は、夏はどこだ。


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