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玉置こさめ
2016年7月17日 03:16
橋本みつる作・多理とあかるの物語「さらば友よ」「シスター・ストロベリー」。この二編は対になっていてそれぞれが あかる、多理の視点で語られる。同じ女子寮の同室の友を好きになったあかるの動揺を描くのが「さらば友よ」。「シスター・ストロベリー」は多理の視点から語られる。あかるの物語では寮生として生活する二人が描かれているが、多理はそこから一歩抜けて出る。祖母の葬儀のために寮を出て参列
2016年7月18日 00:58
「苺の夢」は新書館刊行「青いドライヴ」収録の短編作品だ。主人公の少女野衣(のい)は親友のまふみに頼まれて従兄の少年夏記(なつき)の学校へ行く。バスケットボールで有名な彼に会いたいと、まふみに頼まれて来訪したのだ。当然夏記はいい顔をしないのだが、路上に立ち尽くす野衣を庇って車の事故にあってしまう。物語は野衣が見る夢から始まるのだが、夢のなかで野衣は近所の人や宅配の人に対応をしているに