シェア
玉置こさめ
2016年5月9日 19:50
「昨日はずるずるずっと喋ってて」「もう寝なきゃもう寝なきゃって言いながら止まらず」「結局寝たのは明け方4時頃だった」新書館刊行の「さらば友よ」収録の漫画表題作「さらば友よ」の冒頭だ。初出は「ひらり、」vol3である。「ひらり、」は言わずと知れた新書館刊行の百合アンソロジーシリーズだ。2010年4月にに創刊され2014年の7月に休刊となるまで良質な百合漫画を発信し続けた。
2016年7月17日 03:16
橋本みつる作・多理とあかるの物語「さらば友よ」「シスター・ストロベリー」。この二編は対になっていてそれぞれが あかる、多理の視点で語られる。同じ女子寮の同室の友を好きになったあかるの動揺を描くのが「さらば友よ」。「シスター・ストロベリー」は多理の視点から語られる。あかるの物語では寮生として生活する二人が描かれているが、多理はそこから一歩抜けて出る。祖母の葬儀のために寮を出て参列
2016年7月18日 00:58
「苺の夢」は新書館刊行「青いドライヴ」収録の短編作品だ。主人公の少女野衣(のい)は親友のまふみに頼まれて従兄の少年夏記(なつき)の学校へ行く。バスケットボールで有名な彼に会いたいと、まふみに頼まれて来訪したのだ。当然夏記はいい顔をしないのだが、路上に立ち尽くす野衣を庇って車の事故にあってしまう。物語は野衣が見る夢から始まるのだが、夢のなかで野衣は近所の人や宅配の人に対応をしているに