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【第八話】病院で児相と面談、「お子さんは大きな音に驚きません」と言われてモヤモヤした話

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児童相談所に、子供を一時保護してもらった話

長男を児相に一時保護してもらってから1ヶ月経った。

そして妻が入院してから26日経過。
ここまで全身拘束や隔離、通電治療、病院からの脱走など様々なことがあったが、妻の病状はかなり落ち着いて、週末には退院という話になった。

精神病院に入院すると、退院後の治療や生活をどうするか?という話し合いの場が持たれる。26日目にして、その話し合いが行われた。

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▲妻の退院に向けて話し合いの場が持たれた。

妻の場合、関わっている人も多い。
医療保護入院になるまでに関わった警察、市の保健士、子供家庭支援センター、保健所、児童相談所、市の障害福祉課、主治医、病院のソーシャルワーカー、僕と妻が出席。

多くの人が集まってくれて、病状や退院後の治療について話をした。

■退院にあたって話したこと
・病状は寛解に近い
・週末に退院でOK
・ただし、退院後も服薬と通院は必要
・本人に病識はないので、徐々に持ってもらった方が良い

妻に病識は薄く混乱している状況。
以前のように「私は病気じゃない!(激怒)」というのはなくなって治療もしっかり受けているが、「なんで私だけ入院してるかわからない」「何か言うと病気と言われる」といった発言もある。

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▲病識がないと、症状が重いと捉えられがち

精神疾患にかかり、子供が一時保護になった場合、病識があるかどうかというのは非常に重要なポイントになる。病識を持って治療を前向きに受ける姿勢がないと「病状が重い、再発の危険性があるので子供を帰せない」と判断されてしまいがちなのだ。

退院できるのは嬉しいところだが、病識をしっかり持つという点については、退院後もしっかりケアしていく必要があるだろう。

話し合いが終わった後、児相の担当者Kさん、長男を担当している心理士と話をした。

■児相からの話
・長男の一時保護解除に向けての条件は3つ
 (1)妻が治療を受けて退院
 (2)通院する病院を決める、服薬をする
 (3)妻と児相で面談して、状態を見る
・長男は、非常に明るく
・専門家から見ても大事に育てられたのがわかる
・引き続き元気にしている
・たまにさみしくて泣いている
・虐待を受けてトラウマを抱えている様子は一切ない
・ただし、大きな音に驚かないので、自宅にて怒鳴り声などを聴きなれてしまった可能性がある

長男の一時保護の条件に付いては納得の内容。3つ目の児相の面談をするのは良いが、何を評価基準にするのか不明瞭なのでそこは不安を感じたが、必要性はあるだろう。

長男の様子についても聞けた。
やはりさみしくして泣くことがあると聞くと心が痛い。1秒でも早く帰ってきて欲しい。できることは何でもする。

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▲児相には、長男が大きな音に驚かないと言われたが…

ただし、大きな音に驚かない…という話はピンと来なかった。家ではよくかくれんぼをして遊んでおり、物陰から脅かしながら飛び出すと長男はビックリして大喜びしており、僕の認識では大きな音に驚かないとは思ってなかった。

それ故に「おたくのお子さん、夫婦喧嘩の後遺症があるやもよ…」みたいに聞こえてしまって、モヤモヤした。「子供は良い子でちゃんと育ててるのがわかる」という話をされる一方で、何か牽制されているような感じもしてしまう…

もちろん何か問題があれば直すし、常に改善していくつもりだから前向きに進むしかない。児相の人には退院したら連絡する旨をお伝えして別れた。

まずは妻の退院。
児相の人と話した感じ、退院したらすぐに長男が帰ってくるワケではない。少なくとも帰ってくるのに妻に病識を持ってもらう必要はありそうだ。

つづく。

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