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ドライブの種類・回転と技!!全9種類のドライブを網羅🏓

卓球において、ドライブは攻撃の要となる技術です。また、大きな得点源にもなります。

ただ、ひと口に「ドライブ」と言っても、様々なものがあります。回転・スピード別にすると6種類、技術・スタイル別にすると3種類、合計9種類があります。

今回は、そんな9種類のドライブについて、紹介させていただきます。記事を読むことで、状況に応じた的確なドライブを打ち、試合を優位に展開にすることが可能となります。

(1)卓球ドライブの種類:回転・               スピード別

まずは、回転・スピード別に、ドライブの種類を解説します。これには、以下の6つがあります。

▣パワードライブ

▣スピードドライブ

▣ループドライブ

▣カーブドライブ

▣シュートドライブ

▣ナックルドライブ

これらの特徴を図で表すと、次のようになります。

縦軸は上回転の強さ、横軸はスピードの速さを表しています。

それぞれについて、ここから詳しく解説していきます。

❶パワードライブ(回転+スピード)

1つ目は、パワードライブです。

これは、回転のかかった速さのあるドライブです。ドライブの中で最も威力があり、万能で理想的な技術です。

一般的には、回転量とスピードは相反します。回転量の多いドライブはスピードが遅く、スピードの速いドライブは回転量が少ないです。

しかし、パワードライブは、これらを両立するものです。難易度の高い技術ですが、習得すれば強力な武器になります。

そして、前陣・中陣・後陣のどこのポジションからでも打てます。主に、高さのあるボールや弱い下回転のものに対して、使われます。

3球目攻撃やラリーで攻めて得点したり、相手にプレッシャーを与えたりできます。世界のトップレベルの試合でも、パワードライブが頻繁に使われています。

このように、パワードライブは回転量とスピードを併せ持つ、最も威力のあるものです。

❷スピードドライブ(スピード重視)

2つ目は、スピードドライブです。

これは、スピードの速いドライブを指します。回転よりも速さに特化したもので、攻撃力と得点力が高いです。「一撃必殺技」とも言える技術です。

打点は、頂点または頂点前です。これが遅くなると、威力は半減します。

パワードライブと同様に、主に高さのあるボールや、弱い下回転のものに対して使われます。

また、下図のように、ボールの軌道は直線的です。

直線的な軌道だと、オーバーミスやネットミスをしやすいです。ゆえに、安定性にはやや欠けますが、ミスをしなければ比較的得点しやすいです。

振り抜く動きが大きくなるので、次のボールに素早く備えることが必須となります。スピードが速い分、相手にブロックやカウンターをされると、リターンも速くなることを忘れてはいけません。

このように、スピードドライブは、回転よりもスピードに重点を置いたドライブです。

❸ループドライブ(強い回転)

3つ目は、ループドライブです。

これは、回転に特化したドライブです。強い回転がかかっている反面、スピードは遅いです。山なりの軌道をとるのが、特徴です。

攻撃力はあまりなく、守備的なドライブです。使い方次第で相手の意表をつくことができ、トリッキーでもあります。

これは、強打しにくい強い下回転のボールや、低いボールに対して使われます。また、ラリーのテンポやタイミングを狂わすためにも、用いられます。

スピードがない分、しっかりと回転をかける必要があります。そして、狙い打ちされないように、相手のバック側・ネット付近を狙うなど、コースにも気を遣わなければなりません。

このように、ループドライブは、強い回転のかかった山なりの軌道のドライブです。

❹カーブドライブ(左に曲がる)

4つ目は、カーブドライブでです。

これは、下図のように、バウンドしてから左方向に曲がるものです。ドライブの上回転に、左横回転を加えたものです。

ボールが大きく曲がるので、相手はタイミングがとりにくくなります。また、ループドライブのように山なりの軌道かつ、曲がるボールにすることもあります。

ただ、横回転を加えることでスピードは少し遅くなります。なので、相手が構えているコースに打ってしまうと、カウンターされるリスクがあります。

そこで、相手がバック側に寄っているときに、フォアにこれを打つと良いです。

もしくは、バウンドして曲がった先が、相手のミドルになるように打つと良いです。そうすると、次を相手のフォアもしくはバックに攻める戦術が取れます。

このように、カーブドライブとは、バウンドしてから左に曲がるドライブです。

❺シュートドライブ(右に曲がる)

5つ目は、シュートドライブです。

これは、バウンドしてから右方向に曲がるものです。ドライブの上回転に、右回転を加えたもので、得点力のあるものの1つです。

カーブドライブと同様に、バウンドしてからボールが曲がります。このため、相手にタイミングをとりづらくさせる効果があります。

これは、相手がフォア側へ寄っているときに、バックに打つと良いです。台の外側に曲がるので、相手はすごく打ちにくくなります。

このシュートドライブは、色々な場面で使える、使い勝手のいい技術です。なぜなら、様々な打点や体勢から打てるからです。

頂点や頂点前を捉えて打つと、決定力のあるボールになります。反対に、打点を遅くしてフェイントをかけることもできます。

また、窮屈な体勢を解消しながらでも打てます。例えば、ミドルに打たれて詰まったときや、回り込もうとして間に合わなかったときなどです。

このように、シュートドライブとは、バウンドしてから右に曲がるドライブです。

❻ナックルドライブ(無回転)

ナックルドライブは、無回転のドライブです。

相手コートに、ぽとりと落ちるような軌道をとります。バウンド後に、ボールは失速します。

無回転なので、単体では威力がありません。回転のかかったドライブと組み合わせることで、相手のミスを誘えます。

具体的には、パワードライブやスピードドライブで、相手の位置を後ろに下げておきます。そのラリーの中に、ナックルドライブを混ぜることで、相手の体勢を崩せたり、ミスを誘えたりします。

このように、ナックルドライブは、無回転のドライブです。

(2)卓球ドライブの種類:技術・               スタイル別

次は、技術・スタイル別に、ドライブの種類を解説します。これには、以下の3つがあります。

▣カウンタードライブ

▣台上ドライブ

▣バックハンドドライブ

それぞれについて、詳しく解説させていただきます。

❶カウンタードライブ

カウンタードライブとは、相手のドライブに対して、ドライブを打ち返すものです。

難易度が高く、上級者向けの技術です。回転量、球種、コースをしっかり判断できて、初めて打てます。

打点は、バウンドしてすぐの、上がりかけを打つ必要があります。高度な判断能力と、反射神経が求められます。また、ラケットの角度もシビアに調整しなければなりません。

このように、カウンタードライブは相手のドライブに対して、ドライブを打ち返すものです。

❷台上ドライブ

台上ドライブとは、台上で打つドライブのことです。

自陣コートでの2バウンド目が、台から出るか出ないかといった、ギリギリの長さのボールを打ちます。

台上の短いボールを打つ技術に、フリックがあります。これとの大きな違いは、2つあります。

1つ目は、打球前にバックスイングが必要なことです。2つ目は、スイングが大きいことです。

フリックでは、コンパクトなスイングで、ボールを弾いて打ちます。しかし、台上ドライブでは、擦るようにして回転をかけて打ちます。なので、バックスイングと大きなスイングが必要となります。

通常のドライブよりも回転をかけにくいため、難易度は高めです。打てるか否かの判断が難しい上に、スイング方向やラケットの角度など、気をつけるポイントも多くあります。

元々は、中国で開発された粘着系ラバーの特性を生かすために、開発された打ち方です。そのため、使用する用具の制約を受けやすい技術です。

しかし、これができるようになれば、攻撃の幅が大きく広がります。

このように、台上ドライブは、台上で打つドライブのことです。

❸バックハンドドライブ

バックハンドドライブは、バックハンドで打つドライブのことです。

ラケットの裏面で打つ技術なので、主にシェークハンドで使用される打法です。横回転がかかりやすく、相手のミスを誘うことができます。

ただ、フォアハンドよりも、難易度は高くなります。

なぜなら、体の使い方が異なり、可動域も狭いからです。なので、得意・不得意が大きく分かれます。

攻撃的なバックドライブを打つのはむずかしく、ラリーで先手を取るにとどまります。

しかし、練習を積んで威力のあるバックドライブを打てるようになれば、得点することも可能です。これができると、攻撃パターンや得点パターンが一気に増えるので、戦術の幅が広がります。

このように、バックハンドドライブは、バックハンドで打つドライブのことです。

♣まとめ

今回は、卓球のドライブの種類について解説させていただきましたが、いかがだったでしょうか!?

回転・スピード別に分けると、以下の6種類のものがあります。

▣パワードライブ(回転+スピード)

▣スピードドライブ(スピード重視)

▣ループドライブ(強い回転)

▣カーブドライブ(左に曲がる)

▣シュートドライブ(右に曲がる)

▣ナックルドライブ(無回転)

また、技術・スタイル別に分けると、以下の3種類のものがあります。

▣カウンタードライブ

▣台上ドライブ

▣バックドライブ

ドライブは、スマッシュに負けず劣らず、強力な得点源になります。なので、相手のボールの回転や高さ、自分の戦術・作戦に合わせて、これらを使い分けましょう。

的確なドライブを打ち分けられるように、ぜひ練習してください!!

次回は、パワードライブの打ち方とコツ!!爆発的威力〜最強ドライブ伝説~を紹介させていただきたいと思います。

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