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【サーブのルール】ネット・レット・フォルト全解説!!

卓球のサーブには、細かなルールがあります。

あなたは、審判がよく使う3つの言葉「ネット」「レット」「フォルト」の違いをご存知でしょうか!?

試合中に戸惑わないように、事前にきちんと理解しておくと安心です。また、知っておくと観戦もより楽しめます。

この記事では、卓球の「ネット」「レット」「フォルト」について、それぞれ解説させていただきます。

(1)「ネット」とは!?

まず、「ネット」について解説させていただきます。

ネットは、サーブで打ったボールがネットに触れることを指します。そして、これには2つの場合があります。

1つ目は、下図のように、ネットに触れたボールが相手コートに入った場合です。

これは、得点カウントをせずに、サーブを打ち直します。

2つ目は、下図のように、自陣コートに落ちた場合です。これはミスとなり、相手に得点が入ります。

このように、ネットはサーブで打ったボールが、ネットに触れることを指します。

(2)「レット」について

次に、「レット」について解説させていただきます。ネットとよく似た響きなので、聞き間違えないように注意です。

レットとは、「やり直し」の意味です。これには、合計で11の場合があります。

ここからは、サーブがレットになるパターンと、ラリー中にレットになるパターン、それぞれについて詳しく解説させていただきます

❶サーブがレットになるとき

サーブがレットになるときには、以下のような9つの場合があります。

1)得点がまだ表示・カウントされていない          のに、サーブを出そうとしたとき。

2)審判が得点を読み上げる前に、サーブを          出したとき。

3)レシーバーが構えていないのに、サーブ          を出したとき。

4)サーブがルールに違反していないか、疑           わしかったとき。これは、その試合の最           初だけで、次回からはフォルトとなる。

5)サーブで打ったボールが、ネットに触れ          て相手コートに入ったとき。いわゆる            「ネット」の場合。

6)ネットに触れたボールを、レシーバーが          進路妨害(オブストラクト)したとき。

7)ボールが、相手選手の汗で濡れていたと          き。このときは、相手がサーブを打った          ラバーに、汗がついていることを審判に          知らせる。

8)ダブルスのレシーバーが、正しい順番              でなかったとき。

9)車椅子競技では

・サーブで打ったボールが、レシーバーの          コートでバウンドした後に、ネット方向に      戻ったとき。

・サーブで打ったボールが、レシーバーの          コートに止まったとき。

・シングルスで、サーブで打ったボールが          レシーバーのコートでバウンドした後に、      フォア・バックどちらかのサイドライン          を横切ったとき。

このように、9つの場合で、サーブがレットになります。

❷ラリー中にレットになるとき

ラリー中にレットになるときには、以下の2つの場合があります。

1)ラリー中に競技条件が乱れたとき。

      他の台からボールが侵入してきたり、地          震や停電などで競技が続けられないと、          主審が判断したときはレットになる。
      ダブルスパートナーとの接触や、ボール          がフェンスを超えてしまった場合は、             レットにならない。

2)ラリー中にボールが破損したと、主審に          確認されたとき。

     試合再開に際しては、新しいボールで数本       の練習ラリーが可能。

以上の2つの場合は、ラリー中でもレットになる。

(3)「フォルト」について!!

最後に、「フォルト」について解説させていただきます。

❶フォルトとは!?

フォルトは、ルール違反によるサーブミスを意味します。正確な英語での発音は「フォールト」です。

1度目のルール違反は、フォルトをコールされず、単に注意されるだけのことが多いです。この場合、得点カウントはされず、実質的にレットとなります。

しかし、2回目からはフォルトになり、即刻失点します。

このように、フォルトはサーブミスを意味し、コールされると失点します。

❷フォルトになるとき

サーブがフォルトになるときは、以下のように21の場合があります。

1)サーブを打つ前に、いったん静止してい          ないとき。

2)トスをするとき、手のひらを開かずに              ボールを握っているとき。

3)トスをするとき、ボールが手の平では              なく、下図のように指の上に乗ってい              るとき。

指の上にボールを乗せてトスをすると、フォルトになる。

下図のように、開いた手の平にボールを乗せて、トスをする。このとき、指を揃えることもルールで決められている。

4)トスをするとき、下図のように、ボール          の位置がエンドラインの内側にある                  とき。

台上や、エンドラインより内側の位置でトスを上げるのはルール違反。

下図のように、エンドラインよりも外側の位置から、トスを上げる。

5)下図のように、卓球台より低い位置からトスをしたとき。

トスをする位置が卓球台よりも低いと、フォルトとなる。

下図のように、台よりも高い位置から、トスをするルール。

6)トスが、ほぼ垂直に投げ上げられな                  かったとき。

7)トスの際に、指でボールに回転をかけ              たとき。

8)トスが16㎝以上、上がっていないとき。

9)打球までに、ボールが体やユニフォーム          など、何か他のものに触れてしまった              とき。

10)トスを上げてすぐに、フリーアーム・               フリーハンド(ラケットを持っていない           ほうの腕・手)を、「ボールとネットと           の空間」から移動させなかったとき。

11)下図のように、トスをしたボールが、              上がるタイミングで打ったとき。

トスの上がりがけを打つと、フォルトになります。こうして打つサーブは「ぶっつけサーブ」と言い、審判もよく注意して見ている。

下図のように、トスを上げたボールが、落ちてくるところを打つ。

12)下図のように、エンドラインの内側で               打ったとき

エンドラインよりも内側や、台の上で打球するとフォルトになる。

下図のように、必ずエンドラインよりも外側で打球する。

13)下図のように、卓球台より下で打った              とき。

卓球台より下の位置でサーブを打つと、ルール違反になります。台より高い位置で打つと、フォルトにならない。

14)打つ瞬間、ボールをサーバーの身体で隠したとき。

15)打つ瞬間、ボールをダブルスパートナーで隠したとき。

16)ラバーを貼っていない面で打ったとき。ペンホルダーの裏面(木の部分)が、これに当たる。

17)下図のように、サーバー側のコートにバウンドしなかったとき。

18)下図のように、レシーバー側のコート              にバウンドしなかったとき。

19)ダブルスで、下図のように、サーバーの          左サイドコート(左半分)にバウンド             したとき。

20)ダブルスで、下図のように、レシーバー          の左サイドコート(左半分)にバウンド          したとき。

21)サーバーまたはダブルスのパートナーの体の一部、あるいはユニフォームでボールを隠したとき。

以上の21の場合で、サーブがフォルトになります。

♣まとめ

ここまで解説させていただいたように、審判がサーブのときにコールする「ネット」「レット」「フォルト」の意味は、以下の通りです。

・ネットは、サーブで打ったボールがネット      に触れること

・レットは「やり直し」を宣言する言葉

・フォルトは、ルール違反によるサーブミス

また、レットやフォルトになる場合も、それぞれ決められています。

サーブがフォルトになると、試合がガタガタに崩れてしまいます。自信を持ってサーブができるように、ルールに準じているか見直しておきましょう!!

次回は、点数の数え方・得点カウントのやり方について紹介させていただきたいと思います。


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