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【教育】「小1の壁」

極端に言えば、幼稚園や保育園は「見守る教育」で、小学校からは「目標到達させる教育」ですから、幼稚園・保育園から小学校に進学した途端、それまでとは違った環境に順応できないことを「小1の壁」と言うようです。
 
その中でも、「文字や数字」を読み書きしない=「口頭」だけの生活から、「文字や数字」を読み書きして理解し伝える生活は、それまで以上に頭と手を使い、相当な時間もかかります。
それに加えて、漢字のトメやハネを厳しく指摘されたり、数字も正確に書くなど厳しい指導があれば、勉強が嫌になってしまいますから一番心配です。
 
また、入学時にはすでに文字や数字だけではなく、計算・漢字まで学習している子どもが多いので、「学力差」という言葉ではあてはまらないほどの大きな問題・課題があります。私も少ない経験ですが、小1指導は本当に疲れます。
 
先生が黒板に書く内容を、文字がまだよくわからない子どもが連絡帳に書いても、何かの記号のようにしか見えません。
そのため、保護者が見ても意味がわかりませんから、学校で何をしてきたのかも不安になります。
 
私の知る私立小学校は、新小1には「ひらがな」から丁寧に指導し始め、夏休みを境に秋からはある程度のレベルで授業が成立するようにしています。
 
私塾も垂直展開で幼児まで指導対象にしている時代です。

学力差が子どものやる気をなくしたり、いじめの原因になったりしないためにも、今まで以上に、幼保と学校で指導法・教授法の情報交換や共有化を頻繁に行い、家庭との話し合いも重視して、「壁」を低くするための方策が求めされます。

追加:年長で指導した生徒が小1になってとたんに学校を拒絶し始めました。加えて、楽しく通っていた私の教室も・・・。何か不安に襲われたのです。原因はわかりませんでしたが、徐々に時間が解決してくれました。小5まで指導して、ロボット大会にも2回出場して、チームリーダーとして大勢の前でプレゼンもして。小1の頃とは別人です。中学校に進学してからも生徒会役員になって活躍していました。