中ノ瀬

ここでは日記だったりひとりごとだったり。拠点はTwitter。

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最近の記事

今日、わたしを思い出した貴方へ

 貴方から花を貰った。わたしがいつも思い描く花はバラやガーベラみたいに花屋のショーケースの中で生殺しされている姿で、ドライフラワーというものに縁がなかった。 「それで? どうしたの?」 「とりあえず距離を置くことにした」  電話の話し相手に選んだそこまで長い付き合いではない彼女は、演技みたいな大笑いをして言葉を続ける。 「生きてるわけじゃないのに?」 「花も生き物だよ」 「ドライフラワーなんだから息絶えてるでしょ」  言われてみればそうだ。直訳、枯れた花。秋に地面

    • 私はそれをあなただと言った。

      告知PV オンライン展示 掌編

      • 漂う赤、揺らぐ青

        クレジット 「漂う赤、揺らぐ青」中ノ瀬ユキ 使用:ページメーカー様 ー A5ページ 中ノ瀬ユキ HP ー 七丁目五番地

        • 矯正を繰り返す

          矯正を繰り返すギャラリー クレジット 「矯正を繰り返す」中ノ瀬ユキ ー ぼくらが天使だったころ vol.1 使用:ページメーカー様 ー A5ページ model:harca photo:中ノ瀬ユキ 中ノ瀬ユキ HP ー 七丁目五番地

        今日、わたしを思い出した貴方へ

          【230101】この部屋から東京タワーは永遠に見えない / 麻布競馬場 (集英社)

          珍しく父がエンタメ色の強い本を買ってきて、おすすめされた。 新聞の広告で紹介されていて、気になったらしい。動機は反前衛的だ。 中でも「30まで独身だったら結婚しよ」の一文にグッときた、と熱弁された。かなり毒の効いた言い回しのもので、娘としてこういうのに心が動く父が意外だった。 基本的には、地方から東京に出たけど、それだけで何かが劇的に変わるわけではなく、あの頃の自分が見ていた大人と同じ感じになってしまっているなあ、という短い話が並んでいた。 神奈川県で生まれ、気づいたら東京

          【230101】この部屋から東京タワーは永遠に見えない / 麻布競馬場 (集英社)

          週報1

          10/31 生まれ変わり、ということにした。勝手に自分で区切りをつけた。 怒涛の入院生活に終止符が打たれました。 結構大変だったし、人生ぐるんと変わってしまった。 これから何ができるかって言ったら、むしろ今が一番無敵なのではないか。 少しずつ少しずつ、でも確実に、なんて欲張りはしないので、何かに繋がれば嬉しい。 結局欲が出てるな。人間だしな。 11/3 足が麻痺して不自由なので、週2回はリハビリ病院に通うことにした。初日。 担当のPTさんがかわいい、とてもかわい

          定番のラベリングはあまり信用できない。

          本を読む。映画を観る。 そういうことをしていると、いわゆる「人気/話題」というラベルがついている作品は似たり寄ったりのものが多いな、と感じてしまう。 もちろん、この世に溢れたコンテンツに真のオリジナルなんてものはなく、すべては何かを基盤としてできたものではある。しかしその四則演算がどれだけ素晴らしいか、が評価の基準になってくる。 その式が、あまりにも似ている、という話だ。 使っている公式は一緒で、代入する数字、キャラクターやら舞台やら、監督やら声優やら主題歌やら、が異なるだ

          定番のラベリングはあまり信用できない。

          私が知っている「知っている」は氷山の一角にすぎない。

          価値観のズレは、私にとって好機だ。 知らないことを知る。自分が見てこれなかった景色が見れる。 経過で衝突があっても、結果が芳しいときも、それ以上の収穫があれば問題ない。 という冒頭を考えて、回りくどいと感じたので、伝えたいことだけ伝えると、本日、櫻坂46のアルバムが発売された。おめでとう。 リード曲がとてもいい。語彙力がなくなるくらい、とてもいい。 どうこう説明するよりも、一度見てもらったほうがいい。 彼女たちの映像は、いつも「作品」として世に放たれる。そして私は、美

          私が知っている「知っている」は氷山の一角にすぎない。

          自分がいまどこにいるのかを把握していたい。

          母名義のAmazonアカウントを乱用して、最近、自己啓発本を読んでいる。 私のなかで自己啓発系の本は優先順位が低いので、図書館で借りがちなジャンルのひとつだ。 関連本を何冊も読むことの大切さは、卒業論文を書くときに嫌というほど味わったのでよくわかる。けれど、それ以上に自分の経験で蓄えられたものを信用していきたいタイプが故、読んで知ったつもりになってる感があるので得意ではない。 この手のジャンルの本は、どれを選べばいいのか分からないくらい種類があるが、根本的なものは一緒だ。

          自分がいまどこにいるのかを把握していたい。

          夏は、何かを始めるのにちょうどいい。

          23歳の夏。 思い切って、日々のことを「日記」として、ネットの海に投げてみることにした。 ありがたいことに、私の文章はいい感じらしい。 好きだと言ってくれる子に、それなりの数、出会えている。 小学5年生くらいから友人の影響で創作を始め、中学生でサイトのランキングにそこそこ載る夢小説を量産し、高校生では文芸部で青春を謳歌し、大学生で同人誌デビューを果たした。 その間、読書感想文とか討論会とか学科誌とか卒業論文とか、いろんな文章を書いては投げた。苦ではなかった。 余談だが

          夏は、何かを始めるのにちょうどいい。