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トリュフを愉しむ

ここは冬本番、雨模様の日が続いています。

この間、知人から採れたてのブラックトリュフをいただいたのですが、その濃厚な香りに絶句。パース近郊で採れたもので、形も美しく、まさにブラックダイヤモンド。久しぶりに質の良いトリュフに出会ってしまいました。

昨年までオーストラリアでトリュフが採れるということを全く知らず、正直あまり期待していなかった分、驚きも倍増。

今の時期、トリュフが採れるのは南半球だけ。採れたてのトリュフは48時間以内にフランスをはじめ世界中のレストランに出荷されていて1シーズンで数tにのぼるとか。フレッシュトリュフの需要がそれだけある事に驚き、北半球と南半球、世の中うまく廻っているのだなと改めて実感しています。

*ペリゴールのトリュフオムレツ

トリフ卵瓶note

いただいた貴重なトリュフをカンガルーアイランドの卵と一緒に瓶で保管。手元に小さな瓶しかなく、卵が2個しか入らなかったのですが、とりあえず今回は冷蔵庫で一晩置いてから調理することに。

何を作ろうかと考えているうちに30年ほど前、フランスのペリゴールPérigord(https://ja.wikipedia.org/wiki/ペリゴール) で食べたトリュフオムレツのことを思い出し、あの時行ったビストロを記憶を頼りにネットで探してみましたが残念ながら見つけられませんでした。

初めて食べたスフレタイプのオムレツで確かこんな感じのオムレツだったような。

トリフオムレツnote

バターをたっぷり使ったフワフワのオムレツで、それまで体験したことのないバターとトリュフの濃厚な香りに感激したのを覚えています。

当時の感覚を思い出しながら作ってみました。

一晩トリュフと寝かせた卵に生クリームと塩を少し加えて、泡立て器でふんわりするまで泡立て、バターを溶かしたフライパンに流し入れ、削ったトリュフを散らし中火で焼いてみました。それなりに近いものに仕上がった気がします。

当時ボルドーからわざわざトリュフオムレツを食べに日帰りで連れて行ってもらったのですが、Périgordの絶景は今でも目に焼きついているほど。機会があれば、もう一度訪ねたい場所の一つです。

*至福のパスタ

残ったトリュフでオムレツだけじゃつまらない。気張らず簡単に楽しめるものと思い作ってみました。

トリフパスタ

リングイネに軽くオリーブオイルとクリームを絡めて、温泉卵があればベストだったのですが、今回は半熟に茹でた卵を上にのせてトリュフを散らして出来上がり。

卵を崩しながらパスタに絡め、半熟卵とトリュフの香りが口中に広がって至福の一皿でした。

残ったトリュフであと2日くらい、贅沢な香りを楽しめそうです。

いつになったら心置き無く飛行機で移動出来る日が来るのか、来年こそトリュフの収穫を手伝いに行きたいと思いは募るばかりです。





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