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便利です!e-Taxで確定申告

 「ペーパーレス化」や「オンライン化」が叫ばれている昨今ですが、確定申告においてもオンライン化が推進され、今や税務署に足を運んだり、書類を紙媒体で提出する必要もなくなっています。
 最初は敷居が高く感じるかもしれませんが、一度利用してみると非常に便利な「e-Tax」による確定申告について、その流れをご紹介します。

e-Taxって?

 e-Taxとは、国税庁が構築した「国税電子申告・納税システム」のことで、従来指定様式に手書きで書いて税務署に提出していた確定申告をオンラインで完結させることのできるシステムです。
 近年はマイナンバーカードとの連携が可能となり、非常に使い勝手が良くなりましたので、以下ではマイナンバーカードを使った確定申告の流れをご紹介します。

▼確定申告一般についてはこちら▼

マイナポータルからログイン

 マイナンバーカードを取得すると、「マイナポータル」からログインし、各種サービスにアクセスすることができます。e-Taxのほか、「ねんきんネット」や「e-私書箱」等のサイトとつながることで、サイトごとにいちいちログインすることなくスムーズに利用することができます。
 なお、スマホの場合は直接カードにかざすことでログインでき、パソコンの場合はQRコードをスマホのマイナポータルアプリから読み取ることでログインできます。

いざ、e-Taxへ!

 e-Taxにアクセスし、確定申告書等作成コーナーに進むと、マイナポータルと連携するかどうか選択する画面が表示されるので、ここで「連携する」を選択しましょう。
 そうすると、マイナポータルからふるさと納税や医療費、証券口座等の各種証明書をオンラインで取得し、申告に利用できます(これがめちゃくちゃ便利です)

確定申告書提出までのステップ

 確定申告書提出までのステップは次の通りです。

  1. 申告準備〜申告する収入等の種類を選択

  2. 収入等入力〜給与所得等を入力(源泉徴収票の撮影で読み取り可)

  3. 控除等入力〜オンライン取得したものは自動入力

  4. その他入力

  5. 送信〜所轄税務署へ確定申告書を送信

  6. データ保存〜保存したデータは翌年の確定申告に利用可

 ここまでが全てオンラインで完結します
 なお、自分の氏名、住所等は、マイナポータルとの連携により自動入力されます。

これが便利!各種証明書のオンライン取得

 私が確定申告をした中では、各種証明書のオンライン取得とその利用が最も便利なポイントだと感じました。
 そしてそのオンライン取得のためには、あらかじめ「e-私書箱」と各サイトを連携させておく必要があります。
 例えば、ふるさと納税であれば、「さとふる」や「ふるさとチョイス」と連携することで、「寄附金控除に関する証明書」を取得することができます。
 また、証券口座で株式の譲渡損益や配当金がある場合は、証券口座のサイト(SBI証券等)と連携することで、「特定口座年間取引報告書」を取得することができます。
 このような連携を済ませた上で、上述した確定申告のステップに進むと、ふるさと納税の金額及び控除額、株式の配当や譲渡損益等が自動で入力されます。

おわりに

 以上、e-Taxを利用した確定申告についてご紹介しました。
 実際にマイナポータルやe-Taxにアクセスして操作してみることが、やり方を覚える一番の方法だと思いますので、ぜひお試しいただければ幸いです。やり方がわかれば、面倒な確定申告も簡単に終わらせることができます。

 特に控除が多種類ある方や株式等の取引を行っている方にとっては、e-Taxは必須とも言えるツールです。

 マイナンバーカードには様々批判もあるところですが、その実用面では明らかにメリットが大きいと思います。引越しの際の転出手続きなんかもマイナポータルからできるようになりましたよね。
 2月末までに申請すればマイナポイントがもらえますので、まだお持ちでない方はぜひ申請しましょう。
(私はマイナポイントを投資に回して運用したりもしていますが、その話はまた別の機会にさせていただきます)

参考リンク

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