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日商簿記1級を取得した話

 一昨年の話になりますが、念願の簿記1級を取得して、人生が好転したので、noteで残して置きたいなと思い、振り返っていきます。


■ 簿記1級を勉強するきっかけ

 私が新卒で経理に就職してから、今後の転職を見据えてなにか資格を取得したいと考えていたところ、周りの同期が、英会話や税理士やらの勉強を始めていたので、自分もなにかやるかということで、2019年10月にTACの簿記1級の講座を申込しました。
 ちなみに簿記1級を志したのは、当時読んでたこびと株.comで下記のようなブログ記事を何個か読んだことと、経理のスペシャリストになりたいという思いから簿記1級を選択しました。

 その時申込した講座が、ビデオブース講座というもので、予備校で講義DVDを借りて観るというものでした。順調に講義DVDを見ることは出来ましたが、自宅での勉強が全く出来ず、問題集は手付かずのままでした。そして、20年2月に転職が決まり、3月にはコロナ禍になり、勉強習慣が途絶えます。

■ Twitterで勉強アカウント開設

 2020年4月で新卒で入社した会社を退職し、6月の入社まで暇になり、勉強再開するかと思い立ち、Twitterで勉強アカウントを始めます。Twitterを始めても最初は勉強習慣が付かず、四苦八苦しておりました。そこで何か良い勉強方法がないかなと試行錯誤しているうちに、タイムラプス勉強法を発見します。

 タイムラプス勉強をtwitterに投稿していくと、いいねが付くモチベがあったり、サボったらフォロワーにわかってしまうことから、強制的に勉強習慣がつき、みるみる勉強時間が増えました。

当時やっていたスタディプラスの記録

■ 4連続不合格

 タイムラプス勉強のおかげで、順調に勉強時間を蓄えておりましたが、20年11月、21年2月、21年6月の試験は不合格でした。

 原因としては、ただ問題を解くだけで理解する勉強ができていなかったこと、網羅型完全予想問題集などの難しい問題集を解きまくるなど、優先順位が分からず、捨てても良い難しい論点ばかりに時間を割くことで、簿記の基礎をおろそかになっていたことが原因でした。
 また、2021年に入ってから、転職した会社での人員不足が原因で、残業が多くなり勉強時間の確保が難しくなっておりました。

 勉強の仕方を変えるべく調べていると、プロ簿記に出会いました。プロ簿記はオンラインでやっている簿記講座です。講師の富久田先生は元々ネットスクールの講師をやられていた方で、本質的な理解や解き方を大事にされていて、とても講義が分かり易かったです。おかげで簿記1級の理解が格段に進みました。私は、月額5,000円サブスク型のオンデマンドコースを利用していました。テキスト、過去問などダウンロード出来て、講義動画はわかりやすく、本質的な学びが出来るのでとても良かったです。

 それでも、残業過多による勉強時間不足もあり、21年11月に受けた4回目も不合格でした。

■ 5回目の受験でようやく合格

 そんな中でも少しずつ勉強を続け、22年2月に力試しで受験した全経上級簿記検定で合格し、そして、その勢いのまま、22年6月に5回目の受験でようやく簿記1級に合格することが出来ました。勉強時間は累計1500時間ほどでした。

■ 取得後の自分自身の変化

 今まで生きてきて、大きな成功体験を得ないまま、やることが全て中途半端な人生だったため、簿記1級に合格するまでやり続けたことは、自分にとって大きな自信となりました。この自己肯定感の向上が、仕事をする上でも、私生活をする上でも大きな力になっております。また、簿記1級に4回も落ちたことで、失敗する自分を許せるようになり、心に余裕が生まれました。

■ 転職活動

 転職活動も大きな成果を得られました。22年当時27歳で3社目となる転職でしたが、簿記1級が評価され、現在勤めているゼネコンに内定をいただくことが出来ました。もちろん、年収も大幅アップしました。年収チェッカーというサイトで比較すると、生涯賃金が1億円近く差があったので、少なくとも数千万円は生涯賃金がアップしたと思います。簿記1級に投資した時間やお金を考えると、余裕で回収できました。

■ 最後に

 簿記1級は私の人生の転換点となりました。これはたまたまではありますが、簿記1級取得してから、彼女が出来、転職、結婚、マイホーム購入と一気に生活が変化しました。簿記勉強していた時代は、長時間労働、コロナ渦だったので、本当に大きな変化になりました。
 簿記1級を勉強してきて本当に良かったです。

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