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配られたカードで勝負する【展示会デザインの裏側】

こんにちは。株式会社LayerXのバクラク事業部でコミュニケーションデザイナーをやっているkougaです。私はスヌーピーの「配られたカードで勝負するっきゃないのさ、それがどうゆう意味であれ」という名言が好きです。

この記事では展示会のデザインについてご紹介します。展示会では空間の制約や限られた予算の中で、サービスの価値を最大限に伝えるためのデザインの面白さがあります。先日出展したブースデザインの裏側を含めてご紹介します。

こんな方のご参考になるかも
- 展示会のデザインに困っている方
- B2Bのコミュニケーションデザイナーの方

LayerXのデザイン組織として、LayerX Design Magazineを連載しているので、ぜひ他の記事もご覧ください。

展示会とは

この記事で紹介する展示会とは、BtoBサービスにおいて情報収集などを目的として来場する方向けに様々な企業がブースを出展する場のことを指しています。関東では東京ビックサイトや幕張メッセなどでよく開催されています。

自社のサービスを知ってもらうために、具体的にはリードや商談を獲得することが出展する目的です。多くの企業が自社のブースに立ち寄ってもらうために、ブースやノベルティなど工夫を凝らしてします。

展示会の目標設定やオペレーションについては、LayerX のインサイドセールスマネージャーが詳しく紹介しているので、こちらの記事をご参考ください。

限られたカードで勝負する

ここからは展示会のデザインについての本題です。

前述の通り、様々な企業がこぞって自社のブースに立ち寄ってもらうために一定の予算をかけながら試行錯誤しています。もちろん、予算が多ければ場所やコマ数(広さ)なども確保できますし、デザイン会社に依頼して素敵なオブジェクトなども制作することもできます。

また、CMなどを頻繁に行なっている認知率の高いサービスは心理的安全性も担保されているので、ブースに立ち寄っていただける確率は高くなるといえるでしょう。

LayerXが提供するバクラクはサービス提供開始からまだ3年弱と新しいサービスで、認知率も競合と比べると高いとは言えません。

それでも、お客さまに寄り添った最高の体験を提供できていると私たちは自信を持って言えます。だからこそ、多くのお客さまに知ってもらえる展示会という機会に、なんとしてもバクラクの良さを伝えたいのです。

コンセプトを作る

ブースをデザインにするに当たって、少しでも興味を引いてもらうためにコンセプトを作りました。バクラクの場合は今までの出展でコンセプトあり/なしでブースを試しましたが、コンセプトありの方がブース前で足を止めていただける方が多く、結果も良いということが分かりました。

コンセプトありのブースデザイン例
コンセプトなしのブースデザイン例

ここからは最近のブースデザインの完成までのプロセスを紹介します。

コンセプトを作るに当たって、ただ目を引くことだけを考えるのではなく、バクラクの強みが生かされるように、デザイナーとマーケターでアイディエーション(アイデアを発想し、出し合っていくこと)をしました。

2023年10月のインボイス制度開始に伴い、バクラクはどのサービスよりも、インボイス制度に詳しく、お客さまに寄り添ったサービスを提供できているという強みから「研究所」をコンセプトの方向性にしました。コンセプトに沿って、ブースのイメージや世界観を固めていきます。

ブースの壁面はいくつかの展示会で使いまわすことができるようにパネル式にしています。「研究所」というコンセプトに合うように、グラフや数字をメインの訴求にしています。デザインに電卓を入れたりと少し遊び心も入れています。

画面では小さく見えるかもしれませんが、9m x 3.6m と実物は思ったより大きいです

その他にもアクリル板を使った看板や、家族型ロボット「LOVOT」を所長としてブースに立っていただいたり、ノベルティとして「インボイス制度対応力向上サポートキット」を配布したりと、コンセプトに添いつつブースに立ち止まっていただけるような工夫をしています。

ロゴ入りのお洋服とメガネをつけた所長LOVOT

最後に

ブースデザインにはデザイナーとマーケターのたくさんの苦悩がつまっている分、面白さもつまっています。LayerX では一緒に苦悩を乗り越えて、わくわくする体験を作っていただける仲間を募集してます。


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