「一家団欒」のために、家族全員での食事をやめた。思い込みを外すと見えたもの
育休から仕事復帰して数日が経ちました。
深刻な悩みがあります。
食事の時間が苦痛であることです。
忙しい1日の中で、食事は数少ない楽しみであるはず。
しかしまもなく1歳&3歳の2児のワーママとなった今、そうはいかない現実があります。
朝晩は暴れまくる娘たちに翻弄され、必死に働く昼間は食事をスキップすることもしばしば。
そこで娘が産まれてからずっと続けてきた食事のスタイルを変えてみた結果、思いのほか快適だったことについて書きたいと思います。
「家族全員での食事」が苦痛だった
「一家団欒」と聞いて、皆さんはどんな様子を思い浮かべるでしょうか?
私のイメージはこちらでした。
かの有名な、サザエさん一家です。
家族全員が食卓につき、今日あった出来事を話しながら同じご飯を食べる。
この姿こそが「一家団欒」であり、一家団欒の時間をちゃんと過ごしている家族こそ素晴らしいと思っていました。
家族全員がそろって食事をとる家庭の子どもは語彙が豊富で学力が高くなる、なんて研究成果もあるそうです。
だからこそ、我が家では長女が離乳食を開始してからできるかぎり家族全員で食事をとることにこだわっていました。
娘がひとりだけの頃は、まだ何とかなっていました。
しかし次女が産まれ、子供がふたりとなった我が家の食事風景は今こんな感じです。
長女「ママ〜これなに〜?緑のなに〜?」
がしゃーーーん
長女「パパ〜おしっこ〜」
コンコンコンコンコンコンコン!!!!!
そして、食後の夫婦の姿がこちら。
毎食後、10歳くらい老ける気がする。
これが一家団欒……?
いや、むしろ地獄絵図。もはや修行。
仕事の疲れを癒やすために味わって食べたいのに、今日何を食べたか覚えていない。
娘の話をゆっくり聞きたいのに、急かしたり叱ってばかり。
食事の時間が、とにかく苦痛でした。
食事のスタイルを変えてみた
そこで思い切って、こだわっていた「家族全員での食事」を夕食時に辞めてみたのです。
我が家では夫と私が1日おきに交代で娘たちを寝かしつけているのですが、夕食時は寝かしつけをしない方が娘たちの食事を全力で補助するようにしました。
そして、寝かしつけをする方は、自分のご飯を食べながら3歳の長女の話をきちんと聞くことだけに集中するように役割分担したのです。
ママかパパのどちらかが、保育園での出来事にきちんと耳を傾けてくれるので長女は満足そうでした。
そして寝かしつけをしない方は、後からひとりでゆっくりご飯を食べられるので、2日に一食は落ち着いてご飯を味わうことができるようになりました。
結果として、家族全員での食事を辞めることで、家族皆が食事の時間を以前より楽しめるようになったのです。
まとめ
改めて、「一家団欒」という言葉を辞書でひいてみると、こんな意味でした。
そもそも、一家団欒のために「一緒に食事をとること」はマストではなかったのですね。
子どもたちを先に食べさせて、大人はあとでゆっくり食べるというご家庭は珍しくないと思います。
我が家でそれをしていなかった理由は、幸せな家族=一家団欒=家族全員での食事、という私の思い込みがあったから。
幸せな家族像や理想の家族像のために「こうあるべき」と思い込んで頑張ってしまっていることはないでしょうか?
勇気を出して思い込みを外すと、意外な気づきがあるかもしれません。
余談
ところで。
タラちゃんって、3歳児なの知ってました???
……3歳児がこんなお利口に座ってひとりで食べてること、ある?(ドン引き)
モンテッソーリ?七田式?語りかけ育児?
サザエさんの教育メソッド、教えてくれ……。
落ち着いて4人全員で楽しくお話しながら食事をできる日を夢見て、しばらくは「家族全員で食事をしない」一家団欒を楽しみたいと思います。
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