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💗*愛詩*💗

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私の詩は、ほぼノンフィクションの感情そのまま。 経験しないと出ない想いを綴っています。 だから、私にとって詩は短いドラマ。 愛する誰かへの短いラブレターなのです。
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2021年1月の記事一覧

―森の中―

―森の中―

深い森.

先人の足跡をさがし.

なぞり進む.

足もとばかり見て.

一度も空を見ずに.

つまらない疲ればかり.

両肩にのし掛かる.

これでいいのかと.

迷いの森.

どう行き進め.

エンディングはどうか..

一般的に.

人の決めたハッピーエンド.

正解なのか..

まだ途中..

まだまだ途中で.

エンドではない.

誰が決めることもない.

迷いの森に.

深く.

迷え

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―恵み―

―恵み―

雨は銀色の鎖.

陽光は金のカーテン.

空は.

白、青、赤、グレーと.

時折 七色の橋をかけ.

たくさんの色を放つ.

水面は鏡となり煌めく.

世界は彩りにあふれ.

どの色も掛け替えない.

計算も あざとさも.

何一つなく.

無駄もない.

美しさとは.

ささやかに.

ひっそりと常に.

誰選ばず.

すべての傍に.

―女―

―女―

女は.

いつまでたっても女なのです.

器用に.

色んな仮面をつくりながらも.

女であることを.

すてきれない生き物..

なのです.

―優しい夜―

―優しい夜―

皮肉にも.

すべてズレているのに.

果てる夢の先は一つ.

その鼓動.

心地よく感じる温もりも.

タイミングは同じ.

意地悪な運命に.

心.

溶かしあうことで.

涙のかわりに..

夜は.

二人に.

悪戯に優しく..

―さま―

―さま―

花は.

咲けといわれて咲くのだろうか.

人は.

生きろといわれて生きるのか..

―時の波―

―時の波―

時の波に流されて.

時の波に試されて.

築く未来は 子供達の笑顔の中.

曇りをしらない澄んだ瞳.

その小さな手.

時の変動.

右往左往の大人達.

しがらみにしいたげられて.

転嫁する責任のキャッチボール.

子供達は見つめてる.

混乱の波に荒ぶれて.

すさむ姿を.

心力試される今.

無垢で罪無き子らの.

笑顔を遮るな.

生半可に奪ってはいけない.

世界の時を繋ぐのは.

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―愛されたがり―

―愛されたがり―

ゆれてゆられて.

恋の比重.

あなたに寄ったり.

わたしに寄ったり.

どたらの方が多いのか.

そんな.

とるに足らない小さなことを.

こだわるのは いつも女.

愛されていたいのよ.

綺麗でいたいのよ.

あなただけの為に.

あなたの目にだけ.

いつもわたしは生きていたいのよ…

―雪―

―雪―

夜通し.

静かにしんしんと.

降り積もる雪.

凍えるポーズで.

肩をさすりながらドアの外.

真っ白な絨毯…

まだ誰の形跡も残さずに.

こんなに綺麗な白の絨毯…

私の跡が第一歩でいいの?

戸惑い…気おくれ…

私の穢も覆い隠してくれたなら…

私の心が真っ白になったなら…

貴方…

第一歩…貴方の跡が…

夢みたいなこと 望む夢…

滑り落ちる涙の温かさ.

今.

今すぐに.

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―朧気―

本当に望む貴方を.

気付かずに生きる.

それを繰り返すことで.

いつか.

時間の中で.

物足りなさも 悲しさも.

薄れてゆくだけ.

ただ それだけ.

ただ…

それだけのことなのに.

決断する勇気がない.

際にひかれたラインは.

危なげに薄く歪んで.

うっかり好きなんて呟いたら.

もう…止まらないのかな?

もう…

意志だけでは.

止められないのかな…

―等しく―

―等しく―

迷走に迷走かさねて.

先にある終点に.

人びとの意味のある瞑想.

輝く夢のつまった集合.

1つのもれもない希望の終点.

あればいいなと…希望的観測.

地球は地球全体の為に.

世界は世界全体の為に.

人はすべての人の為に.

思いやることは自然に等しく…

―広く愛を謳おう―

―広く愛を謳おう―

かの国 この国関係ない.

言語も 色も遜色ない.

問題外で問題ない.

そんなこと等.

とらわれる必要もない.

プライドとは.

自尊心を満たす為のものでなく.

誰かを 何かを守る為のもの.

さりげなく しっかりと.

広く理解しあおう.

大丈夫…

きっと、大丈夫.

私達は なに人か…

だって私達は.

地球という母体の.

れっきとした地球人.

だから広く愛を謳えるんだ.

―人間讃歌―

―人間讃歌―

喜びも悲しみも.

プラスもマイナスも.

偏りをつくってはいけない.

過去だけに囚われれば屍.

今だけに囚われれば利己主義の暴君.

どちらも すぎれば及ばず.

バランスとは無意識の正常な改革.

なにも聖人となる必要もなく.

正常な人であればそれでいい.

人は.

神にはなれないのだから.

神は.

人が語り草に.

逃げ道としてつくりあげた幻像.

喜びも悲しみも.

プラスもマ

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―雪かき―

―雪かき―

かけどもかけども降る雪は.

我等、

人の呼吸の乱れなど 御構い無しで.

緩急つけて まっ白なパレード.

大空と大地は 雪たちのステージ.

人の吐く白い息すら無意味とかき消す程に.

過酷な冬の戯れののち.

なんと 家の暖かさ.

一杯のココアの美味しさ.

抱き上げ顔をうずめる愛猫の.

幸せみちた温もり やわらかさ.

ふんわり じんわり.

凍えた全身にしみわたる.

気づかされる

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―生かすべき場所―

―生かすべき場所―

美しい人は言いました.

途中で投げ出すなと…

美しい人は言いました.

やる前から意味を探るのではなく.

やり遂げた後に意味はついてくるのだと…

美しい人は言いたかったでしょう.

有が有であるのがこの世の総てではなく.

無から掛替えのない有が生まれるのだと…

諦めはいつだって刹那.

だからこそ諦めるより強く.

突き進め…

追い求める者にこそ.

栄光の実感.