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映画「ムーンライトシャドウ」を観た

TOHOでしかやってなかったので、なかなか行けなかった。滑り込み鑑賞。観終わったすぐの感想を。

とにかく描写が美しい映画だった。

今まで観たことのなかった時間の流れ方、酔ってしまいそうになるほど引き込んでこようとするカメラワーク、小松菜奈ちゃんの美しい涙。

ていうかポスター(?)の「moon light shadow」っていう文字のデザインかわいすぎない?

〈まずはキャラクター。〉

わたしが原作を読みながら想像していた柊とゆみこではなかったし、うららも想像とは違った、(笑)

柊はちょっと闇抱えてそうな髪の毛サラサラ爽やかイケメン男子高校生で、ゆみこは色白で細くて病弱そうな黒髪の女の子、うららはふわふわお嬢様みたいなワンピースきた160cmくらいの女の子、かと思ってた汗汗

さつきに関しては、わたしの想像を塗り替えるように、小松菜奈ちゃんがスッと入り込んできた。すごいなやっぱり。

小説はかなり前に読んだから、当時の自分の想像や本の内容をはっきりと覚えているわけではないけど。等に関してもなんの違和感もなかったな。

〈そしてストーリー。〉

原作を愛している方々の、泡吹いて倒れた、ていうコメントもなんとなくわかった。

うららとの出会い方や水筒のやりとりもなくて、ほう、と思った。小説での表現を映像にするのは本当に難しそうだな。原作を読んでいない方に、この映画がどういうものを描きたかったのか伝わってるのかな?ってわたしは少し心配になった。というわたしは小説を読んで何かわかったのかと言われても何も答えられませんが。

わたしが少し興奮したのは、さつきのお部屋の雰囲気が自分の想像と完全に一致してたこと!水色基調の決して広くない部屋。もしかしたら記憶がすり替えられてるのかもしれないけど。もう一度原作を読み直してみよう。

ていうかさつきのお洋服も家具も髪型も全部めちゃかわいかったな。

〈最後にわたしが感じたことは。〉

人生なにかつらいことがあっても、それはひとつのチャプターであり、なにかをきっかけにしっかり踏ん切りをつけて、次の章を紡ぎ始める。そういう風に時間とともに自分の人生を創り上げていかないといけないんだなと。

ある人との出会いも、その章で出てきたキャラクターなだけであって、次の章にその人はいないかもしれない。これは全然おかしなことではない。
ひとつの章の中で出会うキャラクターとの一場面を大切に全力で。そして次の章に進んでいくたび、今までの章を大切な思い出として、わたしの人生のひとつのストーリーに。

さつきが、ひとつの章に踏ん切りをつけられて、ご飯も食べられるようになって、本当に良かった。

映画を観終わったあと外に出たとき、マスクの内側で口をぎゅっと紡ぐようににやけてしまった。そんな映画でした。

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