富士山登頂したので 「行ってみようかな?」と思っている人に向けて富士登山がどんな感じかを書いてみます(準備編)
一度しか富士登山をしたことのない私が、専門家のような物言いで解説する企画です。毎度毎度、申し訳ないです。
日本人だったら一生に一度は富士山に登ってみたい。
そう思っていたので登ってきました。
富士山は山開きしているが夏(7月初旬から9月中旬)しかないので、行く機会がなかなかありません。
私は暇ができたら行こう、そのうち行こう……と思っているうちに20年が過ぎていました。
今年から登山規制が変更されているので、不安に思っている人もいると思います。
ここでは「富士登山に行きたいけど、どうすればいい?」と思っている人の疑問に答えていきます。
なお、最も有名な登山ルートが「吉田ルート」です。
他サイトによれば、登山者の約50%が吉田ルートで富士登山しているようですね。
本記事では吉田ルートを前提に解説します。
1.2024年に導入された新しい規制
吉田ルートは山梨県側から登るルートです。
2024年に導入された規制は通行料と入山時間の設定です。
まず、通行料についてです。
山梨県では、2024年7月1日から富士山の入山規制として5合目登山口で徴収する通行料(1人2,000円)を導入しました。
1日4,000人を上限としているため、基本的に予約制です。
私が行った日(平日)は5合目登山口手前の受付で通行料を払っている人がいました。平日であれば予約しなくても大丈夫かな……と思います。
通行料を払うと写真のリストバンド(ビニール製)が貰えます。
往路5合目と復路6合目でリストバンドを提示しないと通してもらえません。
さらに、合目登山口は午後4時から翌日午前3時までの間は登山道を閉鎖しています。これは、弾丸登山を防止するための規制です。
「富士登山する人は山小屋に泊ってね」という趣旨です。
2024年に導入された新しい規制によって、富士登山には3つの予約が必要になりました。
・富士登山口(5合目)までの交通手段の予約
・通行料の予約
・山小屋の予約
※富士山にはマイカー規制(御殿場ルート以外)があって自家用車で富士登山口(5合目)まで行けません。
2.ツアーに申し込むか?
富士登山をしようとしてサイトを検索していて、予約が3つ必要であることに気付いた私。こう思いました。
――めんどくせー!!
さて、一つ一つ予約していくのは面倒ですよね。
なので、私はバスツアーを利用しました。私が利用したツアーはこちらです。
VIPって響きがいいですね……私はVIPじゃないけど。
さて、料金は東京(新宿発)で1人2万円前後です(土日・祝日はもう少し高い)。
ツアー代金には以下が含まれています。
・富士登山口(5合目)のバス代(往復)
・通行料
・山小屋の宿泊費(夕食、朝食付き)
・帰りの温泉の入浴料
・軍手+ミネラルウォーター500ml(1本)
ガイドの有無は選べます。
私は団体行動が苦手なのでフリープラン(ガイド無し)にしました。
富士山でこちらのツアーの名前もちらほらと聞きました。
こちらのツアーも利用している人が多そうです。
ツアー代金はリーズナブルなので、3つ予約する手間を考えるとツアーに申し込んだ方が楽だと思います。
3.素朴な疑問
テレビを見ていると、富士登山に来ている登山客をレポーターが「この服装で寒くないのでしょうか?」「ビーチサンダルで大丈夫でしょうか?」とレポートしています。
本当にいるのでしょうか?
【疑問】
・半袖・短パンで登山している人はいるのか?
・ビーチサンダルで登山している人はいるのか?
【回答】
います。この写真の3人が半袖、3人が短パン、2人がサンダルです。
でも、途中から寒くなるので着替えていると思います。
まず、富士山は8合目の途中まで寒くありません。半袖・半ズボンで十分です。
ただ、岩・石の上を歩くのでサンダルだと足の裏が痛いです。
トレッキングシューズの方が、足が痛くならなくていいでしょうね。
4.持っていった方がよい物
富士登山のサイトにはあまり必要がない物も書かれています。
私が個人的に持っていった方がいいと感じた物を書きます。
【服装】
・トレッキングシューズ
・帽子
・防寒具(フリース+上に羽織るナイロンジャケット)
頂上でご来光待ちしているときが一番寒いです。
私が行ったときは頂上の気温3度、強風でした。寒かったです。
トレッキングシューズはミドルカットを履いている人が多かったです。
私が履いて行ったのはワークマンにて1,900円で買ったローカットのトレッキングシューズです。これで十分でした。
【持ち物】
・水(一人2リットル程度)
・食べ物(間食用)
・カッパ(雨具)
・軍手
・ヘッドライト
・トレッキングポール(膝に不安がある人)
・100円玉(大量に)
・耳栓(寝るときに音が気になる人)
・ゴミ袋
急に雨が降ってくるので雨具は必要です。雨具は絶対に持っていきましょう。
私はダイソーで買いました。
水と食べ物は山小屋で買えます。
ただ、高いです(500mlのペットボトルが500円)。負担にならない程度に持っておいた方がいいですね。
軍手も山小屋で買えます。
私の利用したツアーではタダ(無料)で貰えました。
ヘッドライトはダイソーにて100円で買いました。
富士山で使ってみたけど、特に問題なく使えました。
トレッキングポールは手に力を分散してくれます。足腰に自信のない人は持っていった方がいいです。私は使用しなかったです。
5.富士山独特のルール
富士山には独特のルールがあります。
知らないと戸惑うかもしれないので書いておきます。
列挙するとこんな感じです。
・トイレが有料(1回200円~300円)
・お風呂・シャワーがない
・歯磨きする場所がない
・山小屋は基本的に雑魚寝
・禁煙ではない
・ゴミは持ち帰る
まず、富士山は水道がありません。水が貴重です。
このため、トイレは全て有料です。
宿泊している山小屋のトイレであっても、使う時にはお金を払います。
大量に100円玉を用意しておいた方がいいです。
お風呂・シャワーはありません。歯磨きもできません。
気になる人はボディーシート・歯磨きガムを持参した方がいいですね。
ちょっとした仕切りがあったとしても、山小屋はたくさんの人がほぼ雑魚寝状態です。隣の音が聞こえてきます。
音が気になる人は耳栓を持っていった方がいいでしょう。
ゴミは持ち帰りなので、ゴミ袋を持参しましょう。
あと、富士山は禁煙ではありません。
他の登山客に迷惑の掛からない場所で喫煙しましょう。
携帯灰皿は忘れずに!
6.吉田ルートのレベル感
吉田ルートは険しい箇所がありません。
登り・降りのレベル感はこんな感じです。
・登り:距離の長い高尾山
・降り:延々と続く砂利道
**
以上が富士登山に行く準備編です。
長くなってしまったので、登山の内容は次にします。
「富士登山に行きたいけど、どうすればいい?」と思っている人の参考になれば幸いです。
***
登山編はこちらです。ご興味あればご覧ください。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?