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アプリを作った、建築設計事務所が。


建材・家具検索アプリ「Pic Archi(ピックアーキ)」が

ついにリリースされた

「撮れば分かる!」

「直感を集めよう!」

に込めたように
写真(Pic)を撮るだけで
簡単に建材や家具の情報をピック(Pick)できるアプリ

利用も登録も無料で気軽に使える


新オフィスのIoT設計とともに長らく進めてきたが
こちらの取材で経緯を話しているように

初めは社内用に開発していた

開発途中でこれは社内だけのサービスであるべきじゃないと感じた



僕にとってのメーカーさんとのやり取りの変化を
組織設計事務所あるあるかもしれないが書き出してみよう


①入社当時:業務もOJTなどが多く比較的時間があり、メーカーさんの営業やショールーム見学など多くの接点があった
(名刺交換の一つ一つが新鮮で嬉しかったが覚えきれない)

②1年目~2年目:初めての見積作業などメーカーさんとのやり取りが増え、様々なメーカーさんや商品があることを知る
そして、営業に来ていただくことも増えた
(新商品のご紹介がとてもワクワクして楽しかったが覚えられない)

③3年目~4年目:会社がフリアドに移行して、自席にため込んだお気に入りのメーカーさんや商品のカタログやサンプルが置けなくなった
AIの自主的な勉強とともに少しずつ何とかしたいと考え始めた
自主的にライブラリースペースのコンセプト提案など進めていた
(この頃のデスク山城はピークだった、そしてよくゴソゴソ探した)

④5年目:新オフィスの設計で建材・家具のショールーム化とともにアプリ開発に尽力した
想像以上に楽しかったが、IoT設計や通常のプロジェクトを進めながらで
正直少しオーバーフローしつつ頑張った
新オフィス運用が始まりカタログやサンプルは共有化が徹底され
ついにメーカーさんのカタログやサンプルを受け取りにくくなった
(つながりがなくなった気がしてさみしくなった)

⑤6年目(イマココ!):コロナ対応でメーカーさんと対面でやり取りすることすらできない


アプリは建設・建築業界、内装設計
建材や家具を扱う方を主な利用者として想定していたが
幅広い方に使っていただきたいと考えている

それもコロナショックで
「建築コミュニケーション」が激減しているから
さらに強く感じている

建築は
無意識でも建材、家具、特に建具に
「接触」することで人と触れ合う

それが今できないからだ



とてもありがたい感想がたくさん届き
大喜利のように色んなモノを撮影した報告も届くが
それでいいと思う

僕ら建設・建築業界の人間も
日々の生活の中で素材など感触を確かめ
特に現代では撮影することで
「感覚」「センス」を記録・ストックしている

それはその専門家だけのものではない

この機会に直感やインスピレーションを撮影し
みなさんの創作活動のアウトプットを少しでもサポートできたら


本当は「おそと時間」で大好きな建築やカフェ
お気に入りの空間をPic(Pick)してほしかったが
当分は「おうち時間」や身近なカタログや雑誌を集めてみてほしい

実物を撮影する使い方は感覚的にわかってもらえたと思うが
意外とカタログや建築写真を撮影して
それを「お気に入り」登録しておけば
マイカタログコレクションにもなる
この機会に好きな建築家の研究を進めてもいいし

みなさんの日々の内装検討に活用してほしい
「コロナが落ち着いたらワークプレイスのカーペットを新しくしよう」
「この家具を買っておうちテレワークを充実させよう」

クライアントのみなさんが商品の詳細について詳しくなるのは
正直プレッシャーでもあるが
そこは建築のプロとして頑張りたい


業界の人に役立つように金額などが分かり生々しく感じるかもしれないが
きっとその先に
メーカーさんやその商品(作品)ができるまでの
様々なひとの「こだわり」に出会うことができるはずだ

特にこのコロナ禍で
どの業界も「今日」「明日」の新しい働き方を考えている

今まで当たり前だと感じていたこの空間も
それらの作品と職人のこだわりの結集であることを感じてほしい


そしてそれまでにきっと多くのカタログやサンプルが消費されていた

「フリーアドレスによるペーパーレス化・カタログ削減」
当たり前に取り組んでいたことが
もっと世界的に大きな意味を
むしろ日々の社会的な使命として
推進・推奨していかないといけないと感じている

ご存知のように我々の業界の「LOSS」は多い
地球がきっと怒っているのだと

もしかすると
「非接触」「抗菌」の素材(おさまり)が重要視されるかもしれない

取材時はSDGsに沿った商品(作品)や
職人のこだわりを可視化したい
と強いメッセージを伝えさせていただいたが


この無料アプリを介してもっとできることがあるのではないかと

そんな使命感を感じながら
本日もお気に入りのYチェアに座って
少しでもできることとして
このnoteをみなさんに届けようと拙い文章を綴る


ぜひ直感を集めてみてください


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