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丹後に移住してハッキリ感じる四季の変化(冬からの春)

 1月の真冬に移住して大雪の洗礼を受けたり、寒い木造住宅生活を何とか凌いでる間に季節は春へと変わっていきました。移住しようと思った理由に「オフィスワークしてたら四季を感じない」という事があったので、身体には厳しくも自然の変化を感じるのはウェルカム。冬から春への変化は特に感じる要素がいくつあります。

 例えば天候。冬の日本海側は「うらにし」という特有の天候で、だいたい曇っていて太陽が出ない日が続きます。これについては別記事にも記載していますので、よろしければ↓。

 春になるにつれて、徐々に晴れた日が増えていきます。冬の間は本当に曇ってるか、雨か雪か雷か強風か、みたいな日が続くのでスカーンと晴れた穏やかな日があると春を感じます。外に出るのも億劫になる天候から穏やかな天候に変わると、そのありがたさや喜びはひとしおで、家に籠もっていたおじいちゃんおばあちゃんも外に出てきます。

 温かく過ごしやすい気温もありがたい。これは都会でも感じることですが、移住してから自然が近い為、過ごしやすい気候になることで受ける恩恵は都会以上のものがありました。都会だったら服装が楽になるとか、外で歩く時に風が心地よいくらいかなと。

 今の生活だと春になれば、窓を空けて心地よい風を受けながら、キレイな草花を眺め、鳥のさえずりを聞きながら、気付いたら昼寝している、という感じ。荒れ放題だった日本海も春になると波が落ち着いてキレイなエメラルドグリーンに輝くでの皆が海辺を散歩します。ゆっくり動き出す自然界の空気感に包まれた生活。

 車を走らせれば桜並木がいたるところにあり、冬はシロクロだった景色が一気に華やかになります。晴れた空、モリモリ動き出す自然の植物、桜。「春がきた!」とワクワクする感覚、移住してから得た感覚です。この感覚があるのも冬の厳しさがあるからで、一概にうらにし気候も悪いとは言えません。

 農業はそんな春からシーズンがスタート。冬は雪の下で眠っていた畑を耕うんする準備が始まり、朝晩はまだ寒いけど種まきをして温かいビニールハウスで優しく育ててあげます。人生で初めて自分のまいた種が発芽した時の喜びは今でも記憶に残っています。あの双葉の可愛らしさはたまらない。

 山ではモリモリ自然が動き出しているので、山菜が食べれるようになるのも嬉しい季節です。ほんのり苦く、香りもクセがある山菜ですが、天ぷらにして晩酌と共に食べるのが美味しい。これも「春がきたなぁ」と実感する瞬間。山菜には腎臓に働きかけて冬の間に溜まった老廃物の分解を促進する効果があると言われているので、人間の季節変更スイッチのようなものです。

 農業シーズンが始まり種まきはしているけど野菜はまだ少なく、冬の間に貯蔵していたイモ類や根菜類、お漬物で収穫期までを過ごすのも春。ビニールハウスや温暖化の影響もあり野菜を切らさず生産できるようになっているとはいえ、ハイシーズンに比べると種類は少ない時期。春が進んで5月頃から一気に野菜が増えてくることで季節の移ろいを更に感じます。

 自然が近いことで感じる季節の変化。冬の間も晴れている太平洋側で育った僕にとって丹後の冬は「なんじゃこりゃ」状態でしたが、春のありがたみを感じる為の振りです。これぞ求めていた生活。

 

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