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復職トレーニング中にやっていたこと

 復職トレーニングを開始してから数日が経ち、会社へ行くことにも慣れ始めました。とはいえ、会社の自席でただ座って情報収集や期限の無い入力作業をしているだけの時間は、暇で退屈だったので何かしらのアクションをしようと考え出します。当時の心境としては、東京の営業所に残りたい思いがあったので、職場の人たちとのコミュニケーションを少しずつ増やしていきたいと思い始めていました。

 出来る事としては、ランチに誘いまくるのが手っ取り早そうと思ったので、ランチに行きたい先輩へ片っ端からメッセンジャーを送りまくりました。相変わらず皆さん忙しくしていたので無鉄砲に送らず、スケジュールを確認した上で行けそうな候補日を見つけ、忙しければ無理せずで大丈夫です、と気を遣いながらメッセージ。

 出社してるとはいえ、ほぼ会話が無いまま出勤~退勤していたので、個別でメッセージを送るだけでもドキドキです。おそらく受けた側も驚かれたと思います。基本的には、どの先輩も快諾していただけ、ランチを一緒に行かせてもらいました。

 東京の事務所に残りたい思いはありつつ、復職トレーニングで出勤してるけど、ほぼ絡みが無い状況が個人的には腫れ物扱いされていて気持ち悪く感じていました。先輩たちも僕が今どんな状況なのか気になっていたはずで、そこを埋める為のコミュニケーションを取ることからが僕に出来ることかなと。

 同じグループのメンバー、リーダー、案件でお世話になった先輩、マネージャー、などなど。皆さんお忙しい中、東京営業所のほとんどの方とランチに行かせてもらいました。皆さん僕が休職していた事や復職する事を特に知らされていなかったようで「何がどうなってたの!?」という感じで時系列で色々と説明をさせてもらうところからのランチスタート。話していくうちに状況が分かってきて、休職前のように普段通りのコミュニケーションができていきます。

 会話の内容は人それぞれで、過去の辛かった経験を話して共感してくれた先輩もいれば、ゴリゴリと今後の話をしてくれた先輩、あえて仕事のことは触れずにプライベートな会話で楽しませてくれた方など、色々です。仕事を介すると厳しい方たちが多いけど、一度現場を離れると人間的に魅力的な人が多い職場だなと感じたのを憶えています。仕事や組織って不思議ですね。

 よくやったなと思うのが、苦手な先輩とも食事に行ったこと。正直、適応障害の症状が軽く出ていましたが、他の人とはランチに行ってるのに特定の人たちとは行かない、という筋が通っていない感じが嫌だったので、頑張って行きました。まともな会話はほとんど出来ず、ランチに行った、という事実しか残らない時間でしたが、変わろうと向き合っている自分への自己肯定感くらいは得られました。

 すぐには上手くいかないし、出来ることから少しずつやっていこう。ランチに行きまくった甲斐もあって、オフィスに居たら感じていた緊張感は和らいでいきました。

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