見出し画像

『オンライン遊び相手』としての教師

タブレットもルーターも配布していない勤務校で,子ども達にオンラインによる支援をすると決めて,資料を集めて職場内での合意も取った。
昨日までの2日間は,これまでとは打って変わって,めちゃめちゃ忙しかった。

不平等は避けられない

もちろん,反対意見もたくさん出たのだけれど,あの手この手で…そういう交渉ゲームは比較的得意なの。笑
そもそも,一番多い反対意見である,「全ての家庭で,オンラインでの支援を受けられないから一部の家庭だけ実施するのは不平等になる」というもの。
この議論が持ち上がるならば,「全ての自治体で,オンラインでの支援が受けられないから一部の自治体だけ実施するのは不平等になる」という意見もあってしかるべきなのだけれど,そこには誰も言及しない。笑

僕は"勝手に",今の自分に求められていることは,子ども達の『遊び相手』だと思い,そうなると決めてしまった

オンライン支援の体制が整ったから,盤石だとなんて思わないし,これで授業がどんどん進められるなんて考えも,実はそんなにない
現時点では,子どもたち同士の,そして,私と子ども達との『遊び道具』として使い倒してみようと思っている。
今の僕に求められている役割は,子ども達の遊びを支えることだと思うからだ。
テレビをつけても,同僚と話をしても,本当に「暗くて真面目で正しい話」がめちゃめちゃ増えている。
そして,「明るくて遊び心があって笑える話」がめちゃめちゃ減っている。
休校の影響で,保護者の方々も,無意識に家での先生役を務めてしまっているのではないかと思う。
子ども達に,「正しいこと」を伝える回数が増えてしまっているのではないかと思う。
そんな中で僕は"勝手に",今の自分に求められていることは,子ども達の『遊び相手』だと思い,そうなると決めてしまったのだ。

ワクワクを授業にするカリマネ

もちろん,職場の皆さんの同意を得る時には,「学習支援」を第一に謡ったし,子ども達の学びの支援もできる限りで行っていく
けれど,カリキュラムをどう消化するか?とかそういう話ではなくて,ゆっくりと過ごす家庭生活や,自粛する社会からどんなワクワクを見つけられるか,作れるか。
その支援をしていこうと思う。
それを教科の授業と結び付けるのが,培ってきたカリマネの力だと思う。
知人が先日教えてくれた「退屈をぶっとばせ!」は,めちゃめちゃ参考になるので,教員の皆さんには,ぜひおススメしたい。


多くの大人が大変だと言っている時には,大丈夫だよと言う。

いま改めて教師としての僕は,子どもと保護者,子どもと社会の間に立つ「調整役としての大人」でありたいと思う。

多くの大人が難しいと言っている時には,簡単だよと言う。
多くの大人が簡単だと言っている時には,難しいよと言う。
多くの大人が真面目なことを言っている時には,ふざけたことも言う。
多くの大人がふざけている時には,真面目なことも言う。
多くの大人が大変だと言っている時には,大丈夫だよと言う。
なんだか,天邪鬼みたいだね。

この記事が参加している募集

#おうち時間を工夫で楽しく

95,506件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?