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新アルバム作ってます。

ある程度曲が揃ってきたら、もったいないからアルバムにして発表することにしている。次が仕込めないからだ。温めてても仕方ない。今年もそろそろ収穫の季節?なのか、エアコンの無い我がスタジオでは真夏と真冬を除いた”ほど良い気候”の、かつ出張も飲み会も無くて退屈を持て余してた時期にわーっと作った曲が溜まってきた。そのうち、自薦ではあるがわりと完成度の高めの曲を選りすぐってアルバムを作ろうかと。今日はその最後のリマスタリング作業に追われていた。

リマスタリングと偉そうに言うが、自称カッパスタジオには中古のマックが1台あるだけ。dawで作った曲をwavに変換すると多少雰囲気が変わってしまうので、それを見越したイコライザ調整や出力レベル調整を行うのだ。

音楽配信サイトの中には、有料会員になるとAIリマスタリングのサービスが利用できるものもあるそうだが、そういうのは大抵サブスクのように月々の支払いが必要になるため、よほどやり込んでいない限りあれこれ課金する勇気が出ない。

リマスターしながら思ったのはおれの場合、曲って作ったその日・その瞬間の感情が凝縮されているため、後から部分的に弾き直そうと思っても同じテンションが出せないのだ。
生意気言うつもりはなく、例えるなら曲が産まれる瞬間はめちゃくちゃ気持ちが入っててすんごい突飛なフレーズがホイホイ出るのだが、何日か置いてから微小なミスを修正しようとしても全く弾けないのだ。恐らくそれはおれが趣味においても適当マンで、決まったリフなど決めずにその場の勢いで弾いているため、翌日にはもう別人になっているのだ。翌朝聴くと「何このリフ、こいつおもしれー」っていうことがよくある。
だから実はいくつかの曲の録り直しをしようとしたのだが、ほとんど上手くいかなかった。で、そのままが良いと判断して、そのままアップしてしまった。

言い訳なのかもしれないが、曲を作る時は30分〜2時間くらい。で、その日はそれで寝てしまう。その日に直さなかったパーツはたぶんなぜか、後日100回トライしても良いのが弾けない。だからその程度の曲なのかもしれないし、作ったその日にもっと頑張れば良かったのかもしれないよね。でも翌日の仕事とかもあるから、「ハイ出来た。おしまい」って言って寝てしまうやっつけ仕事なのだ。そのやっつけ仕事が大量に溜まっているのだ。100曲くらいある。そいつらをリマスター(多少の修正をして、音量バランスを整える作業)した時に自分の足りなさを痛感するし、変な作品を見つけるとにやけて自惚れたりした。とりあえず自分で面白いと思うものを出すことにします。

ジャケットも適当に作り(これもいい加減という意味ではなく、その日の気分でやっています)、全ての情報を整えてアルバム発行申請を今日提出した。上手く行けば10/28頃に、Amazon、Apple、Spotify等の主要なサブスクにて「kappakappa.bravino」名義でアルバムが配信されます。どうぞ皆様、スマホやPCで検索してみて下さい。

アルバム名は「VINDALOO(ビンダルー)」。
奇しくも最近、公私共にインドに繋がる出来事が多かったのと、いつぞや食べたビンダルーカレーが美味かった(体臭に同化するほど)ので、最近を象徴する言葉としてVINDALOOを選ばせてもらいました。

インドっぽいでしょ

ジャケットはインド滞在時に撮った写真を利用。普通に道を野良牛が歩いてるもんねえ。

今回は全曲ボカロ!ですが、これまでのテクノ寄りからバンドを意識した曲を増やしています。例の伝染病のせいでおれ自身もバンド活動が休止になったりとか、窮屈な思いを強いられてきました。もっと人の演奏多めの、バンド形式の曲がやりたいな、という強い気持ちが入っています。
そんな渦中にいつもの地元の宅録仲間(それぞれ別のバンドの所属)に声をかけ、曲の構成が大体出来るとメールでぶん投げて各パートをお願いするというベルトコンベア方式によって量産化に成功。この度のリリースに漕ぎ着けたってわけ。

あとはおれが死んでも自動的にリリースされると思うので、ここでライナーノーツを書き残しておきますね〜。

①長いものにマカロニ
noteお友達の日記を元に作らせて頂きました。テーマが面白かったので曲はすぐ出来て、おれは鍵盤とベース手弾き。リモートで地元メンバー総出演で派手に演出してもらいましたので、ほぼ生バンド。これカッコいいよね!ライブとかやりたいなあ。あ、ボーカルが人間じゃなかった。誰か歌ってよ!

②柿ティ
同じくnoteお友達ご提供の歌詞です。ベースは自前、ドラムはガレバンで叩かせてます。柿の種ソング。スポンサーお待ちしております!www

③春霞
花粉症の季節のモヤモヤした気持ちを歌ったもの。鍵盤のみ。

④煙
ひと晩、2時間くらいで作った曲。鍵盤、ベース共に一発録り。どちらも後で何10テイクも撮り直すも結局オリジナルの一発録りを採用。この雰囲気を変えたくなかったのでそのままアップしております。夜中のテンションって凄いよね。

⑤Gatto
謡子のデビュー曲。年増のボカロ、謡子にニャーニャー歌わせて喜んでいるおれはきっと変態です(しかもリマスターでニャー箇所を増やしてみた)。どうぞ軽蔑して下さい。

⑥FDD
実体験に基づいて、現代フロッピーディスクがほぼ絶滅しているという事実を歌にしました。ボカロの限界ラップが聴きどころ(失速気味)。

⑦近代企画のテーマ
学生時代に主宰していた幻のテクノレーベル、近代企画は架空の存在ながら当時何枚かアルバムもリリースしております。最近のおれの音楽活動においてもリリースは近代企画レーベル名義としているため、ここらで社歌でも作るかと一念発起した次第です。歌は謡子。地元仲間の全面的なバックアップにより過剰にゴージャスな仕上がりをお楽しみ下さい。

⑧VINDALOO
アルバムタイトル曲。何よりボカロのMerrowさんが明らかに異彩。その清楚な歌声は掃き溜めの鶴、もしくは戦場に咲く一輪の花か。そんなこと言うときりたんや謡子にボコられるので止めておきます。これも鍵盤とベースを手弾き。リマスター時に録り直しを試みたものの、結局オリジナルの音源でアップしました。

ここまで読んで下さった方(ほとんど居ないと思いますが)、今回はいつもよりちょっと工夫を凝らしています。全曲歌詞付きで、しかも音源とリンクさせています。サブスク再生時は是非歌詞表示をonにしてもらうと、曲と連動して歌詞が表示されるように設定しました。是非一緒に歌って頂けると嬉しいです。お楽しみに。