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Willin'

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1962年生まれのKeith Kakehashiの視点で描く音楽、映画、書籍などエクレクティックなカルチャーマガジン。タイトルのWillin’はLittleFeatの名曲が由来。
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#小説

ブックレビュー「流転の海 第八部 長流の畔 第九部 野の春」

宮本輝の自伝的小説「流転の海」の第八部と最終作になる第九部をついに読み終えた。 第八部で…

ブックレビュー「満月の道 流転の海第七部」

宮本輝による自伝的長編小説全九部の第七部は、房江の発案だ始めた「中古車のハゴロモ」が拡大…

ブックレビュー「東京四次元紀行」

今年の6月24日に65歳で亡くなったコラムニスト小田嶋隆氏の最初で最後の小説である。 あとが…

ブックレビュー「流転の海 第一部」「流転の海 第二部 地の星」

過去のブックレビューを見て頂くとお判りのように、最近私はあまり小説は読まない。 子どもの…

「ベストセラーで読み解く現代アメリカ」から次に読むべき本を選んだ

先日音楽ガイドブックをよく読むという話をしたが、それに対して書籍ガイドブックはあまり手に…

ジャック・リーチャーシリーズ「ミッドナイト・ライン」 by リー・チャイルド

読んでみたい本がある場合、私はまずは近所の図書館のデータベースで図書館で借りられる本かど…

ジョーン・ディディオン「60年代の過ぎた朝」(原題”The White Album")

この本の原題は”The White Album"である。そう、ビートルズのアルバム名と同じ”The White Album"である。 このタイトルについてディディオン本人がNetflixのドキュメンタリー映画である「センター・ウイル・ノット・ホールド」の中で明かしている。「(チャールズ)マンソンの公判でビートルズの”The White Album"が(シャロン・テート事件を)象徴していた。ある種、陰鬱としたアルバムだ。そしてそれこそがあの時代そのものだった。」 チャールズ