見出し画像

人材のキャリア支援の貢献度が報酬になる ~Underdog Protocol~

Underdogとは

Underdogというのは、日本語だと敗者とかに訳されているのを見ますが、ダークホースとか穴馬みたいな方が近いかもしれません。つまり、勝てなそうだけれども、まだ勝負の段階で、それに張って勝った場合の実入は大きいという存在です。

ここでいうUnderdogはキャリアの初期の人材で、成長意欲があり、いずれ活躍できる可能性のある人達です。
そういう人達がサポーターを獲得し、そして役立つサポートを受けることを支援するサービスが、Underdog Protocolです。

類似サービスとの違い=報酬のトリガー

前回はtalent protocolという、自身の「成長」で価値が上がる『自分発行の暗号通貨』を軸にしたWeb3サービスについて書きましたが、コンセプトは似ています。
talent protocolはざっくり言うと、人材は自分だけのトークンを発行し、その購入量が多い程、その購入者であるサポーターと人材自身がより多くの報酬を受け取ることができ、行く行くはキャピタルゲインを得られる可能性もある(もちろん逆に損をする可能性もある)、というものでした。

これらサービスの一番大きな違いは報酬のトリガーでしょう。

  • talent protocolでは、より多くのタレントトークンを購入したサポーターが、より得をする可能性がある

  • Underdog Protocolでは、貢献したサポーターが得をする

Underdog Protocolでは、貢献に応じてサポーターがトークンを獲得できる仕組みで、貢献のかたちは様々あるようです。アドバイスだったり、人の紹介だったり、資本提供だったり… サポートを受ける個人が、サポーターの貢献度をどう評価して渡すべきトークンに反映するのかは不明です。ただ、ここが属人的だと衝突やコミュニケーションコストが発生したりしそうなので、ある程度のルールや仕組みは必要な気がします。

キャリア支援とWeb3の相性は?「出世払い」をかたちに?

サイトにはあまり詳しいことが書かれておらず、ホワイトペーパーも見当たらなかったのでラフな紹介になりますが、talent protocolやunderdog protocolを見ると、個人に対するキャリア支援というのはWeb3界隈で新たな動きが模索されている領域のようです。

これまでは、お金が発生するサポートだと単発か期限付きのものが主だったと思います。長期的なサポートで報酬が発生するケースだと、コーチングなどは個人レベルでもありますが、キャリアの初期段階の人達が使うイメージはあまりありません。

キャリアの初期段階だと、「出世払い」という前提でのサポートも多いのではないでしょうか。「出世払い」と言いつつ、本当に将来報酬を求められるケースはあまりないと思いますが。

今回紹介したようなWeb3サービスは、ある意味「出世払い」を具現化するサービスとも言えるかもしれません。
トークン自体は短期的にサポーターが受け取る機会はありますが、そのトークンの価値は、各サービスのトークン流通量と各人材のトークン流通量に依存するので、将来的な価値の不確実性はあります。

まだ始まったばかりですので、「キャリア支援がWeb3と相性が良い」とは言い切れませんが、その可能性も考慮しフォローしていこうと思います。

この記事は特定のサービスの利用や暗号資産の保有を勧めるものではありません。

記事は週1〜数回更新します。メールで受け取られたい場合、Note会員の方はこちらから、あるいは当社サイトのお問い合わせフォーム(CONTACT)から、「メアド」と「メール配信ご希望」の旨ご連絡ください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?