ブランドをきれいな音色で響かせましょう
ブランドって何かというと、「良い音の響き」だ。
店でいうなら、そこで働くみんな・・・厨房で調理する人、フロアで接客する人、会計でレジする人・・・全員が自分の店のブランドを認識し、自分の行動が「良い音を響かせる」ように動く。
One for All, All for One 一人はみんなのために、みんなは一人のために
という言葉があるが、ブランドを響かせる姿勢はまさにこれ。
京都・祇園(花見小路)で贔屓にしているお店があった。お惣菜が美味しい。この10年くらい、妻とよく通ってた。理由は、カウンターの女性スタッフOさんが素晴らしいから。お客さんの顔と名前を覚えているのは当然だけど、料理やお酒の好みもしっかり把握している。だけではなく、カウンター内にいる他のスタッフへの目配りも怠らない。
One for All, All for Oneを実践していて、彼女のおかげで店のブランドがきれいな音色を響かせていた。
コロナになって行けなくなって、そのままだったんだけど、今年3月、JOYWOW教養講座で京都遠足した時、懇親会場として行った。人数が多いので、本来ならば2階の座敷のところを無理言って、1階に席を用意してくれた。
Oさん、いた! 嬉しい!! コロナで当然いろんなことがあったと思う。残っていてくれた。ただ、カウンター内に入らず、フロア担当しているのが気になった。
懇親会終わって、お見送りの際、実は独立する予定と話してくれた。5月くらいに。名刺を渡して、ぜったい連絡くださいね、と約束した。
以来、まだかな、いつかな、と妻と話してた。
「独立して、店構えたら、ぜったい行こうね」
今朝会社に、開店の挨拶ハガキが届いてた。
朝から嬉しくて。インスタも早速フォロー、お祝いをメッセージした。
ぼくはOさんに、「ブランドはきれいな音の響き」ということを学ばせてもらった。恩人だ。
話は変わる。いや、変わらないか。
昨日、ある老舗ホテルに電話した。一休を利用して部屋は確保したのだが、気になることがあって、それなら直接電話が話早いだろう。
電話に出た予約担当の女性、ひたすら暗かった。まあ、声の質もあるから暗い、明るいというのは致し方ないのかもしれない。
ただ、気になったのが;
「(顧客からの電話応対は)こうしなければ」というマニュアル、技術的なものでぼくが処理された気分になったこと。
「どうやったらうちのブランドが良い音で響くのか」というブランド思考が感じられなかった。老舗ホテルだから、ブランドは確立しているはずなのに。ニューオータニなら、あるでしょう。あ。名前書いてしまった。
ホテルはいま、極端に振れている。高価格か中途半端価格か。低価格ではさすがにやっていけないから、無い(一部を除いて)。
一つは「ひたすら安いで(というけど実はそんなに安くない)、でも部屋の広さやホスピタリティとかはガマンしてや」。省力・省力・ロボット・省力。
部屋で使うタオルや歯磨きセットなどは一人一つずつそこに置いてあるの、持っていってくれ。
もう一つは「ひたすら価格を高くする。これはインバウンド外国人観光客向けです。ホスピタリティはおまけとして、設備・装飾でおつけします」
あるホテルなど、現在一階にあるフロントを六階へ移動、そこには「ゆったり寛げるソファや椅子、コーヒー紅茶、そして図書などをご用意しております。着席にてのチェックインになります」。
これらのどこにブランドがきれいな音を響かせる要素、ある?
このどちらにも「うちのブランドを良い音で響かせる」発想はない。
One for All, All for One 一人はみんなのために、みんなは一人のために
ブランドをきれいな音色で響かせましょう。
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